株式会社ナレッジセンスは、法人向け生成AIエージェント「ChatSense」のRAG機能において、Boxフォルダ配下の資料をフォルダ階層ごと検索できる機能のリリースを予定していることを発表しました。
ChatSenseのBoxフォルダ階層ごとAI検索機能の詳細
ChatSenseのRAG機能は、PDF・Officeファイルなどの資料をソースとして追加し、選択したソースについてAIへ質問できる機能です。既にBoxドキュメントをRAGのデータソースとして、追加できる連携機能が実装されており、今回は新たにフォルダ階層ごとの検索対象化が加わります。
新機能の主な特徴は次の3点です。
- Boxの特定フォルダを指定するだけで、配下のドキュメントを階層構造ごとAI検索の対象として活用できる
- 部署フォルダ・プロジェクトフォルダ・年度別フォルダなど、企業のBox上の運用構造をそのまま活かした横断検索が可能
- ローカルアップロード不要で常に最新版のBoxファイルを参照でき、手動同期の手間を省ける
従来は、フォルダ単体での大量の連携作業が必要でしたが、新機能によってその作業が不要です。提案書や報告書、議事録、仕様書など、フォルダにまとめられたドキュメント群を一括して横断的に検索できます。
法人向けChatGPTサービス「ChatSense」の概要
「ChatSense」は、セキュリティを強化した形でChatGPTを利用しつつ、コスト面でも優位性を持つ法人・自治体向け業務効率化サービスです。東証プライム上場企業を含む大手企業等、500社以上に導入されています。
「ChatGPT」は、2022年秋に米OpenAI社がリリースした大規模言語モデルの一種です。ChatSenseは、このChatGPTをベースに、法人契約向けの独自機能を多数備えたサービスです。
チャット内容をAIの学習から守る機能やプロンプトの社内共有機能、メンバー一括管理機能などを搭載しています。初期費用が無料で最低利用期間の縛りもなく、無料のスタータープランから利用できる設計となっています。
ChatSense提供元・株式会社ナレッジセンスの会社概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社ナレッジセンス |
| 本社 | 東京都港区六本木七丁目18番18号 住友不動産六本木通ビル2階 |
| 代表者 | 代表取締役CEO 門脇 敦司氏 |
| 設立 | 2019年4月10日 |
| 事業内容 | 「ChatSense」および生成AIテストサービス「Ozone」などの企画・運営 / 生成AIを活用したDX戦略コンサルティング / 社内外向けのソリューション開発 |
| 導入実績 | 500社以上(東証プライム上場企業を含む大手企業等) |
| 主な関連機能 | エンタープライズ企業向け「Notebook」機能 / スライドAIエージェント / 法人向けエージェント「Cowork」 |
trends編集部の一言
500社以上が導入している法人向けサービスが、ユーザーからの要望を受けて、機能を拡張するという流れは、プロダクト開発の方向性として分かりやすい事例です。マーケティング業界の文脈に置き換えると、社内に蓄積されたドキュメントをどう検索・活用するかという課題は業界横断で語られてきたテーマであり、フォルダ構造をそのまま活かせる設計は、運用コストを下げながらAI活用の範囲を広げる取り組みとして注目されています。
「単体フォルダだけでは、なく下層まで全て検索したい」という要望が多くの企業から挙がっていたという点は、業界全体として見ると、AIツールの導入が進むほど「使いこなすための細かい設計」が問われるフェーズに入ってきた証左ではないでしょうか。ローカルアップロードなしで常に最新版を参照できる設計も、運用負担を下げる観点から業界全体の動向として注目しておく価値がある動きと言えます。
References
- ^ PR TIMES. 「Boxデータを学習できるAIサービス「ChatSense」、フォルダ検索機能をリリース予定 | 株式会社ナレッジセンスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000329.000073671.html, (参照 26-06-09).
