Google CloudがCloud Runサンドボックスを公開プレビューで提供、サービスヘルスは一般提供に

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Google Cloudが、最新情報をまとめるページへ2026年7月6日〜7月10日の週の項目を掲載しました。中心となるのは、AI生成コードの実行を想定したCloud Runサンドボックスの公開プレビューと、Cloud Runのサービスヘルスの一般提供(GA)です。

このページは単発の発表ではなく、週ごとのセクションが積み上がるローリング更新の一覧です。本記事は、取得時点で最新だった2026年7月6日〜7月10日の週として掲載された項目だけを対象にします。

それより前の週の項目は同じページに時系列で残っており、本記事では個別に扱いません。ページは今後も更新されるため、以下の内容は取得時点(2026年7月10日週の掲載分)にもとづきます。



Google Cloud 7月6日〜10日週の更新ポイント

一次情報は、Google Cloudの最新情報まとめページ「What's new with Google Cloud」です。週ごとのセクションが積み上がるローリング更新の一覧で、取得時点で最新のセクションは「Jul 6 - Jul 10」でした。

まず、この週の主なポイントを次の6点に整理しました。掲載項目は7つあり、この6点は全項目の一覧ではありません。

  • Cloud Runサンドボックスが公開プレビュー
  • Cloud Runのサービスヘルスが一般提供(GA)
  • Cloud NGFWのマルウェアサンドボックスは年内プレビュー予定
  • Apigeeを扱うイベントを豪3都市で開催
  • AIインフラ調査で83%がインフラ更新が必要と回答
  • 過去週の項目は同じページに時系列で残る

本記事は公表時点の情報にもとづきます。仕様や提供状況、料金は変わる可能性があります。

導入や利用の判断は各自の責任で公式情報の最新の内容をご確認ください。設定変更やアップデートを行う場合は、必ず事前にバックアップを取得し、検証環境で確認したうえで実施してください。

Cloud Runサンドボックスが公開プレビューに

まとめページによると、Cloud Runサンドボックスは公開プレビュー(public preview)です。既存のCloud Runサービスインスタンスの中で、ほぼ即時(near-instantly)に起動できる、軽量で分離された実行境界だと説明されています。

Cloud Runサンドボックスの主な用途

まとめページが挙げる用途は2つです。LLMが動的に生成したPythonスクリプトを実行して事業のマージンを計算する場面と、Web調査のためにヘッドレスブラウザを起動する場面が例示されています。

いずれの場合も、サーバーレス環境を離れずに、安全で分離されたサンドボックスの中でタスクを実行できる、というのがまとめページの説明です。ここで書かれているのは能力の説明までで、実行結果の正しさや安全性を保証するものではありません。

Cloud Runサンドボックスの既定の分離境界

ここからは、まとめページがリンクする公開プレビューのブログ記事にもとづく説明です。資格情報・ネットワーク・ファイルシステム・生成物の既定の挙動を、次の表にまとめます。

Cloud Runサンドボックスの既定の分離境界
観点 既定の挙動
資格情報 環境変数・メタデータサーバーへアクセス不可
ネットワーク 外向きネットワークなし/実行時だけ明示許可
ファイルシステム コンテナを読み取り専用で参照
生成物 書き込みは一時メモリへ保存後に破棄

ブログが資格情報の経路として明示するのは環境変数とメタデータサーバーであり、読み取り専用になるのもサンドボックスから見たコンテナのビューです。書き込みは分離された一時メモリオーバーレイへ送られて実行後に破棄される一方、必要なファイルは明示的にimport・exportして再利用でき、外向き通信が必要な実行だけサンドボックスCLIでsandbox do --allow-egress ...と指定して許可します(デプロイ用フラグではありません)。

このセクションの用語

サンドボックス
信頼できないコードを、ホスト側の資源や資格情報から切り離した境界の内側で実行する仕組み。Cloud Runサンドボックスでは、既存のサービスインスタンスの内側にその境界を作る。
メタデータサーバー
Google Cloud上のインスタンスが、自身に紐づくサービスアカウントのトークンなどを取得するために参照する内部エンドポイント。サンドボックスからは呼び出せないとブログは説明している。
ヘッドレスブラウザ
画面を表示せずにプログラムから操作するブラウザ。Web調査やスクリーンショット取得といった自動処理に使われる。

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Cloud Runサンドボックスの導入方法とSDK対応

実務の面では、サンドボックスを使うサービスをgcloud beta run deploy--sandbox-launcherを付けてデプロイする例をブログは示しています。YAML設定から有効にする方法にも触れています。

