株式会社ソラコムは、AIチャットボットサービス「Wisora(ウィソラ)」において、AIボットの対応中に担当者が介入して回答の補足や引き継ぎを行える「ハンドオーバー機能」の先行提供を開始しました。
AIだけでは難しい問い合わせに人が自然に介在し、今後提供予定の学習機能により、その対応経験をAIに活かすことを目指した「人とAIのチーム」の実現に向けた取り組みです。
WisoraにおけるAIと人が役割を補い合うハンドオーバー機能の仕組み
Wisoraで作成したAIボットは、学習した知識をもとに問い合わせへ自動で回答します。今回追加されたハンドオーバー機能により、回答の難易度が高いケースや詳細な補足が必要なケースで、担当者が顧客とAIのやり取りに参加できるようになりました。
AIボットが一次対応で大半の問い合わせを処理し、人の判断が求められる場面だけ担当者がフォローするため、対応品質を維持しながら、業務負荷を軽減できる仕組みです。
今後提供予定の学習機能では、人が介入して行ったやり取りの内容をAIボットが取り込み、回答精度を継続的に向上させます。対応を重ねるほどAIが学習し、人の介入が必要な場面が徐々に減っていくサイクルを通じて、組織全体の対応力が高まることが想定されるのではないでしょうか。
ハンドオーバー機能はその第一歩であり、今後「人の対応からAIが学習する」機能へと段階的に進化していく計画です。
Wisoraが提供する多様な機能と連携オプション
Wisoraではハンドオーバー機能以外にも、利用者のフィードバックをもとに継続的な機能アップデートが行われています。
直近では、LINE公式アカウント連携やMicrosoft Teams連携が追加されました。あわせて、Box・Google Driveとの学習連携およびシングルサインオン(SSO)認証対応も提供開始され、AIによるPDF読み取り精度向上オプション「PDF AI読み取り」も利用可能になっています。
Wisoraの主な特長は以下の通りです。
- WebサイトURLやPDF・WordファイルのアップロードまたはBox・Google Drive連携で学習・ボット構築
- Webウィジェット・Slack・Microsoft Teams・LINE公式アカウントなど多彩な公開・連携に対応
- 会話ログとフィードバックによる精度の継続的な改善
- 話し方やデザインの自由な設定と複数ボットの管理が可能
想定されるユースケースは営業サポートやカスタマーサポート、社内ヘルプデスク、多言語対応と幅広く対応しています。日本語の学習データだけで英語など他言語でも自動回答できる点が特徴です。
Wisoraの基本機能は14日間の無料トライアルで試すできます。
Wisora(ウィソラ)サービス概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| サービス名 | Wisora(ウィソラ) |
| 提供元 | 株式会社ソラコム |
| 所在地 | 東京都港区 |
| 代表 | 代表取締役社長 CEO 玉川 憲氏 |
| カテゴリ | AIチャットボットサービス |
| 無料トライアル | 14日間 |
| Wisora Starter | 40,975円 / 月 (税込)・リクエスト数 1,000回/月 |
| Wisora Pro | 134,750円 / 月 (税込)・リクエスト数 5,000回/月 |
| Wisora Enterprise | 個別見積もり・Enterpriseエンジンによる高精度回答 |
| 学習連携 | Box・Google Drive(ドキュメント取り込みによる知識学習) |
| 公開・連携 | Webウィジェット・Slack・Microsoft Teams・LINE公式アカウント |
| 認証 | シングルサインオン(SSO)認証対応 |
| 公式サイト | https://wisora.jp/ |
trends編集部の一言
AIチャットボットの導入は多くの企業で進んでいますが、「AIだけで全対応を完結できる」状態に到達している組織はまだ少数派です。株式会社ソラコムがWisoraで示した「AIが一次対応し、人が難易度の高い場面だけフォローし、その経験をAIが学ぶ」というサイクルは、業界全体としての現実的な解に近いと言えます。
マーケティング業界の文脈に置き換えると、チャットボット運用における「複雑な質問への対応漏れ」というボトルネックは業界横断で語られてきたテーマです。人の介入とAI学習を段階的に統合するこの設計は、業界全体の対応品質向上に向けた動きとして注目されます。先行提供期間中は追加料金なしでハンドオーバー機能を試せるため、現場の実態に合わせて検証できる機会となるでしょう。
References
- ^ PR TIMES. 「AIボットサービス「Wisora」、人とAIの協働を実現する「ハンドオーバー機能」を提供 | 株式会社ソラコムのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000395.000034562.html, (参照 26-06-26).
