JAPAN AI株式会社は、問い合わせ業務の効率化を支援するAIソリューション「JAPAN AI CS」をアップデートし、ナレッジ管理と問い合わせ対応の自律化を推進する「JAPAN AI KNOWLEDGE」の提供を開始しました。
JAPAN AI KNOWLEDGEの背景にあるナレッジ散在と属人化の課題
多くの企業では、マニュアル、FAQ、過去の問い合わせ履歴、社内ドキュメントなどのナレッジが複数のツールや個人の管理下に分散しています。「必要な情報が見つからない」「特定の担当者に聞かなければ分からない」「過去の対応が再利用されない」といった課題が発生し、問い合わせ対応の属人化や対応品質のばらつきにつながっています。
カスタマーサポート領域では、対応漏れや返信遅延、教育コストの増大、顧客体験の低下といったリスクが生じやすい状況です。ナレッジを継続的に蓄積・更新しながら、誰もが正確な情報を活用できる仕組みづくりが求められてきました。
JAPAN AI株式会社は、こうした課題を解決するため、問い合わせ対応の効率化に加えてナレッジの資産化・回答品質の平準化・改善余地の可視化までを包括的に支援する「JAPAN AI KNOWLEDGE」の提供を開始しました。
JAPAN AI KNOWLEDGEに新たに追加された10個のAIエージェントの機能
「JAPAN AI KNOWLEDGE」では、ナレッジ管理と問い合わせ対応業務を円滑に進めるための10個のAIエージェントを3つの機能群に分けて提供します。
ナレッジを活用した問い合わせ対応群として、以下の3つのエージェントが含まれます。
- CS問い合わせトリアージAGENT:CSV・Gmail・Outlookなどからメールを取り込み、内容を構造化・優先順位付けして出力
- ナレッジアドバイスAGENT:蓄積されたナレッジを参照し、CSオペレーターの対応判断を支援するアドバイスを生成
- AI回答生成AGENT:問い合わせ内容とナレッジをもとに、顧客向けメール返信文を自動生成
これらのエージェントにより、オペレーターは社内外の情報をAIが横断検索したうえで生成された根拠に基づく回答案を活用できます。対応品質の平準化という点で、チーム全体のサービス水準を底上げする効果が期待されました。
ナレッジの自動蓄積・整備群には、以下の4つのエージェントが含まれます。
- FAQ作成AGENT:頻出の問い合わせからナレッジを抽出し、顧客向けFAQを自動作成
- 社内ナレッジ作成AGENT:顧客対応のやり取りを解析・構造化し、社内ナレッジとして自動蓄積
- マニュアル作成補助・更新提案AGENT:マニュアル作成や更新にかかる工数を削減し、常に最新・高品質なマニュアルの維持をサポート
- ヘルプ記事作成・更新提案AGENT:ナレッジベースと連動し、ヘルプ用記事の新規作成・更新を自動化
問い合わせ対応のログや頻出質問を蓄積し、FAQやマニュアルの更新案を作成することによって、対応のたびにナレッジが資産として蓄積される仕組みが整いました。企業は現行の業務フローを大きく変えることなく、段階的に効率化を進められます。
ナレッジの分析・改善群には、以下の3つのエージェントが含まれます。
- 日次/週次レポート:ナレッジの活用状況や問い合わせ業務をダッシュボードで管理し、自動でレポート化
- VOC分析:アンケート・問い合わせサイト・社内データベースなどから顧客の声(VOC)を収集・分析し、ナレッジ改善に還元
- 検索クエリギャップ分析AGENT:GA4のサイト内検索ログ(CSV)を入力ソースとし、ヘルプサイトの「足りないFAQ」「直すべき記事」を自動検出
これらにより、改善余地の可視化が支援されます。問い合わせ対応の効率化や回答品質の向上は、3つの機能群を通じて段階的に進める設計です。
JAPAN AI KNOWLEDGEの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | JAPAN AI株式会社 |
| 本社所在地 | 東京都新宿区西新宿6-8-1 住友不動産新宿オークタワー5/6階 |
| 代表者 | 代表取締役社長 工藤 智昭氏 |
| 設立 | 2023年4月 |
| サービス名 | JAPAN AI KNOWLEDGE |
| カテゴリ | AIソリューション |
| 追加AIエージェント数 | 10種 |
| 主な対象領域 | カスタマーサポート領域 |
| 事業内容 | 人工知能の研究開発、人工知能に関するコンサルティングサービス |
trends編集部の一言
「必要な情報が見つからない」「特定の担当者に聞かなければ分からない」という状況は、カスタマーサポートに限らず多くの組織で慢性的に起きている課題です。「ナレッジが散在している」問題は、業界を問わず共通しています。
今回の発表で注目したのは、問い合わせ対応の効率化にとどまらず、対応のたびにナレッジが自動で資産化されていく設計です。マーケティング業界の文脈に置き換えると、施策の振り返りや顧客インサイトを蓄積・再活用できる仕組みとして機能する可能性を示唆しており、業界全体としても「使うほど賢くなる」アーキテクチャへの関心が高まっています。
今後、営業や人事、経理、開発など各部門への展開も視野に入れているとのことで、ナレッジ管理の全社横断基盤としての可能性を持つサービスとして、注目しておく価値があります。
References
- ^ PR TIMES. 「ナレッジ管理と問い合わせ対応の自律化を推進する「JAPAN AI KNOWLEDGE」提供開始 | JAPAN AI株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000159.000124536.html, (参照 26-06-05).
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