株式会社ナレッジセンスは、法人向け生成AIエージェント「ChatSense」において、通常チャットの入力欄からMicrosoft Teamsのデータを検索できる機能を公開しました。
ChatSenseにおけるMicrosoft Teams検索機能の詳細と背景
「ChatSense」ではこれまで、Microsoft Teamsとの連携は追加学習AI(RAG)側での利用が中心でした。通常チャットからTeamsの会議メモやチャネル投稿を検索したい場合に、利用可否や呼び出し方法が分かりづらいという課題があります。
「いつものチャット画面から、必要なときだけTeamsの社内情報を検索したい」「全社のTeams情報をまとめてAIに渡すのではなく、自分の権限内で必要なメッセージや会議メモだけ検索したい」というユーザー企業からの要望を受けて、今回の機能公開に至りました。
ChatSenseの新機能における主な特徴
今回公開された機能の特徴は、次の3点です。
- 通常チャットの入力欄から、Microsoft Teams検索をワンクリックで起動できます
- 検索はユーザー自身のMicrosoftアカウント権限の範囲内で実行され、社内情報の過剰な露出を避けられます
- 従来の追加学習AI(RAG)でのTeams連携や、Box・Outlookなど他の連携アプリとの併用も可能です
権限管理の仕組みにより、各ユーザーがアクセス権を持つチャネルやチャットのみが検索対象となります。組織のナレッジを学習させたAIに聞く(RAG)と、自分の権限内で必要なときだけ検索する(通常チャット連携)を、用途に応じて使い分けられる設計です。
ChatSenseの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社ナレッジセンス |
| サービス名 | ChatSense |
| カテゴリ | 法人向け生成AIエージェント |
| 導入実績 | 東証プライム上場企業を含む大手企業等、500社以上 |
| 主な連携機能 | Microsoft Teams、Box、Outlook、追加学習AI(RAG) |
| 関連サービス | Ozone(生成AIテストサービス)、Notebook、Cowork |
| 所在地 | 東京都港区六本木七丁目18番18号 住友不動産六本木通ビル2階 |
| 代表者 | 代表取締役CEO 門脇 敦司氏 |
| 設立 | 2019年4月10日 |
trends編集部の一言
500社以上への導入実績を持つサービスが、ユーザー企業からの声を受けて、具体的な操作課題を解消した点は注目に値します。法人向け生成AIツール市場全体としては、「組織ナレッジを一括学習させるRAG型」と「個人権限内で必要な情報をオンデマンドで呼び出す通常チャット連携型」という2つのアプローチを並立させる設計が、今後のスタンダードとして定着していく流れと読み取れます。
マーケティングの現場でも、社内に蓄積されたチャットや議事録を横断検索したい場面は少なくありませんでした。「全社情報を丸ごと渡す」のではなく「自分の権限範囲で必要なときだけ呼び出す」というアプローチは、情報管理に慎重な企業ほど導入しやすい設計です。同種サービスでも権限ベースの情報アクセス設計への関心が高まっており、こうした仕組みは業界全体の生成AI導入における情報ガバナンスの議論を前進させる動きとして位置づけられます。
References
- ^ PR TIMES. 「Teamsデータを学習させてAI検索する機能を公開、法人向けAI「ChatSense」 | 株式会社ナレッジセンスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000342.000073671.html, (参照 26-06-29).
