Workato株式会社は、株式会社SHIFTのWorkato活用事例を公式ウェブサイトに公開しました。
市民開発者の数も3ヶ月で約5倍に急増しました。AIエージェント連携基盤を提供するWorkatoの基盤を活用した事例として、紹介されています。
急成長企業が抱えていた基幹システムの課題
株式会社SHIFTは、ソフトウェアテストを起点とした品質保証サービスを核に、DXの総合サービス企業として、成長を続けてきました。売上は1,300億円近く、従業員数は1万5,000人を超える規模へと拡大しています。
こうした急成長の中で、基幹システムには急拡大への迅速な対応や高サイクルなマネジメント、高レベルのガバナンス・セキュリティが求められていました。
そのためSHIFTは、各業務システムを個別最適で導入・リプレイスできるベストオブブリードの考え方を採用しました。同時に、複数システムに分散するデータやプロセスを統合プラットフォームで連携させることで、全体最適を実現するモデルを構築しています。
バックオフィスのAI化とグループ約40社のシェアードオフィス化・AI化も進め、グループ全体の業務効率化を図っています。
Workato活用で市民開発者が約5倍に急増
SHIFTのWorkato活用は、iPaaSによる業務自動化基盤の確立から始まりました。複数のSaaS間データ連携を担う統合基盤として機能し、各部署で月1万件以上発生していたSalesforceのデータメンテナンスを自動化しています。
Workato's Workbot for Teamsの活用により、現場担当者が、Microsoft Teamsのチャット画面からコマンドを入力するだけでSalesforceのレコード更新が行える仕組みも実現しました。Workatoは12,000社以上の企業に導入実績があり、新規の自動化フローも1日程度で構築できるとされています。
次のフェーズでは市民開発の拡大が進みました。業務部門の担当者が、Workatoのトレーニングを受講し認定資格を取得した上で、自部署の業務自動化を自ら実装するアプローチです。
ITに不慣れな担当者でもノーコードで業務自動化を数時間で実装できた事例が生まれ、別の連携サービスとの比較検証では約2倍の処理速度も確認されています。開発者数は当初の2〜4名から現在約30名規模へ拡大し、直近3ヶ月でAIエージェント開発の担い手が約5倍のペースで急増しました。
現在最も注力が進んでいるのが、AIエージェントと基幹システムを接続するEnterprise MCP基盤としての活用です。受注登録業務では、PDFの読み取りからSFA入力・承認申請までをAIエージェントが自動実行する仕組みを実現しました。
AI-OCRやSalesforce、ワークフローシステムの各APIをWorkatoで連携させることで、従来手動だった一連の作業を自動化した点が特徴です。
最終承認のみ人間が行うことでガバナンスを確保しています。実装過程ではサービスアカウントでAPIを実行する設計上の誤りが発生しましたが、ユーザー本人のアカウントで実行する設計に修正することによって、権限制御やセキュリティ、ガバナンスを人間の直接操作と同等に担保できる状態としました。
AI活用の成果は週次で経営陣に報告されており、業務によっては40%の効率化を達成しているとのことです。
Workato導入事例の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供会社 | Workato株式会社 |
| 所在地 | 東京都千代田区 |
| 導入企業 | 株式会社SHIFT |
| 従業員数 | 1万5,000人超 |
| 市民開発者数の変化 | 2〜4名から約30名規模 |
| 市民開発者の増加速度 | 3ヶ月で約5倍 |
| 業務効率化率 | 最大40% |
| 処理速度の比較結果 | 約2倍 |
trends編集部の一言
市民開発者の数が3ヶ月で約5倍に増えたという数値は、社内のAI活用が一部の専門部署にとどまらず、広がっていることを示しています。業界全体としては、市民開発とAIエージェント活用を組み合わせる流れが強まっており、ノーコードで数時間のうちに自動化を実装できるという変化は、業種を超えて広がりつつある動きと捉えられます。
AIエージェントに業務を任せる際の権限管理は、業界を問わず、共通の懸念点です。サービスアカウントでの実行から個人アカウントでの実行へ設計を見直したという経緯は、ガバナンスを軽視せずに自動化を進めるための具体的な工夫であり、マーケティング業界の文脈に置き換えても、業務プロセスの権限設計を見直す動きとして示唆を含む取り組みです。
References
- ^ PR TIMES. 「SHIFT、AIエージェント連携の統合基盤にWorkatoを活用し最大40%の業務効率化を実現 | Workato株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000063.000090265.html, (参照 26-07-01).
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