Finatextグループの株式会社ナウキャストは2026年4月17日、AIエージェント統制基盤「MCPass(エムシーパス)」のβ版を開発したことを発表しました。
MCPass β版が解決を目指すAIエージェント統制の課題
AIと外部システムを接続する共通プロトコル「MCP(Model Context Protocol)」の採用が拡がり、AIがCRMやチャット、社内Wikiなどの業務システムに直接アクセスできる環境が整いつつあります。一方で、各端末に散在する認証情報の管理や、安全性が確認できていないMCPの利用、「誰が・いつ・何をしたか」を追跡できない監査証跡の不在といった課題が浮き彫りになっています。
ナウキャストは、自社グループ内での実運用を通じて得た知見を集約し、AIエージェントの統制基盤としてMCPassを開発しました。単なる接続の仲介にとどまらず、「AIと業務システムをつなぐ」と「つないだ上で統制する」の両立を目指す構成を採用しています。
MCPassが備える4つの統制機能
MCPassでは、AIエージェントが業務システムにアクセスする際の認証・権限を一元管理し、すべての操作を監査証跡として自動記録する仕組みが用意されています。ホワイトリスト方式による権限制御や、閉域網接続への対応など、金融領域で培った厳格なセキュリティ基準を反映した設計となっており、主な機能は次の4点です。
- MCPカタログと接続の一元化
- ツール単位の権限管理
- 監査ログの自動記録と利用状況の可視化
- 閉域網接続への対応
権限管理では、MCP単位ではなくツール単位での制御が可能で、期限付き権限や最大5段階の承認フローにも対応しています。監査ログはExcel/CSV/PDF形式でエクスポートでき、リクエスト数や成功率をリアルタイムで把握できるダッシュボードも備えています。
MCPass β版の提供概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| サービス名 | MCPass(エムシーパス) |
| 提供状態 | β版 |
| 開発元 | 株式会社ナウキャスト |
| 対象ユーザー | AIエージェントを業務利用する企業 |
| トライアル | 2026年夏より受付開始予定 |
| ウェビナー | 2026年4月28日 19:00〜20:30 |
| 閉域網接続 | 正式版で提供予定 |
trends編集部の一言
MCPを使ったAIエージェントの業務接続は、自分の周囲でも試行が始まっていますが、認証情報が個人端末に散らばる状態のまま、運用が先行しているケースを目にすることがあります。今回のMCPassは「つないだ上で統制する」という設計思想が明確で、社内でAIツールの導入提案を進めている担当者にとって、セキュリティ面の説明材料として具体性のある選択肢だと感じました。
金融領域の実運用から生まれたプロダクトという点も、情報管理に慎重な業種の担当者が稟議を通す際の後押しになるのではないかと思います。ウェビナーが4月28日に予定されているため、まずは開発背景や具体的な権限設計の考え方を聞いた上で、自社の業務フローに組み込めるかを判断する流れが現実的です。
References
- ^ PR TIMES. 「ナウキャスト、AIエージェント統制基盤「MCPass」β版を開発 | 株式会社Finatextホールディングスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000589.000012138.html, (参照 26-04-20).
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