株式会社ベーシックは、AIチャットボットサービス「askrun(アスクラン)」とFAQサイト作成サービス「faqrun(エフエーキューラン)」の正式提供を開始しました。
askrunとfaqrun提供開始の背景
国内における労働力不足が深刻化するなか、限られた人員でサービス品質を維持・向上させることは、多くの企業に共通する経営課題となっています。顧客対応領域では、デジタル化の進展により問い合わせチャネルや顧客接点が多様化し、対応に求められるスピードや正確性、品質の水準は一層高まっています。
株式会社ベーシックはこれまで、フォームを起点に問い合わせ対応を支援する「formrun」の提供を通じて、多くの企業の顧客対応業務に向き合ってきました。その過程で見えてきたのは、同じような問い合わせへの回答や社内確認、FAQの整備・更新に多くの時間が割かれ、本来注力すべき業務改善に十分な時間を充てられていない現場の実情です。対応遅延や属人化、機会損失にもつながり得る課題となっています。
同社は、従来のAIチャットボットやFAQツールについて、高機能である一方で導入・運用コストが高いものか、導入しやすくても回答精度や運用のしやすさに課題が残るものが多いと捉えていました。「手軽に導入でき、すぐに業務負荷の軽減につながるAI活用」は、多くの現場でまだ十分に実現されていません。こうした背景を踏まえ、両サービスの提供開始に至っています。
AIチャットボットサービス「askrun」の概要と特徴
askrunは、企業が持つヘルプページやドキュメントを登録するだけで、AIが問い合わせに自動で応答するサービスです。従来のシナリオ型チャットボットで必要だったルール設計やシナリオ構築は不要で、最短3分で問い合わせ対応を自動化できます。
顧客からの質問に対して、登録されたナレッジをもとに、AIが回答を生成することによって、よくある質問への対応工数を削減します。担当者がより重要な問い合わせや本来注力すべき業務に時間を使える状態をつくる設計です。主な特徴は次の4点です。
- シナリオ設計不要・最短3分で導入が可能
- RAG(検索拡張生成)技術による高精度な回答生成
- 未解決の問い合わせをレポートで可視化し改善に活用
- 月額0円からのスモールスタートに対応
β版利用者からは「資料をアップロードするだけでチャットボットに反映でき、すぐに運用を始められた」「回答精度の高さに驚いた」といった声が寄せられています。ヘルプページのURLや手元の資料・CSVをアップロードするだけで公開できるため、専門知識がなくても導入できます。
FAQサイト作成サービス「faqrun」の概要と特徴
faqrunは、ユーザーを的確な回答へ導く検索型のFAQサイト作成ツールです。FAQ記事の作成や公開、分析、改善までをノーコードで完結でき、限られたリソースでも「使われるFAQ」を運用できます。問い合わせが発生する前に顧客が自分で答えにたどり着ける状態をつくることで、問い合わせ件数の削減と顧客体験の向上を支援します。
主な特徴は次の4点です。
- ノーコードで誰でもFAQを作成・公開・管理できる
- 検索キーワードや閲覧・解決状況をデータで可視化し改善サイクルを実現
- 他社ツールや既存FAQコンテンツからのスムーズな移行に対応
- 月額0円でFAQサイトの作成・公開が可能
β版利用者からは「ノーコードで自由度高く編集できる」「検索されているキーワードを確認でき、顧客が何に困っているかを把握しやすくなった」といった声が挙がっています。必要に応じて独自ドメインの利用にも対応しており、自社サイトの一部として、本格的に運用することも可能です。
両サービスおよび株式会社ベーシックの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社ベーシック |
| 代表者 | 代表取締役 秋山勝氏 |
| 所在地 | 〒102-0082 東京都千代田区一番町17-6 一番町MSビル2F |
| 設立 | 2004年3月 |
| 事業内容 | ワークフロー事業・フロントオフィスDX事業 |
| 提供サービス | askrun(アスクラン)/faqrun(エフエーキューラン) |
| サービスカテゴリ | AIチャットボットサービス/FAQサイト作成サービス |
| 構想 | run Suite構想 |
| 主な数値 | askrun:最短3分で導入、月額0円から利用可能/faqrun:月額0円でサイト作成・公開が可能 |
| 関連プロダクト | formrun・workrun・ferret One・bookrun |
| 企業URL | https://basicinc.jp/ |
trends編集部の一言
「最短3分で導入・月額0円から」というハードルの低さは、規模を問わず、多くの企業にとってインパクトのある数字です。業界全体としては、チャットボットやFAQツールの導入検討においてコストと運用負荷の見積もりが障壁になるケースが繰り返し報告されており、スモールスタートを前提と、した設計はその課題への一つの回答として注目されます。
RAG(検索拡張生成)技術を採用しつつシナリオ設計を不要にした点も注目されます。「導入しやすいが精度が低い」か「精度は高いが運用が重い」かという二択は、カスタマーサポート領域でよく語られてきました。同種サービスでは導入容易性と回答精度の両立が論点になりやすく、マーケティング業界のコンテンツ運用においても重要な示唆を含む設計思想として注目されます。
「run Suite構想」として複数サービスをラインアップしている点にも、今後の展開として、注目しておく価値がありそうです。問い合わせ発生前の自己解決支援から対応後の分析改善まで一貫して支援できる体制が整えば、顧客対応業務の設計そのものが変わる可能性があります。
References
- ^ PR TIMES. 「ベーシック、AIチャットボットサービス「askrun」とFAQサイト作成サービス「faqrun」を提供開始 | 株式会社ベーシックのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000688.000006585.html, (参照 26-07-03).
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