鈴与株式会社は、次世代型クラウドサービス「鈴与のQuick AIOCR」を株式会社小田急フィナンシャルセンターへ正式導入し、本格運用を開始しました。
鈴与のQuick AIOCR導入の背景と土地・家屋名寄帳の課題
株式会社小田急フィナンシャルセンターでは、毎年実施する土地・家屋名寄帳と固定資産管理システムとの突合作業において、多くの工数が発生していました。土地・家屋名寄帳は、自治体ごとにフォーマットが異なる非定型書類であるため、課税標準額や地目別面積などの確認・照合作業を目視で行う必要があります。確認精度の維持と業務負担の軽減が、課題となっていました。
株式会社小田急フィナンシャルセンターは、これらの課題を解決するため「鈴与のQuick AIOCR」を導入しました。手入力や人による判断に依存していた業務のデータ化および突合作業の半自動化を実現し、担当者の業務負担軽減を目指す取り組みです。特定時期に集中する業務の平準化や生産性向上を図るため、鈴与による設定支援を活用することによって、初期導入時のシステム設定負荷を軽減し、経理担当者が短期間で活用できる仕組みも整えていきます。固定資産管理業務における活用を目的として導入されました。
鈴与のQuick AIOCRの機能と対象書類
「鈴与のQuick AIOCR」は、①高性能AI-OCR、②ノーコードデータ加工・編集ツール、③分類推論AIの3つを組み合わせた次世代型クラウドサービスです。主な対象書類は、固定資産課税台帳(名寄帳・明細書)、請求書、見積書、納品書、支払依頼書などで構成されています。
導入実績(トライアル含む)は次の通りです。
- 鉄道業界での活用実績
- 不動産業界での活用実績
- ホテル業界での活用実績
鉄道業界、不動産業界、ホテル業界などで導入実績があります。今回の株式会社小田急フィナンシャルセンターへの正式導入は、非定型書類処理業務の効率化を目的とした取り組みです。
鈴与のQuick AIOCRを提供する鈴与株式会社の会社概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | 鈴与株式会社 |
| 創業 | 1801年(清水港にて廻船問屋として創業) |
| 代表者 | 代表取締役社長 鈴木健一郎氏 |
| 所在地 | 静岡県静岡市清水区入船町 11-1 |
| 従業員数 | 1,168人(2025年8月31日時点) |
| 拠点数 | 国内147拠点・海外23拠点 |
| 事業内容 | 総合物流業・商流・建設・食品・航空事業など7つの事業 |
| URL | https://www.suzuyo.co.jp/ |
trends編集部の一言
自治体ごとにフォーマットが異なる非定型書類の処理を、目視照合からAI活用の半自動化へ移行できる点は、業種を超えたインパクトがあります。マーケティング業界の文脈に置き換えると、取引先や媒体ごとにフォーマットが異なる書類の集計・照合作業における非効率は業界横断で語られてきたテーマであり、「定型化できない書類こそAI処理で効率化したい」というニーズは広く共通する課題と捉えられます。
今回の導入で注目されるのは、固定資産管理という高い確認精度が求められる業務領域での採用という点です。AI-OCR業界全体としては、精度への不安から導入を躊躇するケースも多い中、設定支援で初期導入負荷を下げる仕組みを整えている点は、非IT部門における業務システム導入のハードルを下げる好例と言えます。
References
- ^ PR TIMES. 「株式会社小田急フィナンシャルセンターに、「鈴与のQuick AIOCR」が導入されました | 鈴与株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000515.000075524.html, (参照 26-05-28).
