株式会社ディービーブイが『cnvSkillsheet』を提供開始、SES業界の適正単価実現と粗利適正化を目指す
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株式会社ディービーブイは、AIスキルシート最適化SaaS『cnvSkillsheet』を2026年7月1日(水)に提供開始すると発表しました。
開発の背景にあるSES業界の構造課題
多重下請けが一般的なSES業界では、商流が深くなるほどエンド単価が不透明になり、技術者の評価と企業の利益の双方に機会損失が生じやすい構造です。現場のエンジニアは、自身の市場価値と待遇の差に悩み、企業側も「育てた人材の流出」「採用・育成コストの再発生」という課題を抱えています。
『cnvSkillsheet』は、エンジニアの経歴を単なる「提出書類」から、適正単価を裏づける「戦略書」へと再構成する設計です。技術者には「単価とキャリアパスの可視化」を、ユーザー企業(SES企業)には「粗利の適正化」をもたらします。
備える3つのコア機能
『cnvSkillsheet』が備えるコア機能は、以下の通りです。
- 案件に合わせて経歴文を最適化する「AI多角化プロデュース」
- 市場価値の可視化による「自然な定着」支援
- 技術者の個人情報を保持しない設計
1つ目の「AI多角化プロデュース」は、同一の経歴であっても、提案先の案件(インフラ/PM・PL候補/クラウド等)に合わせてAIが強みを強調した経歴文へ自動で再構成する機能です。営業担当者の力量に左右されず、エンジニアの強みを反映した提案を可能にします。
2つ目の「自然な定着」支援では、AIが客観的なキャリアアップの道筋(SE→PL→PM等)を示す設計となっています。エンジニアが「ここで働くことが、自分の単価とキャリアにとって最も得だ」と実感できる状態をつくることで、縛るのではなく技術者自身が「残ること」を選ぶ形での定着を支援する仕組みです。
3つ目の個人情報非保持の設計では、技術者個人を特定する情報(氏名・連絡先など)を当社サーバーのデータベースに保持しない仕組みを採用し、全ユーザーに2段階認証を必須としています。技術者の経歴データは処理時にメモリ上でのみ取り扱い、システム側に蓄積しません。AIの精度向上に用いる案件情報についても、格納前に企業名・人名等の固有情報を自動で除去・抽象化する正規化処理を通し、特定の個人や取引先に紐づかない技術ナレッジのみを活用します。
cnvSkillsheetの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社ディービーブイ |
| サービス名 | 『cnvSkillsheet』 |
| カテゴリ | AIスキルシート最適化SaaS |
| 提供開始日 | 2026年7月1日(水) |
| 対象業界 | SES(システムエンジニアリングサービス)企業 |
| 主な機能 | AI多角化プロデュース(案件別経歴最適化) キャリアパス可視化による定着支援 個人情報非保持設計・2段階認証 |
| 投資対効果 | おおむね1案件分の粗利で見合う水準を想定 |
| AWS Activate | 申請から約12時間で採択(開発初期の採択実績) |
| 所在地 | 東京都江戸川区 |
| 代表取締役社長 | 吉岡謙一氏 |
trends編集部の一言
申請から約12時間でAWS Activateに採択されたという事実は、スタートアップ支援プログラムの審査において「数週間待ち」が一般的とされるなか、際立った速さです。マーケティング業界の文脈に置き換えると、外部制度への申請対応は担当者の工数を大きく消費するフェーズです。審査側にビジョンが明確に伝わった結果として、業界を問わず、参考になる事例といえるでしょう。
「技術者の単価を適正化しながら、企業の粗利も適正化する」という設計思想は、マーケティング業界の文脈に置き換えると、制作会社と発注企業が対立構造に陥りがちなコスト交渉に似た課題感があります。同種サービスでは利害の衝突が起きがちななか、同一の仕組みで双方の利益を両立しようとするアプローチは、業界全体の構造課題に対する動向としても注目されます。
当社サーバーのデータベースに個人情報を蓄積しない設計にも注目です。生成AIサービスにおけるデータの取り扱いは、導入検討時の最初のハードルになることが多く、「預けない設計」を構造的に担保している点は、エンジニアの情報を扱うSES企業にとって導入判断の後押しになりそうです。業界全体としても、そうした非保持設計を明確に打ち出すアプローチは、AI活用の普及に伴って、一つの設計基準として、定着しつつある流れと読み取れます。
References
- ^ PR TIMES. 「株式会社ディービーブイ、SES企業の利益適正化とエンジニア定着を両立するAIスキルシートSaaS『cnvSkillsheet』を7月1日に提供開始 | 株式会社ディービーブイのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000186168.html, (参照 26-07-02).








