DXHR株式会社は2026年4月17日、生成AIのセキュリティリスクや法規制を体系的に学べる、Eラーニング研修「GenAIセキュリティ・ガバナンス実践講座」の提供を開始しました。
GenAIセキュリティ・ガバナンス実践講座の開発背景と研修の位置づけ
生成AIがビジネス現場に普及する一方で、自然言語を用いた「プロンプト・インジェクション」や、従業員が無許可のツールを使う「Shadow AI」など、従来のサイバー攻撃とは異なる脅威が顕在化しています。データ汚染によるハルシネーションや、ディープフェイク詐欺による金銭被害、著作権侵害といったリスクも増加傾向にあり、企業側の対策が求められる状況です。
2025年の日本のAI基本法全面施行や、EUにおける「AI Act」の適用など、国内外でAIに関する法規制が厳格化されている点も背景として挙げられます。DXHRは知識の習得にとどまらず、「実践的な防御策」や「コンプライアンス評価」を現場レベルで運用できる人材の育成を目的として、本講座を開発しました。
講座を構成する3つの実践領域
本講座は単なる座学ではなく、実際の攻撃デモ映像の視聴や、自社用チェックリストの作成ワークを通じて、現場で即活用できるスキルの定着を目指した設計です。研修プログラムの柱となる実践領域は次の3点です。
- 攻撃デモによる脅威体感と防御プロンプト設計
- AI基本法やAI Act等の法規制・著作権対応
- AI依存リスク回避とBCP策定
1つ目の領域では、プロンプト・インジェクションの仕組みを攻撃デモで体感した上で、受講者自身が防御プロンプトを設計する、実践ワークが組み込まれています。2つ目では、AI生成物における著作権侵害の4パターンや、ベンダーが提供するIP補償の落とし穴を学び、「コンプライアンス評価レポート」や「AI利用ガイドライン」の骨子を作成できる構成です。
GenAIセキュリティ・ガバナンス実践講座の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供元 | DXHR株式会社 |
| 講座名 | GenAIセキュリティ・ガバナンス実践講座 |
| 形式 | Eラーニング |
| 構成 | 全12セクション・約14時間 |
| 対象 | 経営層、IT・セキュリティ部門、法務・コンプライアンス部門 |
| 主な内容 | 脅威防御、法規制対応、BCP策定 |
trends編集部の一言
生成AIのセキュリティ研修で「防御プロンプトを自分で設計する」というワークが含まれている点に、実務への落とし込みやすさを感じました。社内でAIツールの活用ルールを整備しようとすると、「何をどこまで制限すべきか」が曖昧になりがちですが、攻撃の仕組みを体感してから防御策を考える順序は、現場の担当者が納得感を持ってガイドラインを運用するきっかけになりそうです。
AI基本法やAI Actといった法規制の動きは把握していても、自社のAIシステムが具体的にどの法的リスクに該当するかまで整理できている企業は多くないと感じています。コンプライアンス評価レポートの骨子を研修内で作成できる仕組みは、法務部門とIT部門の橋渡し役として活用を検討している担当者にとって、着手のハードルを下げる材料になるのではないでしょうか。
References
- ^ PR TIMES. 「DXHR、生成AIのリスクと法規制を完全網羅した企業向け「GenAIセキュリティ実践講座」を提供開始 | DXHR株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000058.000073863.html, (参照 26-04-17).
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