株式会社ナレッジセンスは、法人向けChatGPTサービス「ChatSense」の「Notebook」機能において、BoxのドキュメントをNotebookのデータソースとして追加できる機能の実装を予定していることを発表しました。
ChatSenseのNotebook機能でBox連携が進む背景
「ChatSense」は、セキュリティを強化した環境や社内データの追加学習機能といった法人向けの強みが評価され、東証プライム上場企業を含む大手企業等、500社以上に導入されています。Notebook機能は、手元の資料をAIと一緒に読み込み、対話や要約、スライド化を行うワークスペースとして活用されることを想定しています。
しかし現状では、ローカルファイルをアップロードする方法のみに対応しており、すでにBox上に蓄積されている社内ドキュメントを直接利用するには手間がかかるという課題がありました。Boxは、多くの大企業で採用されているエンタープライズ向けのクラウドストレージです。今回の連携により、社員がBoxに保存した提案書や報告書、仕様書などを、そのままNotebookのデータソースとして活用できるようになります。
ChatSenseのNotebook機能で実装予定の3つの主な機能
今回の実装予定として、発表された機能の概要は次の3点です。
- BoxのドキュメントをNotebookのデータソースとして直接追加
- 提案書・報告書・議事録・仕様書など、Box上のあらゆるドキュメントをAI対話・要約・ブリーフィング生成に活用
- 常に最新バージョンのBoxドキュメントを参照でき、ファイルの重複管理や手動同期の手間を解消
ローカルへのダウンロードや再アップロードが不要になるため、Boxを日常的に使用している企業でのNotebook活用が、よりスムーズです。
「ChatSense」の「Notebook」機能の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社ナレッジセンス |
| 対象サービス | 法人向けChatGPTサービス「ChatSense」 |
| 対象機能 | 「Notebook」機能 |
| 連携対象 | Box |
| 実装フェーズ | 実装予定(来月中にベータ版展開予定) |
| 主な用途 | 社内ドキュメントのAI対話・要約・ブリーフィング生成・スライド化 |
| 導入実績 | 東証プライム上場企業を含む大手企業等、500社以上 |
| 提供企業所在地 | 東京都港区 |
| 代表者 | 代表取締役CEO 門脇 敦司氏 |
| 設立 | 2019年4月10日 |
trends編集部の一言
500社以上への導入実績という数字は、法人向けChatGPTサービスとして、相当な浸透度です。マーケティングの現場では、社内資料を探してローカルにダウンロードし、ツールに再アップロードするという手順が日常的に発生してきました。この「二度手間」に消えていく時間の積み上がりは、業界全体で無視できない規模に達してきました。
「Boxに保存してあるドキュメントをそのままAI対話に使える」というシンプルな設計は、ツールの定着率に直結するアプローチです。生成AIサービス業界全体としては、既存のストレージ基盤との接続性がツール採用の可否を左右する傾向が強まっています。データ所在地とAI作業環境の分断を解消する設計は、業界横断で語られてきた課題への一つの回答です。
マーケティングの文脈に置き換えると、クリエイティブブリーフや競合調査レポートをBoxから直接Notebookに読み込み、即座にスライドや要約を生成できる状態は、企画業務のリードタイムを縮める可能性を持っています。ベータ版展開後の活用事例の蓄積が、今後の注目点です。
References
- ^ PR TIMES. 「「Box」連携に対応予定、法人向けAIエージェント「ChatSense」の「Notebook」機能 | 株式会社ナレッジセンスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000322.000073671.html, (参照 26-05-30).
