株式会社Verbexは2026年4月22日、食品通信販売を展開する株式会社大嶌屋の受注電話対応業務において、リアルタイム音声対話AIの本導入が決定したことを発表しました。
大嶌屋の通販受注業務にVerbexの音声対話AIを本導入
大嶌屋は熊本県宇城市に本社を置き、農家直送のフルーツや熊本名物の馬刺しなどを全国に届ける通信販売事業を、長年展開してきた企業です。一次産業に関わる「生産者」と「消費者」をつなぐ独自の流通を強みとし、食品通販において高い顧客接点品質が求められる事業を営んでいます。
通信販売の電話受注業務では、特定商品の販促時や広告・放映のタイミングに合わせて、一時的に入電が集中し、つながらないまま終話してしまう"あふれ呼"が発生しやすい課題がありました。食品通販の電話注文は年齢層の高い顧客も多く、話し方や会話テンポの個人差に加えて、地域ごとの方言への対応も求められます。一般的な音声自動応答では十分に対応しづらい、高難度な業務領域とされています。
PoCで確認された音声AIの受注対応成果
今回の実証実験では、お年寄りの顧客や方言話者も多い商材に対して、完全自由対話による通販受注という高難度な課題に取り組みました。その結果、約60%の電話について折り返し不要でAIが対応する成果が確認されており、注目すべきポイントは次の3点です。
- 注文商品の取得記録精度98%
- 注文個数の取得記録精度95%
- 広告媒体の取得記録精度94%
これらの成果によって、単なる技術検証にとどまらず、実際の業務現場で売上機会損失の抑制と、オペレーション改善に資する運用が実現可能であることが確認されました。高い技術精度に加えて、PoCを通じた継続的な改善・サポート体制が評価され、本導入決定に至っています。
Verbexの音声対話AIの概要と今後の技術開発
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 導入企業 | 株式会社大嶌屋 |
| 導入領域 | 通信販売の受注電話対応 |
| 提供企業 | 株式会社Verbex |
| 保有特許 | 25カ国で56件 |
| 導入目的 | 受注機会ロスの削減と売上拡大 |
| 今後の開発 | 日本語対話制御・音声認識の精度向上 |
trends編集部の一言
通販の電話受注という領域は、音声AIの導入難易度が特に高い分野だと感じていました。自分自身もノーコードツールで社内の問い合わせ対応を自動化しようとした経験がありますが、テキストベースの定型応答でも想定外の入力に苦労した記憶があります。
方言や高齢者の発話テンポに対応しながら、注文情報を正確に聞き取るという要件は、技術的なハードルがかなり高い印象を受けます。約60%の電話を折り返し不要で処理できたというPoC結果は、通販事業者のコールセンター運用に携わる担当者にとって、具体的な判断材料になりそうです。
References
- ^ PR TIMES. 「Verbex、大嶌屋における通信販売の受注電話対応にリアルタイム音声対話AIの本導入が決定 | 株式会社Verbexのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000172103.html, (参照 26-04-22).
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