VoicePing株式会社は、多言語コミュニケーションプラットフォームの最新版「VoicePing 3.0」の提供を開始しました。
VoicePing 3.0が解決する多言語コミュニケーションの課題
グローバル企業や海外人材を抱える組織では、コミュニケーションの場が急速に分散しています。会議やチャット、展示会、セミナー、研修動画、録画ファイル、外部Web会議、ハイブリッドオフィスなど、その舞台は多岐にわたっているのが実情です。言語の違いによる認識齟齬、会議内容の属人化、フォローアップの遅れ、会議記録の検索性不足といった課題が生じてきました。
従来の文字起こしツールや翻訳ツールは、単一の会議やファイル処理には有効でも、企業内で継続的に発生する多言語コミュニケーション全体を管理するには十分ではありませんでした。VoicePing 3.0では、リアルタイム翻訳やAI議事録、専門用語辞書、MCP/API連携、バーチャルオフィス、管理・セキュリティ機能を統合した点が特徴です。法人利用に適した多言語コミュニケーション基盤として、再設計しています。
VoicePing 3.0の主要機能
VoicePing 3.0は、さまざまな音声をリアルタイムに文字起こし・翻訳できます。マイク音声だけではなく、PCのシステム音声、他アプリの音声、プレゼンテーション、モバイル会話などに対応しました。翻訳結果の音声読み上げ機能により、テキストだけではなく音声でも翻訳内容を確認できます。
主な機能は以下の通りです。
- マイク音声・PCシステム音声・他アプリ音声のリアルタイム文字起こし・翻訳
- AI議事録・会議要約・アクションアイテムの自動生成と検索可能な会議ログ
- 専門用語辞書による固有名詞・業界用語の認識精度向上
- Zoom・Google Meet・Microsoft Teams対応のWeb Meeting Bot(Web会議Bot)
- 音声・動画ファイルの文字起こし・字幕翻訳・AI吹き替え
- MCP/API連携によるClaude・ChatGPTワークフローとの接続
- Expo Mode(イベント向けQR翻訳)による展示会・セミナーの多言語対応
会議ログでは、録音・録画の再生、話者ごとの発話セグメント、原文と翻訳の表示、要約やトピック、アクションアイテム、タグ・参加者・共有権限を一元管理できます。会議内容の確認、議事録作成、タスク整理、後続業務への引き継ぎを効率化します。
VoicePing 3.0の新モデルと実績数値
VoicePing株式会社は今回、VoicePing ASR V0.1(音声認識モデル)とVoicePing MT V0.1(多言語翻訳モデル)を新たにリリースしました。これらは、文字起こしや翻訳、字幕、会議要約、検索といった中核機能を支えるモデルです。特にアジア言語を中心とした実際の多言語コミュニケーションでの使いやすさを重視して開発されました。
ベンチマークでは、英語や日本語、韓国語、中国語、ベトナム語の5言語を対象としています。ビジネス会話クリップ5,000件(約41時間)で評価した平均WERにおいて、VoicePing ASR V0.1は最も低い19.3%を記録しました。英日翻訳の総合スコアでは、VoicePing MT V0.1が87.2を記録し、主要な翻訳モデルと並ぶ性能を確認しています。
公開可能な実績としては、導入組織数1,000社以上、ユーザー数100,000人以上の公開を予定しているとのことです。翻訳された有効な音声は5億5千秒、累計会議記録は百万回、対応言語は48言語などが挙げられます。
代表取締役の中島明紀氏は、今回のリリースについて、次のようにコメントしています。
「VoicePing 3.0では、リアルタイム翻訳とAI議事録を単体機能として提供するのではなく、音声翻訳や専門用語辞書、検索可能な会議ログ、MCP/API連携まで含め、企業が多言語コミュニケーションを安全に記録・検索・分析・展開できる基盤として再設計しました。」とコメントしています。
VoicePing 3.0の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | VoicePing株式会社 |
| 所在地 | 東京都港区芝浦1-9-7 おもだかビル4F |
| 代表者 | 中島明紀氏 |
| 設立 | 2019年7月 |
| 資本金 | 209,900,096円(準備金含む) |
| サービス名 | VoicePing 3.0 |
| カテゴリ | 多言語コミュニケーションプラットフォーム |
| 対応言語数 | 48言語 |
| 導入組織数 | 1,000社以上(公開予定) |
| ユーザー数 | 100,000人以上(公開予定) |
| 外部会議連携 | Zoom・Google Meet・Microsoft Teams |
| カレンダー・通知連携 | Google Calendar・Outlook Calendar・Slack |
| セキュリティ認証 | ISO/IEC 27001 / ISMS認証・TLS 1.2以上による通信暗号化 |
| サービスサイト | https://voiceping.net/ja/ |
trends編集部の一言
翻訳された有効な音声が5億5千秒、累計会議記録が百万回という数値は、多言語コミュニケーションの需要がすでに相当な規模で存在することを示しています。業界全体としては、会議ツールや翻訳ツールが個別に普及した結果として、記録の分断や検索性の低さという課題が広がっており、これを統合基盤で解消しようとする動きが注目されつつあるのではないでしょうか。
単一の翻訳ツールや文字起こしツールにとどまらず、会議ログや専門用語辞書、MCP/API連携を一つのプラットフォームに統合した設計は、マーケティング業界の文脈に置き換えると「ツールの乱立による情報の分散」という課題への一つの回答として映ります。「使えるツールはある、でも記録がつながらない」という状況は、業界を問わず共通の悩みとして語られてきたテーマです。
VoicePing ASR V0.1のWER19.3%という数値と、VoicePing MT V0.1の英日翻訳スコア87.2という指標が公開されている点も印象的でした。精度の主張を数値で示す姿勢は、導入検討時の判断材料として価値ある取り組みです。アジア言語に強い独自モデルの継続開発という方針は、グローバルチームを抱える組織向けサービスの動向として注目される動きです。
References
- ^ PR TIMES. 「対面/WEB会議・展示会イベント・音声・録画ファイル・仮想オフィスを横断する多言語AI基盤「VoicePing 3.0」を提供開始 | VoicePing株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000048779.html, (参照 26-07-08).
