樹林AI株式会社は、ワークスペースプラットフォームを運営する株式会社スペースツリーの新サービス「AIコンシェル」において自社のエージェント技術が採用され、同サービスを両社で共同展開していくことを発表しました。
AIコンシェル導入の背景にある受電業務の課題
ビジネス環境の急速な変化の中で、企業では業務コミュニケーションの複雑化が進んでいます。電話やメール、LINE、Slack、Chatwork、Googlechat、Teamsなど、複数チャネルへの同時対応が求められる状況です。問い合わせの即時性と品質を両立させることが難しくなりました。
ナレッジが散在することで回答品質にばらつきが生じ、在宅やオフィス、拠点が分散する環境下で業務体験を統一する必要性も高まってきました。現状の電話代行サービスの大半は有人対応で行われているため、サービス時間の制限とコストの高さが課題です。スペースツリーは、こうした実務課題に対し、「場所 × 働き方 × 業務効率」を統合的に支援する新たなサービスの必要性を感じ、今回の提携に至りました。
同サービスに樹林AIのエージェント技術が選ばれた理由
スペースツリーが樹林AIを採択した背景には、両社の理念の一致があります。スペースツリーが掲げる「未来の働き方をはぐくむ」という理念と、樹林AIが提供する「現場で使えるAIによる業務効率化」の思想が合致しました。
技術面では、問い合わせの一次対応から処理までを自動化するマルチエージェント技術が評価されました。電話やメール、チャットなど複数チャネルを統合的に扱える点が、まず主な採用理由の一つです。マニュアル・PDF・資料など多様なナレッジを理解して即時回答を生成できる点、そして属人化を解消して品質を安定化するAI運用が可能な点も、採用の決め手となりました。
AIコンシェル導入によるスペースツリーの業務効率化の効果
「AIコンシェル」を組み込むことで、スペースツリーのワークプレイスや施設運営に付加される価値は以下の通りです。
- 電話・受付業務の工数を90%削減(実績ベース)
- 月10〜20時間の対応業務を1〜2時間以下に圧縮
- 人件費・取りこぼし削減により最大20倍のROIを実現
- 営業時間外・多言語・一次対応を24時間自動化
- 問い合わせ対応の品質を均一化し属人化を解消
「AIコンシェル」が受付や電話、案内の役割を担うことで、人は本来やるべき業務(接客や営業、運営改善)に集中できる環境が生まれました。「ワークプレイス × AIコンシェル」の融合により、バーチャルオフィスユーザーや電話業務を有人で行っている企業・施設に対し、「働く場所 × 業務効率 × コミュニケーション品質」が一体化した運営価値を提供できる設計です。
株式会社スペースツリー代表取締役の野木一輝氏は、今回の提携について「空間とAI技術を融合させ、ビジネスユーザーの"働き方の質"を飛躍させる次世代インフラを、両社で構築してまいります」と述べています。
樹林AI株式会社代表取締役CEOのRise Ooi氏は、「スペースツリー様のワークプレイス基盤と当社のマルチAIエージェント技術の融合により、業務の質・スピード・体験を同時に高める新しい運営基盤が生まれます」とコメントしました。
AIコンシェルおよび両社の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| サービス名 | AIコンシェル |
| 提供開始予定 | 2026年6月 |
| 工数削減率 | 90%削減(実績ベース) |
| 対応時間 | 24時間 |
| 想定ROI | 最大20倍 |
| 開発元(AI技術) | 樹林AI株式会社 |
| 所在地(樹林AI) | 東京都千代田区 |
| 代表(樹林AI) | Rise Ooi |
| 共同展開先 | 株式会社スペースツリー |
| 代表(スペースツリー) | 野木一輝氏 |
trends編集部の一言
電話・受付業務の工数を90%削減し、月10〜20時間の対応を1〜2時間以下に圧縮するという数値は、業種を問わず注目に値します。業界全体としては、複数チャネルを横断して一次対応を自動化する仕組みへの需要が高まっており、問い合わせ対応や社内連絡の対応漏れ・属人化はマーケティング業界を含む幅広い現場で共通する構造的課題として認識されてきました。
「ワークプレイス」と「AIエージェント」を組み合わせるアプローチは、単なる業務効率化ツールを超え、働く空間の設計にも影響を与える可能性があります。同種サービスでは受電・案内の自動化に特化したものが多い中、バーチャルオフィスや分散拠点の運営基盤とAI技術を組み合わせる動きは、業界全体としてAI導入が受電業務を起点に段階的に広がっていく流れを象徴する取り組みと読み取れます。
References
- ^ PR TIMES. 「株式会社スペースツリーと樹林AI、ワークプレイスとAI エージェント記述を融合したAI電話代行「AIコンシェル」を共同発表 | 樹林AI株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000172424.html, (参照 26-06-03).
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