株式会社ナレッジセンスは、法人向けChatGPTサービス「ChatSense」の追加学習エージェント機能において、Boxフォルダ連携にサブフォルダ全体を学習対象に含めるオプションをリリースしました。
ChatSenseのBoxフォルダ連携における新オプションの詳細
ChatSenseの追加学習エージェント機能は、社内データをAIに学習させ、その内容をもとに回答できるAIを構築できる機能です。すでにBoxとの連携を提供しており、企業の社内ナレッジ活用に幅広く利用されています。
今回追加されたオプションは、指定したフォルダ配下のサブフォルダ全体の資料も学習対象として取り込めるものです。これまでは親フォルダだけを指定すると、その配下のサブフォルダにある資料が学習対象に入らず、検索対象が不足してしまうという課題がユーザー企業から寄せられていました。
企業のBox環境では、部署単位やプロジェクト単位、年度単位など、複数階層のフォルダ構造で資料を管理しているケースが多く、ユーザー企業からの要望を受けた機能追加です。
新オプションが提供する機能は次の3点です。
- 指定フォルダ配下のサブフォルダ全体の資料を一括学習
- 企業のBox上の階層構造をそのまま活用した横断検索
- ローカルアップロード不要で常に最新版を学習対象に維持
ファイル単位での追加やサブフォルダごとに連携設定をやり直す手間がなくなります。Boxとの連携により、サブフォルダ配下のドキュメントについても常に最新版が学習対象となるため、ファイルの重複管理や手動同期の手間を省き、AI構築をより手軽に行えます。
法人向けChatGPTサービス「ChatSense」の概要
「ChatGPT」は、米OpenAI社が開発した大規模言語モデルの一種です。ChatSenseは、セキュリティを強化した形でChatGPTを利用しつつ、コスト面でも優位性を持つ法人・自治体向けサービスです。
チャット内容をAIの学習から守る機能は、エンタープライズプランやスタンダードプラン、スタータープランの全プランで利用できます。プロンプトを社内共有できる機能をはじめ、メンバーの一括管理機能やフォルダ整理機能など、法人向けの独自機能を継続的にアップデートしています。
初期費用が無料で最低利用期間の縛りがない点も特徴です。そのほとんどの機能が無料プランから利用できる設計となっています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社ナレッジセンス |
| 対象サービス | ChatSense(法人向けChatGPTサービス) |
| 新オプション | Boxフォルダ連携におけるサブフォルダ全体の学習対象化 |
| 導入実績 | 東証プライム上場企業を含む500社以上 |
| 初期費用 | 無料(最低利用期間の縛りなし) |
| 会社所在地 | 東京都港区六本木七丁目18番18号 住友不動産六本木通ビル2階 |
| 設立 | 2019年4月10日 |
| 代表者 | 代表取締役CEO 門脇 敦司氏 |
| 事業内容 | 「ChatSense」および生成AIテストサービス「Ozone」などの企画・運営、生成AIを活用したDX戦略コンサルティング、社内外向けのソリューション開発 |
trends編集部の一言
「親フォルダだけを指定すると、その配下のサブフォルダにある資料が学習対象に入らず、検索対象が不足してしまう」という課題は、社内ナレッジ活用の現場では共通して起こりやすい問題です。マーケティングの現場でも、施策ごと・チャネルごと・四半期ごとにフォルダを切り分けて管理していると、横断的な検索ツールに取り込もうとした際に、こうした階層の壁にぶつかる場面は少なくありません。
生成AIを社内に導入する際、「どこまでをAIに渡すか」という範囲設定の難しさは、業界横断の課題として観察されてきました。業界全体としては、既存の業務フローやフォルダ運用構造を変えずにAIの活用範囲を広げられるかどうかが、導入定着の可否を左右する重要な要素として注目されています。
今回のアップデートのように現場の運用負担を増やさずに学習対象を拡張できる設計は、マーケティング業界の文脈に置き換えると示唆が深い動きです。コンテンツや施策資料の蓄積をそのままナレッジ基盤に転用できる仕組みは、業界全体の生成AI活用プロセスの転換を象徴する取り組みと読み取れます。
References
- ^ PR TIMES. 「Boxフォルダを学習したAI構築サービス「ChatSense」、サブフォルダを含めた学習機能をリリース | 株式会社ナレッジセンスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000335.000073671.html, (参照 26-06-18).
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