生成AI型AI-OCR「GenOCR」が広島県府中市との行政DX実証で成果を報告、全国自治体へのモデルケース化を目指す
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ジンベイ株式会社は、広島県府中市との行政DX実証において、生成AI型AI-OCR「GenOCR」の活用成果を発表しました。
行政業務における「GenOCR」実証の背景と経緯
人口減少や少子高齢化が進むなか、多くの自治体では行政サービスの質を維持しながら業務を効率化し、「持続可能な自治体運営」を実現することが共通の課題となっています。市役所業務は「誰も取り残さない」という観点から紙の申請をゼロにすることが難しく、紙とデジタルをいかに一体的に効率化するかが問われています。
広島県府中市は、「The Meet 広島オープンアクセラレーター 2025」を通じてGenOCRを採択しました。約20社の提案の中から選定し、2026年より庁内業務での実証を開始しました。府中市 総務部DX推進課が中心となり、制約の少ない業務領域から着実に活用実績を積み上げる方針で進めています。
GenOCR実証を通じて確認された4つの成果
実証において、確認された成果は以下の4点です。
- 手書き申請書の高精度な読み取り
- 図面・数値帳票への幅広い対応
- 日本語プロンプトによる直感的な操作
- 役割分担による現実的な自動化の型の確認
「住民の手書き申請書」の読み取りでは、達筆な文字や独特のクセのある文字も高精度に読み取ることを確認しました。「はい・いいえ」に丸を付ける項目についても、丸の位置のズレやはみ出しに影響されず、正しく判別できています。建築・土木系の図面や既存システムが出力した数値帳票への対応も確認され、入力ミスが許されない業務での確認負担の軽減に役立っています。
操作面では、複雑な範囲指定やコード記述は不要で、普段使う日本語での指示だけで読み取りが可能です。実際に操作した職員からも驚きの声が上がり、ITに詳しくない職員でも迷わず、使える操作性が現場に受け入れられました。また実証を通じて、GenOCRで正確に読み取り、その後の複雑な計算・処理は別ツールに連携するという役割分担が有効であることも判明しています。
GenOCR活用による現場主導での「DX文化」の醸成と今後の展望
導入にあたっては、ジンベイ株式会社の担当者が職員向けオンライン説明会に登壇しました。事前アンケートでは「難しそうで使いこなせるか不安」という声はほとんどなく、「こういう業務で使ってみたい」という前向きな意見が多数を占めていました。トップダウンでの押し付けではなく、現場の職員が主体的に活用法を広げていくアプローチにより、府中市が目指す「DXの文化」の組織的な醸成が進んでいます。
府中市 総務部 DX推進課 プロセス改革担当監の伊藤健志氏は次のようにコメントしました。
「GenOCRは、作りが非常にシンプルなので、システムに詳しくない職員でも直感的に理解できます。この『最初の一歩で躓かない』ことは本当に重要です。現場と導入側の双方に寄り添ってくれるツールであり、私たちが目指す『DXの文化』を根付かせるのに一役買う存在になってくれると期待しています。」
今後の展望として、庁内に保管された膨大な紙情報をデータ化・構造化し、過去の類似事例を迅速に検索・活用できる「ナレッジ基盤」への発展を目指しています。個人情報を扱う業務への拡大については、庁内の閉域環境やガバメントクラウド上での処理といった選択肢を含め、府中市とジンベイ株式会社で協議を継続します。府中市との実証で得られた知見は行政文書活用のモデルケースとして整理し、広島県内および全国の自治体への展開も進める方針です。
生成AI型AI-OCR「GenOCR」概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| サービス名 | 生成AI型AI-OCR「GenOCR」 |
| 提供元 | ジンベイ株式会社 |
| 読み取り精度 | 99%(*)以上 |
| 最低価格 | 月額2.5万円 |
| 無償トライアル | 対応(クラウド版のみ) |
| 主な対応業務 | 手書き申請書・図面・数値帳票の読み取り |
| 代表取締役 | 上田 英介 |
| 本社所在地 | 〒220-0004 神奈川県横浜市西区北幸一丁目5番10号 JPR横浜ビル 8階 |
| 設立 | 2024年5月24日 |
trends編集部の一言
約20社の提案の中から選定され、手書き申請書で高精度な読み取りを確認したという成果は、自治体DXの文脈で注目に値します。マーケティング業界でも紙の申込書やアンケートをデータ化する作業は依然として残っており、「設定不要・日本語指示だけで動く」という操作性の設計は、業界を問わず、現場定着を左右するポイントです。
今回の実証で印象的なのは、トップダウンではなく現場主導で活用が広がった点でした。マーケティング業界の文脈に置き換えると、ツール定着の成否を決める「最初の一歩で躓かない」体験設計の重要性は業界横断で語られてきたテーマであり、府中市での現場主導の広がりはその実践例として業界全体の動向としても注目される動きです。
References
- ^ PR TIMES. 「ジンベイ、広島県府中市との行政DX実証で成果──生成AI型AI-OCR「GenOCR」の自治体活用モデルが前進 | ジンベイ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000131.000143568.html, (参照 26-07-10).










