Dr.JOY株式会社は2026年4月17日より、医療機関特化型AI電話サービスの新機能「Web無料通話」の提供を開始すると発表しました。
Web無料通話が生まれた背景とAI電話の課題
Dr.JOY株式会社のAI電話は、2024年6月のサービス提供開始以来、現在180施設以上の医療機関で利用されています。従来の仕組みではIP電話型の050番号を発番して運用しており、電話をかけた患者側にも、着信した病院側にも通話料が発生する構造でした。
導入施設の拡大に伴い、050番号への通話料負担や、番号入力の煩雑さによる患者の離脱といった課題が顕在化していました。AIの音声認識精度に起因する聞き取りミスや、言い直しの発生も1本あたりの通話時間を長引かせ、患者・病院双方の電話料金増加につながっていたとされています。
Web無料通話の仕組みと主な特長
「Web無料通話」は、患者が病院ホームページやQRコードからブラウザ経由でAI電話に接続できる機能で、電話回線を一切使用しない点が特徴です。フリーダイヤルのように病院側が通話料を肩代わりする方式とは異なり、電話回線のコスト自体をゼロにする構造を採用しています。
- 患者側の通話料が無料
- 電話番号の入力が不要
- 専用アプリのインストール不要
- 通話前にフォームで氏名等を事前入力
- 情報収集フォームの項目を病院ごとにカスタマイズ可能
通話前に患者自身がフォームで氏名や生年月日をテキスト入力するため、音声認識の誤変換や言い直しが軽減されます。1本あたりの通話時間が短縮されることで、病院側のAI電話従量課金の抑制にもつながる設計です。
導入前後の変化と想定される活用シーン
患者にとっては050番号への通話料負担がなくなり、ホームページ上のボタンをタップするだけで接続できるため、心理的なハードルが下がります。現場スタッフにとっては、フォーム入力で正確な情報が事前に揃い、通話録音を聞き直して修正する追加工数の削減が見込まれています。
- 診療予約・健診予約・予約変更・キャンセルの受付
- 予約票や診察券のQRコードからの次回予約変更
- 院内デジタルサイネージでの周知
- 地域連携室・薬剤部向け専用フォームの作成
病院経営層にとっては、フォームでの事前入力によって通話時間が短縮され、従量課金の削減が期待されます。従来の050番号による電話回線も併用できるため、段階的な運用切り替えが可能です。
Web無料通話の概要と今後の展開
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供開始日 | 2026年4月17日 |
| 提供企業 | Dr.JOY株式会社 |
| 対象 | AI電話導入済みの医療機関 |
| 追加費用 | なし(※) |
| 接続方式 | WebRTC(インターネット回線) |
| 患者側通話料 | 無料 |
| 専用アプリ | 不要 |
| 今後の予定 | 健診・面会予約等への対応拡大 |
trends編集部の一言
病院への電話がつながらない経験は、多くの人が持っているはずで、予約変更ひとつにも手間がかかる現状に課題を感じていました。通話料無料かつブラウザからワンタップで接続できる仕組みは、患者側の心理的ハードルを下げるだけではなく、病院側の電話回線コスト削減にも直結する点が注目されます。
フォームで事前に氏名や生年月日を入力させることで、音声認識の負荷を減らす設計は、AI活用の現場でありがちな「精度が足りない部分をUI側で補う」発想そのものです。医療機関向けに特化したサービスではありますが、電話対応の工数削減に取り組んでいる業種の担当者にとっても、通話前の情報収集フォームは参考になる仕組みだと感じました。
References
- ^ PR TIMES. 「病院への電話が❝無料❞に AI電話に「Web無料通話」機能を追加 | Dr.JOY株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000118372.html, (参照 26-04-17).
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