株式会社TOKIUMは、経理AIエージェント「TOKIUM AI新リース判定」において、資産カテゴリ別にリース判定基準をカスタマイズできる機能の提供を開始しました。
TOKIUM AI新リース判定の背景:新リース会計基準が求める契約精査の実態
新リース会計基準では、借手は原則としてすべてのリースをオンバランス処理する必要があります。そのため、契約書を1件ずつ精査し、リースに該当するかを判定する作業が求められます。
同じ資産でも、業種や事業内容によって判定の重要性や解釈は異なります。
これまでTOKIUM AI新リース判定では、すべての資産を同じ基準で判定していました。その結果、自社の会計方針や監査法人との合意事項をシステムに反映できず、判定結果を都度確認し、手作業で修正する必要がありました。
TOKIUM AI新リース判定:カスタマイズ可能なプロンプト設定で判定基準を一元管理
今回追加された機能では不動産や機械装置、ソフトウェアなどの資産カテゴリごとに、判定基準となるプロンプトを設定できます。例えば「営業時間の制限がある場合は資産を稼働する権利なしと判定する」といった自社固有の基準を入力すれば、以降の判定に自動反映されます。
設定したプロンプトは一度の入力ですべてのアカウントに反映されるため、アカウントごとに個別に設定する手間がなくなりました。監査法人とのすり合わせ事項も基準に組み込めるだけではなく、監査対応の証跡を全社で統一できるため、内部統制の強化にもつながります。
TOKIUM AI新リース判定の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社TOKIUM |
| サービス名 | TOKIUM AI新リース判定 |
| 関連サービス | 経理AIエージェント「TOKIUM」 |
| 主な新機能 | 資産カテゴリ別の判定基準プロンプト設定 全アカウントへの一括反映 監査対応証跡の全社統一 |
| 対応資産例 | 不動産、機械装置、ソフトウェア |
| 関連プロジェクト | 経理AXプロジェクト「Move AX」 |
| 代表取締役 | 黒﨑 賢一氏 |
| 所在地 | 東京都中央区銀座6丁目18-2野村不動産銀座ビル12階 |
| 資本金 | 1億円 |
| 設立 | 2012年6月26日 |
trends編集部の一言
「すべての資産を同じ基準で判定していた」状態から、資産カテゴリごとにプロンプトで基準を分けられる状態への転換は一見地味に映りますが、監査法人との合意事項をシステムに直接組み込めるという点で実務上の意味が大きい変化です。業界全体としては、AIの出力を自社固有のルールで上書きする方向性が強まっており、TOKIUMの取り組みもその流れに位置づけられます。
マーケティング業界の文脈に置き換えると、MAツールのスコアリングルールや広告配信の入札基準設定において「AIの判定ロジックをチーム・案件単位でカスタマイズする」発想と構造的に近く、業界横断で「判定基準そのものをAIに覚えさせる」運用への移行が広がっている流れと読み取れます。内部統制の強化という観点も、マーケティング業務における承認フローやブランドガイドラインの遵守管理と構造的に近いものがありました。
References
- ^ PR TIMES. 「TOKIUM AI新リース判定、資産カテゴリ別に判定基準をカスタマイズ可能に | 株式会社TOKIUMのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000464.000009888.html, (参照 26-05-15).
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