20社を超えるパートナーが連携し、AIコンピューティング分野のビジネスチャンスをつかむ
台北、2026年9月22日 /PRNewswire/ -- 最先端のイノベーションを紹介する主要な展示会である「台湾イノテック・エキスポ(Taiwan Innotech Expo:TIE)2026」が、9月17日に台北世界貿易センター展示ホール1で開幕しました。「イノベーション・エコノミー・パビリオン」では、Ministry of Economic Affairs(MOEA)のDepartment of Industrial Technology(DoIT)が、13を超える研究機関や産業界のパートナー企業を集め、64件の技術を展示しています。

注目の革新技術の一つに、Industrial Technology Research Institute(ITRI)がDoITの支援を受けて開発した、3.2Tシリコンフォトニクス(SiPh)光エンジン技術があります。
AIコンピューティングへの需要が急増し続ける中、データセンターを通過するデータ量も急速に増加しており、従来の銅線による相互接続は帯域幅の限界に近づきつつあります。この課題は、都市の道路が交通量の増加に対応しきれなくなる状況に例えることができます。車線を増やしても、その効果は限定的です。データを転送する上で、根本的により効率的な方法が必要とされています。
ITRIの3.2T SiPh光エンジン技術は、電気信号の代わりに光を用いて、複数の統合された高速チャネルを通じてデータを伝送することで、この課題に対処しています。その総伝送容量は3.2 Tbps、つまり1秒あたり約400 GBであり、これは前世代の1.6Tの2倍の容量に相当し、4K映画約20本分のデータ量に匹敵します。また、光伝送は、従来の銅線による相互接続に比べ、信号損失や発熱も低減します。
商用化を加速させるため、ITRIは、チップの設計、製造、試験、パッケージングにわたる20社を超えるサプライチェーンパートナーからなるネットワークを構築しました。ITRIはまた、3.2T技術の仕様策定を推進するため、国際的な企業と協力してきました。こうした取り組みにより、世界のAI光通信サプライチェーンにおける台湾の競争力が強化されています。
DoITが支援するイノベーションは、差し迫った医療ニーズへの対応にも役立っています。台湾には9万7,000人近くの透析患者がおり、人口に占める透析患者の割合は世界でも最高水準となっています。さまざまな尿毒症毒素の中でも、中~高分子量の毒素は、慢性炎症や心血管疾患、その他の健康リスクと密接に関連していることが知られています。
従来の検査では、透析の前後に血液サンプルを採取し、分析のために検査機関に送る必要があります。結果が出るまで3時間かかり、多くの場合、治療が終了してからでないと結果が判明しないため、医師が適時に調整を行うことが難しくなっています。
この問題に対処するため、ITRIは、同じくDoITの支援を受けて、中~高分子量の尿毒症毒素を検出する技術「DiaTrack」を開発しました。DiaTrackは、透析装置の排液ポートに直接接続され、15分ごとに毒素の種類と濃度を分析します。これにより、医師は治療中に毒素の除去状況を適時に把握できるほか、患者一人ひとりに合わせて透析設定を調整するためのデータを得られ、透析の質の評価は治療後の評価から治療中のモニタリングへと移行します。
この技術は、National Cheng Kung University Hospitalとの共同による概念実証試験を完了しました。この共同プロジェクトは「国家イノベーション賞」を受賞し、2026年第4四半期に同病院でのパイロット導入が予定されています。





