株式会社DATAFLUCTは、企業内に分散した顧客情報や提案資料などのデータを自然言語で統合・分析し、顧客分析から提案資料準備までを自律的に完結させるAI分析エージェント「Airlake BI Agent v2」を発表しました。
Airlake BI Agent v2が分散した社内データを営業で使える論点へ変換する4機能
「Airlake BI Agent v2」が提供する4つの機能は以下の通りです。
- 情報検索:SFA/CRM・基幹システム・POS・Excelなどから自然言語で必要情報を探す
- 分析:売上・粗利・失注理由などをもとにWhat/Why/Nextを整理する
- 資料作成支援:分析結果を営業資料・提案準備メモ・次アクション案に接続する
- ナレッジマネジメント:過去の提案書・FAQ・議事録を検索・再利用可能な知識として扱う
情報検索では「A社の直近商談、販売実績、過去提案をまとめて」といった問いかけから、顧客別確認に必要な情報を収集できます。
ナレッジマネジメント機能により、属人化しやすい営業知見を組織全体で活用可能な知識として蓄積されました。経験値の浅い社員でも過去のナレッジを即座に営業活動へ生かせます。
Airlake BI Agent v2の職種別活用イメージ
マネージャー層は、得意先別・販売商品別の売上および粗利率の推移といった横断的な分析に数日を要していた状況から、即座に数字把握とネクストアクションの検討が可能になりました。営業企画担当者は、市場・自社商品のトレンドや顧客別の販売動向の分析工数を大幅に削減できます。
営業担当者にとっては、過去の膨大な提案資料から最適なスライドを探す手間をゼロにできる点が特徴です。「製造業向けで成約率の高かった構成」などをAIが抜粋し、提案の質を底上げしました。
Airlake BI Agent v2の独自技術CIEと企業向けガバナンス
「Airlake BI Agent v2」は意図抽出からデータ探索や分析、品質チェック、出力統合まで、専門特化した複数のAIエージェントが自律的に連携するマルチエージェント構成を採用しています。独自技術「CIE(Contextual Inference Engine)」とスキーマグラウンディングを組み合わせることで、数値データ(What)と議事録などのテキスト情報(Why)を高度に融合し、AI特有の誤回答(ハルシネーション)を抑制する設計となっています。
セキュリティ面では、Read-only(参照専用)接続・詳細な権限設計・操作ログの保持など、大企業の厳格なITガバナンスに標準準拠している点も特徴です。CRM/SFAや基幹ERPといった既存のIT環境を置き換えることなく、社内の情報資産をそのまま有効活用できる構成を実現しました。
Airlake BI Agent v2の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社DATAFLUCT |
| サービス名 | Airlake BI Agent v2 |
| カテゴリ | AI分析エージェント |
| 対応データソース | HubSpot・Salesforce・CRM/SFA・基幹システム・POS・Excel・PDF・議事録・提案資料など |
| 主な機能 | 自然言語による情報検索・分析(What/Why/Next)・資料作成支援・ナレッジマネジメント |
| 独自技術 | CIE(Contextual Inference Engine)・スキーマグラウンディング |
| セキュリティ | Read-only接続・権限設計・操作ログ保持 |
| 代表者 | 代表取締役CEO 久米村 隼人氏 |
| 設立 | 2019年1月29日 |
| 資本金 | 14億9,712万円(資本準備金含む) |
| 所在地 | 東京都渋谷区桜丘町1-4 渋谷サクラステージ SHIBUYA サイド SHIBUYA タワー7階 |
trends編集部の一言
「マネージャー層が横断的な分析に数日を要していた状況から即座に把握できるようになる」という記述は、業種を問わずインパクトのある変化と言えます。業界全体としては、複数のツールに散らばったデータを手作業で集めてレポートにまとめる工数の削減は、マーケティング領域を含むBtoB業務全般で長年の課題として語られてきたテーマでした。自然言語で問いかけるだけでCRM/SFAや基幹データを横断できる仕組みは、そうした課題へのアプローチとして業界横断で注目される動きです。
注目したいのは、ハルシネーション抑制を独自技術「CIE(Contextual Inference Engine)」で対処している点です。生成AIの誤回答リスクは、業界を問わず導入検討時の最大の懸念として挙がるテーマでした。数値データとテキスト情報を融合しながら根拠を確認できる設計は、「AIに任せてよい範囲」を広げるうえで業界全体の参考になる構成と言えるのではないでしょうか。
今後の展望として示された「1ユーザ1エージェント」構成による「1人1AIアナリスト」の実現は、個人の業務文脈に最適化された専属AIエージェントへの関心が業界全体で高まりつつある流れを象徴しています。マーケティング業界の文脈に置き換えると、施策担当者ごとに最適化された分析環境への需要は今後さらに広がる方向性にあると捉えられます。
References
- ^ PR TIMES. 「DATAFLUCT、自律型AIエージェント「Airlake BI Agent v2」を発表。社内に散在する顧客DBや提案資料を、自然言語で検索・分析・資料化 | 株式会社DATAFLUCTのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000348.000046062.html, (参照 26-07-07).
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