SHA株式会社は、大手企業向けに個別提供してきたAIガバナンスのノウハウを再設計し、3つのパッケージとして体系化したサービスの提供を開始しました。
AIガバナンスが求められる背景とSHA株式会社が捉えた課題
生成AIがこの数年で日常業務の道具として、急速に普及するなかで、多くの企業が共通の課題に直面しました。社員が個人の判断で無料のAIツールを使い始め、会社として何を許可し何を止めるべきか決まっていない、いわゆるシャドーAIの問題が広がっています。
社内情報や顧客情報をAIに入力してよいかの線引きがないまま、利用が拡大するケースも多く、経営層からの号令はあるものの、ルールも体制もなく担当者が一人で抱え込む状況も生じました。EU AI ActやAI事業者ガイドラインなど、AIへの統制を求める流れは国内外で強まっており、この課題は企業規模を問わず、避けられないものになりつつあります。
こうした課題への対応が求められる一方、これまでのAIガバナンス支援は数ヶ月〜年単位の大規模な体制構築を前提とするものが多く、「まず何かしなければ」という段階の企業には、相談の入口そのものがなかったのが実情でした。
SHA株式会社が採用した「小さく始めて育てる」段階設計のアプローチ
SHA株式会社はこれまで、AX・DXコンサルティングの中で大手企業のAIガバナンス基盤構築と定着支援を手がけてきました。今回、そこで確立した方法論を「軽量に始めて、必要なだけ強化する」段階設計(A/B/C)に落とし込み、初めてAIガバナンスに取り組む企業でも導入しやすい形にパッケージ化しています。
設計上の特徴は2点あります。まず、各社がすでに持っている社内ルールをAI向けに写し取ることから始めるため、負担が小さく現場に馴染みやすい設計です。次に、最初から重い体制を作る必要はなく、軽量プラン(約4〜6週間)でまず土台を整えたうえで、活用の広がりに合わせて標準(8〜12週)・厳格(3ヶ月〜)へと段階的に強化できる点が挙げられます。
また、SHA株式会社はAIガバナンスを「守り(リスク管理)」と「攻め(価値創出)」の両面で捉えています。ルールを作って終わりではなく、導入したAIが実際に使われ成果につながるところまでを支援範囲とする設計です。
AIガバナンス関連3パッケージの内容
提供されるサービスは、守りと攻めの観点から3つのパッケージで構成されています。主な内容は次の通りです。
- AIガバナンス導入支援:既存の社内統制をAIに写し取り、ルール・環境・統制を設計。軽量〜厳格(A/B/C)の3段階から選択可能(期間目安:軽量約4〜6週〜)
- Microsoft AIガバナンス導入支援:Microsoft 365/Power Platformを使う企業向けの実装支援。DLPや環境分離、認証・権限などを標準機能ベースで設計・実装(期間目安:8〜12週)
- AI活用 定着診断パッケージ:利用ログと3層アンケートで「使われない」原因を可視化し、技術・教育・運用の観点から改善施策とKPIまで設計(期間目安:診断〜改善方針 約6〜10週)
多くの企業はまず軽量(A)または標準(B)から着手し、活用の広がりに応じて強化していく流れが想定されています。Microsoft 365やPower Platformを既に活用している企業は、追加製品を購入せずに標準機能ベースでガバナンスを整備できる点も、このサービスの特徴です。
AIガバナンス関連パッケージの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | SHA株式会社 |
| 所在地 | 沖縄県那覇市泉崎1丁目13番13号 |
| 代表者 | 川本 恵太氏 |
| サービス内容 | AIガバナンス導入支援/Microsoft AIガバナンス導入支援/AI活用 定着診断パッケージ |
| 提供形態 | 3つのパッケージ(守り2種・攻め1種) |
| 導入期間目安 | 軽量プラン:約4〜6週間〜/標準:8〜12週/厳格:3ヶ月〜 |
| 主な対象 | 初めてAIガバナンスに取り組む企業でも導入しやすいパッケージを用意 |
| 公式サイト | https://shaaaa.com |
trends編集部の一言
軽量プランなら約4〜6週間から始められるという設計は、規模を問わず、多くの企業にとって検討しやすい条件です。マーケティングの現場でも、AIツールを試験的に使い始めたものの社内のルール整備が追いつかないまま利用が広がっているという状況は珍しくなく、業界全体としてもガバナンスの整備が後手に回りがちな課題は広く共有されています。
「守り」と「攻め」を両面で設計に組み込んでいる点も、注目しておく価値があります。ルール策定だけで終わらず、AIが実際に使われ成果につながるところまでを支援範囲とする考え方は、マーケティング業界の文脈に置き換えると、ツール導入後の定着フェーズに悩む組織が多いという業界横断の課題と重なっているといえるでしょう。ガバナンス整備を「活用推進の前提条件」として捉える動きが業界全体で広がっていることを示す動向として読み取れます。
References
- ^ PR TIMES. 「SHA、大手企業のAIガバナンス支援で培ったノウハウをパッケージ化。「何から始めればいいかわからない」企業のために、軽量プランなら約4〜6週間から導入できるAIガバナンス支援サービスを提供開始 | SHA株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000181719.html, (参照 26-06-19).
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