DXコンサルティング企業の導入に関する実態
株式会社シイエヌエスは、DXコンサルティング企業を導入したことがある企業に勤める経営者・会社員計400名を対象に、「DXコンサルティング企業導入に関する実態調査」を実施しました。[1]
株式会社シイエヌエス「DXコンサルティング企業導入に関する実態調査」より
DXコンサルティング企業を導入する際に尊重された意見に関する調査では、「自分自身(経営層クラス)」(47%)が最も多く、「経営会議等での総意(自分以外の経営層)」(26%)、「リーダー以上の管理職クラス」(19%)と続きました。
株式会社シイエヌエス「DXコンサルティング企業導入に関する実態調査」より
また、経営者層以外に調査した結果では「全く反映されなかった」(26%)が最も多く、「決定権はないが反映された」(19%)、「決定権はないが非常に反映された」(17%)と続きました。
全く反映されなかったという声も一定数あるものの、全体の約6割が少なからず反映されたと回答しました。
DXコンサルティング企業導入に関して役職関係なく意見を取り入れる企業が多いことや、企業全体でDXコンサルティング企業の必要性を感じていることが伺えます。
株式会社シイエヌエス「DXコンサルティング企業導入に関する実態調査」より
DXコンサルティング企業の導入目的については、「デジタル化前提での業務プロセス改善・効率化」や「システム・ツール導入のため」という回答が多いという結果でした。
「デジタル化前提での業務プロセス改善・効率化」の回答で最も多かったのは管理職の方で、「システム・ツール導入のため」の回答は一般社員の回答が最多でした。
DXコンサルティング企業の必要性を感じつつも、各ポジションによって重要性を感じている部分は若干異なるようです。
株式会社シイエヌエス「DXコンサルティング企業導入に関する実態調査」より
DXコンサルティング企業の契約を解約した期間に関しては、「5年以上」(29%)が最も多く、「2~3年未満」(26%)、「1~2年未満」(15%)と続きました。
株式会社シイエヌエス「DXコンサルティング企業導入に関する実態調査」より
DXコンサルタント企業とのコミュニケーションについては、毎日コミュニケーションを取っているという回答が、契約解消済みと導入中を比べて4倍異なるという結果でした。
反対に、ほとんど会話していないという回答は、導入中よりも契約解消済みの方が多いようです。
上記の調査から、DXコンサルタント企業を選ぶ際にコミュニケーションの取りやすさも重要だということが伺えます。
株式会社シイエヌエス「DXコンサルティング企業導入に関する実態調査」より
DXコンサル企業に期待していたことに関する調査では「デジタル戦略の策定」や「戦略設計のみならず実装運用までの支援」、「テクノロジーの選定と導入のアドバイス」という回答が多数を占めました。
戦略を立案するだけでなく具体的な行動計画に落とし込み、実際のビジネスプロセスやオペレーションに組み込むことが重要視されているようです。
DXコンサルティング企業に求められること
DXコンサルタント企業には実践的で結果にコミットするアプローチと、それを実現するための定期的なコミュニケーションが求められます。
専門的な知識やスキルも重要ですが、企業の考えや仕組みを把握するには現場の社員や経営層とコミュニケーションを取って理解を深めることが必要です。
企業は戦略を立てるだけでなく実装と運用に至るまでの具体的なサポートを求めており、これに応えることがDXコンサルタント企業の成功の鍵となるでしょう。
References
- ^ PRTimes. 「DXコンサルティングを導入中の企業は、契約解消した企業と比較し4倍も「毎日DXコンサルと会話していた」と回答 『DXコンサルティング企業導入に関する実態調査』」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000127888.html, (参照 2023-05-20).
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