株式会社ナレッジセンスは、2026年6月22日、法人向けChatGPTサービス「ChatSense」において「Notebook」機能のベータ版をリリースしました。
ChatSense「Notebook」機能が解決する現場課題と開発の背景
「ChatSense」は、セキュリティを強化した環境でChatGPTを活用できる法人向けサービスとして、東証プライム上場企業を含む大手企業等、500社以上に導入されています。現場のユーザーからは、「手元の資料を読み解きながらAIに質問したい」「社内文書やPDFをそのままソースとして、AIと対話したい」というニーズが多く寄せられていました。
ChatSenseでは既に類似機能として「追加学習AI」(RAG機能)を提供しています。ただし「追加学習AI」は組織の大規模ナレッジを扱うことを前提としており、個人が手元の資料を素早く読み込んで質問するには適していないという課題がありました。「Notebook」機能は、この課題を解消するため、ベータ版としてリリースされました。
ChatSense「Notebook」機能の3つの特徴
「Notebook」機能の主な特徴は以下の3点です。
- ファイルをソースとして追加し、Notebook単位で資料を一元管理
- 選択したソースの内容をAIが参照しながら質問・対話に対応
- 月額980円〜の法人プランの範囲内で追加契約・オプション不要で利用可能
報告書や提案書、仕様書などの読み解きや要約、質疑応答が効率化されるメリットが挙げられます。また、スライドやインフォグラフィックなどの派生アウトプットの作成については本日よりベータ版を順次展開しており、資料ごとに専用の対話環境を持つ設計です。
ChatSense「Notebook」機能および株式会社ナレッジセンスの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社ナレッジセンス |
| 代表者 | 代表取締役CEO 門脇 敦司氏 |
| 本社 | 東京都港区六本木七丁目18番18号 住友不動産六本木通ビル2階 |
| 設立 | 2019年4月10日 |
| 対象サービス | 法人向けChatGPTサービス「ChatSense」 |
| 新機能 | 「Notebook」機能(ベータ版) |
| 利用料金 | 月額980円〜のChatSense法人プランの範囲内(追加契約・個別オプション不要) |
| 導入実績 | 500社以上(東証プライム上場企業を含む大手企業等) |
| 事業内容 | 「ChatSense」および生成AIテストサービス「Ozone」などの企画・運営 / 生成AIを活用したDX戦略コンサルティング / 社内外向けのソリューション開発 |
trends編集部の一言
「500社以上に導入されているサービスが、既存プランの範囲内で新機能を追加する」という発表は、価格設計の観点でも注目に値します。生成AI業務支援ツール市場では、機能追加のたびに追加契約が発生するティアード課金モデルが一般的であり、ツールを増やすたびに契約が増え、管理コストが膨らむという状況が業界横断で指摘されてきました。追加費用なしで機能が広がる設計は、業界全体で導入ハードルが下がる傾向を示す動きとして読み取れます。
「追加学習AI」(RAG機能)と「Notebook」機能の棲み分けという点も、実務的な視点で興味深い構造です。大規模ナレッジ管理と個人の手元資料への質問応答は、用途も利用頻度も異なります。マーケティング業界の文脈に置き換えると、「組織で共有する情報」と「手元で参照している資料」を切り分けて管理するニーズは業界横断で語られてきたテーマであり、この二層構造の設計は生成AIツールの機能分離トレンドとして注目される動きと捉えられます。
References
- ^ PR TIMES. 「セキュアな法人向け「Notebook」AIサービスをリリース、980円〜法人利用可能 | 株式会社ナレッジセンスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000338.000073671.html, (参照 26-06-24).
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