株式会社ナレッジセンスは、2026年6月15日週、法人向け生成AIエージェント「ChatSense」において「Notebook」機能のベータ版をビジネスプランユーザーへ順次展開予定であることを発表しました。
ChatSenseの「Notebook」機能ベータ版が解消する現場課題
「ChatSense」は、セキュリティの高い環境や社内データの追加学習機能など法人向けの強みが注目され、東証プライム上場企業を含む大手企業等、500社以上に導入されています。一方で、現場のユーザーからは「手元の資料を読み解きながらAIに質問したい」「社内文書やPDFをそのままソースとして、AIと対話したい」というニーズが多く寄せられていました。
通常のチャット機能は質問起点の対話には適していますが、特定の資料に紐づけて継続的に対話するには適していません。類似機能である「追加学習AI」(RAG機能)についても、組織の大規模ナレッジを扱うことを前提としており、個人が手元の資料を素早く読み込んで質問するには適していないという課題がありました。「Notebook」機能は、この課題を解消するために開発された、ファイルソース中心の新機能です。
ChatSense「Notebook」機能の3つの特徴
ベータ版で提供予定の主な特徴は次の3点です。
- PDF・Officeファイルなどをソースとして追加し、Notebook単位でまとめて管理できる
- 選択したソースの内容を踏まえてAIが回答し、報告書・提案書・仕様書などの読み解きや要約、質疑応答が効率化される
- ChatSenseビジネスプランの料金体系の範囲内で利用でき、追加契約や個別オプションが不要
Notebook内のソースを選択してAIに質問すると、AIは選択したソースの内容を正確に参照しながら、深く掘り下げられます。PDFや社内文書を読み込ませ、要点確認や調査、資料作成の下準備にスムーズに活用できる設計です。なお、Notebookとスライド生成の組み合わせについても、公式ブログで解説されています。
ChatSenseおよび株式会社ナレッジセンスの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社ナレッジセンス |
| 対象サービス | 法人向け生成AIエージェント「ChatSense」 |
| 新機能 | 「Notebook」機能(ベータ版) |
| 展開開始 | 2026年6月15日週(ビジネスプランユーザーへ順次) |
| 料金 | ビジネスプランの料金体系の範囲内・追加契約不要 |
| 主な機能 | ファイルソースへのAI質問・要約・ブリーフィング・スライド生成 |
| 導入実績 | 500社以上(東証プライム上場企業を含む大手企業等) |
| 代表者 | 代表取締役CEO 門脇 敦司氏 |
| 本社 | 東京都港区六本木七丁目18番18号 住友不動産六本木通ビル2階 |
| 設立 | 2019年4月10日 |
| 事業内容 | 「ChatSense」および生成AIテストサービス「Ozone」などの企画・運営、生成AIを活用したDX戦略コンサルティング、社内外向けのソリューション開発 |
trends編集部の一言
500社以上への導入実績を持つChatSenseが、現場ユーザーの「手元の資料を読み解きながらAIに質問したい」という声を受けて、機能追加に動いた点は注目に値するのではないでしょうか。業界全体としては、汎用的なAIチャットの導入が一巡し、「特定の資料に紐づけた継続的な対話」というより実務的なニーズへと関心が移行しつつある流れが広がっています。
マーケティング業界の文脈に置き換えると、競合調査レポートや過去の施策資料を参照しながら、AIと対話したい場面は多く、同種の課題感は業界横断で語られてきたテーマです。追加料金なしでビジネスプランの範囲内に収める料金設計は、導入障壁を下げる観点からも業界全体の動向として注目される取り組みと捉えられます。
References
- ^ PR TIMES. 「セキュリティ高い「Notebook」AIサービス、ベータ版を展開開始 | 株式会社ナレッジセンスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000332.000073671.html, (参照 26-06-13).
