株式会社AmbiRiseは、自治体・公共機関向け電子請求サービス「Haratte(ハラッテ)」において、生成AI-OCR技術を活用した「自動入力補助機能」の提供を開始しました。
Haratte(ハラッテ)の生成AI-OCR自動入力補助機能の詳細
「Haratte(ハラッテ)」では、これまで手入力とCSVデータ取込による請求書作成に対応してきました。既存システムからPDFの請求書しか発行できない事業者においては、PDFを見ながら手作業でデータを転記する必要があり、システム利用の障壁となっていました。今回の機能追加はこうした課題を受けて開発されています。
今回提供を開始した「自動入力補助機能」は、従来のOCRサービスとは異なる設計が特徴です。従来の請求書OCRサービスでは、受け取り側である公共機関の職員がファイルを読み取らせ、確認・補正処理を行うパターンが一般的でした。本機能は「送る側の事業者」がアップロードした時点で自動データ化されるため、受け取り側の職員にOCR読取処理の手間は一切発生しません。
生成AI-OCRを採用したことで、請求書のレイアウトに左右されない柔軟な読み取りが可能になりました。各社がすでに使用している請求書PDFをそのまま活用できます。また、手入力から自動転記に変わることで、転記作業時間の削減と、目視・手入力による転記ミスの抑止にも寄与します。
今回の機能追加により、事業者が選択できる請求書作成方法は次の3つになりました。
- 手入力による請求書作成
- CSVデータの取込による請求書作成
- PDF読取(新機能)による自動入力補助
事業者は、自社の環境に合わせて最適な作成方法を自由に選択できます。スタンダードプラン以上を契約中の自治体であれば、追加料金なしで利用できます。また、手入力・CSVやPDF読取といった方法から選べる設計により、既存システムの状況を問わず電子請求への移行が進みやすくなります。
Haratte(ハラッテ)自動入力補助機能の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社AmbiRise(グラビスグループ) |
| 対象サービス | Haratte(ハラッテ) |
| サービスカテゴリ | 自治体・公共機関向け電子請求サービス |
| 追加料金適用条件 | スタンダードプラン以上を契約中の自治体 |
| 利用料金 | 追加料金なし |
| 主な機能 | 生成AI-OCRによる請求書PDF自動データ化 レイアウト非依存の柔軟な読み取り 手入力やCSV、PDF読取の3つの作成方法に対応 |
| 代表取締役 | 渡部貴大氏 |
| 所在地 | 北海道札幌市中央区北二条西4丁目1番地 |
trends編集部の一言
「PDFしか発行できない事業者が手作業で転記する必要があった」という課題は、行政や公共機関のシステム移行において根強く残ってきたものです。自治体DX領域全体としては、既存PDF運用を前提にした移行支援ニーズが強まっており、受け取り側ではなく送る側のアップロード動作に処理を組み込む設計は、導入抵抗を下げる設計思想として業界全体の動向としても注目される取り組みです。
マーケティング業界の文脈に置き換えると、ツール間のデータ連携の断絶を「利用者側の作業負担」として吸収させてきた構造は業界横断で語られてきたテーマであり、処理の担い手を変える設計アプローチは、業務フロー全体の自動化を進める上で示唆を含む動きと捉えられます。
手入力やCSV、PDF読取という3つの選択肢が揃ったことで、既存システムの状況を問わず電子請求への移行が進みやすくなります。公共機関のペーパーレス化という文脈でも、今後の普及状況に注目しておく価値があるでしょう。
References
- ^ PR TIMES. 「株式会社AmbiRise、自治体・公共機関向け電子請求サービス「Haratte」、生成AI-OCRを活用した請求書自動入力補助機能を提供開始 | グラビス株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000072.000014049.html, (参照 26-05-27).
