GMOインターネット株式会社は2026年7月7日(火)、VPSサービス『ConoHa VPS byGMO』においてリモートMCPサーバーの提供を開始しました。
ConoHa VPS byGMOで自然言語によりVPSを操作する仕組み
MCP(Model Context Protocol)は、AIエージェントが外部のツールやサービスと連携するためのオープンな標準規格です。本規格を介してAIエージェントは外部のAPIやデータにアクセスし、操作を実行できます。今回提供するリモートMCPサーバーは、ローカル環境へのMCPサーバーのインストールを不要とし、接続設定の追加だけで即日利用できる環境を実現しました。
開発者やサーバー運用者は、複雑なコマンドやAPIの仕様を意識することなく操作できます。検証環境の構築やサーバーの状態確認、不要なリソースの整理、セキュリティ設定の変更などをよりスムーズに行えます。「現在あるサーバーの一覧を表示して」「Ubuntu 24.04でメモリ1GBのサーバーを作成して」といった自然な日本語表現で、VPS管理を行える設計です。
ConoHa VPS byGMOのリモートMCPサーバーの主な特長
『ConoHa VPS byGMO』のリモートMCPサーバーには、導入・運用の負担を軽減する6つの特長があります。主な内容は次の通りです。
- MCPサーバーのインストール不要で接続設定の追加のみで利用開始できる
- ConoHaアカウントによる認証・認可を通じてセキュアに利用できる
- ツール説明、応答、エラー内容などを日本語で扱える完全日本語対応
- Claude(Web版)、Claude Code、Claude Desktop、ChatGPT、Codex CLI、GitHub Copilotなど主要AIエージェントに対応
- サーバー削除など元に戻せない操作では明示的な確認を求める設計
- VPS管理に必要な主要操作をカバー
認証面では、AIエージェント側のMCP設定ファイルにConoHa APIパスワード、Keystone token、tenant IDなどの認証情報を保存する必要はない設計です。HTTP / Streamable HTTPのリモートMCPに対応したクライアントであれば、上記以外のAIエージェントでも利用できます。
対応操作は、VPS管理に関わる主要な範囲をカバーしています。サーバーの一覧取得や作成、削除・起動・停止・再起動・リサイズ、SSHキーペア管理、セキュリティグループの設定が対象です。
あわせて、ボリューム管理、CPU使用時間やディスクI/Oの取得、Base64エンコードを用いたスタートアップスクリプトの活用などにも対応します。なお、ConoHa VPS APIおよびOpenStack APIのすべての操作に対応するものではなく、Object Storage系の操作には対応していません。
ConoHa VPS byGMOの料金と今後の展開
リモートMCPサーバー自体の利用料金は無料です。リモートMCPサーバーを通じてサーバーの作成や起動、リサイズ・ボリューム作成などを行った場合は、『ConoHa VPS byGMO』の通常料金が発生します。Claudeなど、各AIエージェントの利用料金は、それぞれのサービス提供元の料金プランに準じます。
GMOインターネット株式会社は今後、AIエージェントとの対話で検証環境を構築し、構成が固まった段階でTerraformによりコード化・再現するワークフローの実現も支援する方針です。AIエージェントとの対話による概念実証から、「Terraform ConoHa VPS Provider」を活用した本番構築まで、一貫して効率化できる環境づくりを推進します。
ConoHa VPS byGMO リモートMCPサーバーの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | GMOインターネット株式会社 |
| 対象サービス | ConoHa VPS byGMO |
| 提供開始日 | 2026年7月7日(火) |
| 利用料金 | リモートMCPサーバー自体は無料(VPS利用分は通常料金) |
| 対応プロトコル | HTTP / Streamable HTTP |
| 対応AIエージェント | Claude(Web版)、Claude Code、Claude Desktop、ChatGPT、Codex CLI、GitHub Copilot(HTTP / Streamable HTTP対応クライアント全般) |
| 主な対応操作 | サーバー作成・削除・起動・停止・再起動・リサイズ SSHキーペア管理・セキュリティグループ設定 ボリューム管理・利用状況グラフ取得 |
| 会社所在地 | 東京都渋谷区桜丘町26番1号 セルリアンタワー |
| 代表者 | 代表取締役 社長執行役員 伊藤 正氏 |
| 資本金 | 5億円 |
trends編集部の一言
「Ubuntu 24.04でメモリ1GBのサーバーを作成して」という一文でVPSが立ち上がる体験のインパクトは、インフラの専門知識を持たない人にも伝わりやすい発表です。マーケティング業界の文脈に置き換えると、「APIの仕様を意識せずに操作できる」という設計が業界全体として、どこまで広がるか注目されます。
認証情報をAIエージェント側に保存せずに使える点は、生成AIツールの導入に慎重な組織にとっても検討材料になり得ます。マーケティングの現場でも外部ツールへのAPIキー管理は継続的な議論テーマであり、ConoHaアカウントによる認証・認可で完結する設計は、セキュリティ担当者への説明コストを下げる意味でも業界全体の動向として注目される取り組みではないでしょうか。
References
- ^ PR TIMES. 「国内クラウド事業者初『ConoHa VPS byGMO』がAIエージェントから自然言語でVPSを操作できるリモートMCPサーバーを提供開始【GMOインターネット】 | GMOインターネットグループのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000005433.000000136.html, (参照 26-07-09).
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