株式会社イルシルは、AI搭載資料自動生成サービス「イルシル」が日本酒類販売株式会社に採用されたことを発表しました。
イルシル選定の背景となったデザイン属人化と工数課題
日本酒類販売株式会社では、資料の内容が固まっていても、視覚的に配置を整え見栄えを調整する工程に多大な時間を要していました。この作業は個人のスキルに依存する「属人化」した課題となっており、全社的な工数負荷を増大させる要因となっていました。
「イルシル」を選定した決め手は、属人的な課題を解決できる「デザイン」と「操作性の良さ」の2点です。海外発のツールとは異なり、日本企業のビジネスシーンに馴染む共通フォーマットで効率化を図れる点が高く評価されました。
トライアルを通じて現場の社員から「使いやすい」という声が自然と上がり、特別な教育を施さずとも他部署へスムーズに展開できるという確信が選定の後押しになりました。
イルシルのマーケティング・営業・経営企画部門での活用事例
具体的な活用方法は次の3点です。
- マーケティング部門:自社専用テンプレートへの情報流し込みで商品提案書作成をルーチン化
- 営業・流通部門:商談の音声メモを外部生成AIツールで要約しスライド構成へ即時転換
- 経営企画部門:中期経営計画やサステナビリティ資料をAIデザイン生成で視覚化
マーケティング部門では、外部生成AIツールで抽出した情報をテンプレートに流し込むだけで、誰が作成しても一貫したトーン&マナーの資料が完成するようになりました。
営業・流通部門では、イルシルによるデザイン自動生成によってレイアウトに悩む時間がゼロになりました。商談の戦略やストーリーを練るという付加価値の高い業務にリソースをシフトできています。
経営企画部門では、外部生成AIツールで生成した画像素材とイルシルの骨組みを組み合わせるハイブリッド活用により、ページ数の多い重要資料でもリードタイムを大幅に短縮しました。
経営企画部門が主導するイルシルの全社定着に向けた運用体制
運用面では、経営企画部門が中核となり、組織的な定着化を強力に推し進めています。掲示板を通じた迅速な情報公開や継続的な啓蒙活動に加え、社内研修後には必ずアンケートを実施し、その結果を次の施策へ活かす体制が整いました。
管理者側の運用にとどまらず、各部門へ直接ヒアリングやアンケートを行い、現場の課題やニーズに基づいた改善活動を徹底しています。サービス提供担当者とも密に連携し、研修の場を積極的に創出することによって、全社一丸となってAIツールの活用レベル向上を目指しています。
自社テンプレート登録については、指定の場所に文字を入れるだけでクオリティが担保される設計です。この仕組みにより、マーケティング部門から提案資料作成の時短になったと高い評価を得ました。
イルシル導入企業と提供企業の概要
| 項目 | 日本酒類販売株式会社 | 株式会社イルシル |
|---|---|---|
| 所在地 | 東京都中央区新川一丁目25番4号 | 東京都新宿区新宿2丁目11-7 第33宮庭ビル5F |
| 代表者 | 代表取締役社長 倉本 隆氏 | 代表取締役社長 宮﨑有貴氏 |
| 事業内容 | 酒類・清涼飲料水・食料品等の売買および輸出入、不動産賃貸 | ソフトウェアの開発・運用 |
| URL | https://www.nishuhan.co.jp/ | https://corporate.irusiru.jp/ |
trends編集部の一言
「デザインを整える」作業が属人化し、全社的な工数を圧迫するという課題は、日本酒類販売株式会社に固有の話ではありません。業界全体としては、資料作成における「内容の生成」と「見栄えの標準化」を切り分けて効率化を図る動きが広がりつつあります。
AI活用の焦点が「コンテンツ生成」から「フォーマット整備・標準化」へと広がるという方向性は、マーケティング業界の動向としても注目されています。特に注目されるのは、音声メモを外部生成AIツールで要約しそのままスライド構成へ転換するという営業部門の活用方法です。マーケティング業界の文脈に置き換えると、打ち合わせ後の議事録から即座に提案資料を組み上げるワークフローへの応用可能性が考えられます。
「ツールを知っている社員」と「業務フローに組み込んで使いこなしている社員」との開きを埋める定着施策として、経営企画部門が主導するアンケートと改善サイクルの設計は、業界全体でも注目される取り組みです。
References
- ^ PR TIMES. 「AI搭載資料自動生成サービス「イルシル」が日本酒類販売株式会社に採用されました | 株式会社イルシルのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000103.000104853.html, (参照 26-06-24).