SDKの対応状況は2つに分かれ、ベンダー非依存のComputeSDKにはCloud Runサンドボックスの対応が追加済みです。一方、Agent Development Kit(ADK)のCloudRunSandboxCodeExecutorは次のバージョンで対応予定とされ、取得時点で使えるとは断定できません。

Cloud Runサンドボックスの料金・性能・提供状態

料金について、ブログは「この機能の利用に追加費用やプレミアムはない」と記載し、サンドボックスは既存の割り当て済みCPUとメモリの上で動作すると説明しています。Cloud Run自体の課金がなくなるという意味ではありません。

起動時間について、ブログはサンドボックスがミリ秒単位で起動すると説明しています。別のデモでは、信頼できないPythonコードの実行リクエストを送り、1,000個のサンドボックスを起動・実行・停止した一連の処理で平均500msのレイテンシを示していますが、これは純粋な起動時間でも、環境を問わない保証値でもありません。

Cloud Runサンドボックスは公開プレビューであり、一般提供(GA)ではありません。分離の設計と既定値の逐語は、Cloud Runサンドボックス公式ブログの外向き通信に関する記述で確認できます。

Cloud Runのサービスヘルスが一般提供(GA)に

Cloud Runの公式リリースノートでは、サービスヘルスの一般提供(GA)は2026年6月29日付です。本記事では後にローリングページの「Jul 6 - Jul 10」セクションへ掲載された項目として取り上げ、readinessプローブによるインスタンス単位のヘルスチェックでリージョン間のフェイルオーバーを自動化し、設定を2クリック(two-click setup)とするまとめページの説明を確認します。

組み合わせるロードバランサは用途で分かれます。公開向けアプリケーションではグローバル外部アプリケーションロードバランサ、プライベートなネットワーク通信ではクロスリージョン内部アプリケーションロードバランサと組み合わせて設定できます。

Cloud Runサービスヘルスの判定とフェイルオーバー

ここから先は、まとめページがリンクする公式ドキュメントにもとづく内容です。ドキュメントによると、サービスヘルスはサーバーレスNEGを使って、リージョンごとのサービスの集約ヘルスを公開します。

仕組みとしては、各コンテナインスタンスがreadinessプローブを実行し、Cloud Runがそれを集約してリージョン単位の健全性を判定します。リージョンが不健全になるとロードバランサが検知して健全なリージョンへ振り向け、回復後は段階的にトラフィックを戻す動作です。

健全性の計算にはリージョンごとにサービス単位またはリビジョン単位の最小インスタンスが1つ以上必要です。フェイルオーバーには異なるリージョンの2つ以上のサービスが必要で、満たさずに一方が失敗すると「no healthy upstream」と表示されます。

Cloud Runサービスヘルスの主な制限

公式ドキュメントが挙げる主な制限は、次のとおりです。1つ目の上限はグローバル外部またはクロスリージョン内部Application Load Balancerが対象で、IAPはバックエンドサービスやロードバランサから有効化できません。

  • 対象2種のLBではNEGバックエンド5つまで
  • URLマスク・タグはサーバーレスNEGへ設定不可
  • IAPはCloud Run側で直接有効化
  • サービス削除時にunhealthyを報告しない

Cloud Runサービスヘルスの健全性判定の注意

サービスヘルスは全インスタンスで計算され、プローブのないリビジョンのインスタンスはunknownとして扱われます。そのunknownを健全とみなすのはロードバランサ側であり、Cloud Run自身の健全判定ではありません。

新規インスタンスの最初のreadinessプローブは健全性計算に含まれないため、不健全と判定される前にリクエストが短時間ルーティングされる可能性があり、インスタンスが短時間に繰り返しクラッシュする場合も計算結果が不正確になることがあります。前提条件と制限の逐語は、Cloud Runサービスヘルス公式ドキュメントのLimitationsで確認できます。

このセクションの用語

readinessプローブ
コンテナインスタンスがリクエストを受け付けられる状態かを、定期的に確認する仕組み。Cloud Runはこの結果を集約してリージョン単位の健全性を判定する。
サーバーレスNEG
Serverless Network Endpoint Groupの略。ロードバランサのバックエンドとしてCloud Runなどのサーバーレスサービスを指し示す構成要素で、サービスヘルスはこれを通じてリージョンごとの健全性を公開する。
フェイルオーバー
あるリージョンが不健全になったとき、トラフィックを健全な別リージョンへ自動的に振り向ける動作。回復後に元へ戻す動作はフェイルバックと呼ばれる。

