レバテック株式会社は、ITエンジニア572名を対象に「AI時代におけるITエンジニアのキャリア意識・実態調査」を実施しました。
レバテック調査で約半数のITエンジニアがAIの影響で転職を意識
AIの普及・進展が転職意向に与えた影響を尋ねたところ、「実際に転職した(5.6%)」「転職活動中・検討中(17.3%)」「転職を考えたことはあるが行動していない(26.6%)」を合わせ、全体の49.5%がAIの影響を受けて、転職を意識したことが分かりました。年代別に見ると、20代では「実際に転職した」が13.9%、「転職活動中・検討中」が22.9%となっており、他の年代と比較して最も高い結果です。
転職を意識した理由としては、「AIによる業務代替リスクを感じた(29.0%)」が最多で、次いで「より上流工程や高度なスキルを身につける必要性を感じた(25.8%)」が続いています。AIによる業務代替リスクへの懸念が、転職を意識した理由として最も多く挙がりました。
レバテック調査でAIへの代替可否を巡りエンジニアの意見は二分
「ITエンジニアの仕事はAIに代替されると思うか」という問いに対し、37.7%が「そう思う」、27.8%が「そう思わない」と回答し、エンジニアの間でも評価が分かれる結果となりました。「代替されると思う」と答えた人からは、「AIによって、少人数でも開発が可能になると思うため(65.7%)」「AIによってコーディング・実装業務の自動化が進むと思うため(62.0%)」が主な理由として挙げられています。
一方、全体の約4人に1人にあたる「代替されないと思う」と回答した人からは、「AIでは代替できない業務が残ると思うため(63.5%)」「顧客理解や要件整理は人間が担う必要があると思うため(38.4%)」といった声が多く挙がりました。顧客理解や要件整理など、人間が担う必要があると考える業務が多いことがうかがえます。
レバテック調査で強化したいスキル第1位は「要件定義・上流工程」
今後強化したいスキルを尋ねたところ、「要件定義・上流工程スキル(38.8%)」が最多となりました。続いて「システム設計・アーキテクチャ設計(33.0%)」と、「AIモデルの評価・品質管理(28.7%)」が上位に挙がっています。主な上位3項目は以下の通りです。
- 要件定義・上流工程スキル(38.8%)
- システム設計・アーキテクチャ設計(33.0%)
- AIモデルの評価・品質管理(28.7%)
一方、「コーディング力」を挙げたのは9.6%にとどまりました。実装スキルそのものよりも、開発の方向性を定める上流工程や品質担保を担う能力への期待が高まっていることが明らかになっています。
代表執行役社長の泉澤 匡寛氏は、「AIを活用しながら顧客課題を発見し、ビジネス価値の創出につなげられる人材の重要性は、今後ますます高まっていく」と述べています。「AI時代において、自身の市場価値をどう高めるか」が、新たなキャリア選択の軸になりつつあるとの見解も示されました。
レバテック株式会社の調査概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 調査名称 | AI時代におけるITエンジニアのキャリア意識・実態調査 |
| 調査年月 | 2026年5月26日~2026年5月28日 |
| 調査方法 | インターネット調査 |
| 調査主体 | レバテック株式会社 |
| 実査委託先 | GMOリサーチ&AI株式会社 |
| 有効回答数 | 572名 |
| 調査対象 | 20歳~59歳のITエンジニア |
| 会社名 | レバテック株式会社 |
| ビジョン | 日本を、IT先進国に。 |
| 代表執行役社長 | 泉澤 匡寛 |
| レバレジーズ株式会社 | 代表取締役:岩槻 知秀 設立:2005年4月 資本金:5,000万円 |
| 主なサービス | レバテックフリーランス・レバテッククリエイター・レバテックダイレクト・レバテックキャリア・レバテックルーキー |
trends編集部の一言
572名のITエンジニアのうち約半数がAIの影響で転職を意識しているという数字は、想像以上に大きな規模感です。業界全体としては、AIが「仕事を奪う脅威」として、認識される段階から、「どう使いこなすか」という適応フェーズへと移行しつつあることを示しているのではないでしょうか。マーケティングの現場でも、AIツールの登場によってどのスキルを伸ばすべきかという問いは、ここ数年で急速に現実的な課題となりました。
「コーディング力」よりも「要件定義・上流工程スキル」が強化したいスキルの首位に挙がっている点は、マーケティング業界の文脈に置き換えると、ツール操作力よりも課題設定力や戦略立案力が問われる流れと重なります。AIが得意とする処理の下流を自動化できるからこそ、人間には上流の判断力が求められる——この構造は、職種を超えて共通するテーマとして、注目しておく価値がありそうです。
References
- ^ PR TIMES. 「約半数のITエンジニアがAIの影響で転職を意識、強化したいスキル1位は「要件定義・上流工程」 | レバレジーズ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000958.000010591.html, (参照 26-07-08).
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