Cloud NGFW Enterpriseのウェビナー告知

Google Cloud NGFW Enterpriseの高度なマルウェア対策を紹介するウェビナーが、2026年7月16日11時 EDT(米国東部夏時間)に開催されます。紹介対象の高度なマルウェアサンドボックスは年内にプレビューで登場予定とされ、取得時点で提供済みの機能ではありません。

Cloud NGFW側の高度なマルウェアサンドボックスは、Palo Alto NetworksのAdvanced Wildfireを基盤に70,000社超の顧客データを活用すると説明されています。ウェビナーではゼロトラストのクラウド基盤を扱います。

このセクションの用語

Cloud NGFW
Google Cloudのマネージド次世代ファイアウォールサービス。Enterprise版では侵入防止などの高度な脅威対策が提供される。
Advanced Wildfire
Palo Alto Networksのマルウェア解析サービス。今回のCloud NGFWの高度なマルウェアサンドボックスは、これを基盤にすると説明されている。
POINT

Cloud Runサンドボックスは公開プレビュー、Cloud NGFWの高度なマルウェアサンドボックスは年内にプレビューで登場予定です。同じ週に出てくる2つの「サンドボックス」は提供状態が異なるため、導入判断の前に対象を取り違えないよう確認が必要です。

提供予定時期の逐語は、まとめページのCloud NGFWマルウェアサンドボックスに関する記述で確認できます。同じ項目にウェビナーの開催日時も掲載されています。


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ApigeeをAIゲートウェイに使うオーストラリアのイベント

オーストラリアで開催する「Australia API Horizon」は、AIチャットボットから自律的なエージェントへの移行と、エージェント時代のアーキテクチャを扱うイベントです。中心となるApigeeをAIゲートウェイとして使い、アーキテクチャの統制・保護・スケールと既存APIからAIツールを構築する方法を学べると説明されています。

開催都市と日程は、次のとおりです。

  • シドニー: 7月28日・Google Sydney
  • キャンベラ: 7月29日・Hotel Realm
  • メルボルン: 8月4日・Google Melbourne

シドニーの会場は、まとめページに「Google Sydney, One Darling Island」と所在地まで明記されています。いずれも2026年の開催で、製品の新機能発表ではなくイベントの告知です。

イベントの案内は、まとめページのAustralia API Horizonの項目で確認できます。開催都市と日程も同じ項目に掲載されています。

Google CloudのState of AI Infrastructureレポート

Google Cloudの調査レポート「State of AI Infrastructure」は、83%の組織がプロダクション級のエージェント型AIを支えるためにインフラの更新が必要と回答したと紹介されています。対象は1,400人超のシニアIT責任者で、Google Cloudが実施した自己申告式の調査です。

方向性としてまとめページが挙げるのは3つです。推論のボトルネック解消、隠れたスケーリングコストの制御、エージェントの乱立(agent sprawl)の管理に向けて、業界はfluid compute、中央集権的なガバナンス、統合されコデザインされたアーキテクチャへ急速に移行しているとGoogle Cloudは述べています。

State of AI Infrastructureの補足指標

レポート紹介ページは、このほかにも多数の数値を挙げています。ここでは代表的な4点だけを次に示します。

  • 62%が大きな推論税(inference tax)を実感
  • 81%が運用の複雑さを隠れたコストに指摘
  • 79%がセキュリティ等を推論スケールの最大課題に選択
  • 78%が生成AIを自社の第一選択のクラウドパートナーから直接調達

79%が挙げたのは推論をスケールするうえで最大の課題で、対象はセキュリティ・ガバナンス・MLOpsです。各組織にとって主要なクラウドパートナーから直接調達する78%は2025年から30ポイント増加した値で、上の4点はいずれも同ページが示す調査結果の一部です。

残りの数値を含む回答の全体像は、レポート紹介ページで確認してください。83%の意味と調査の概要は、State of AI Infrastructureレポート紹介ページの83%に関する記述で確認できます。

Google CloudのAI PlaybookとAI Agent Clinic

Google CloudのAI Playbook

残る2項目は読み物と動画の紹介です。1つ目は、Google Cloud Consultingが書いたAI Playbookの記事で、掲載先はMediumです。

まとめページは「カスタムAI投資のうち、測定可能なビジネス価値を実際に返すのは5%だけ」と述べ、問題は技術ではなく組織の運用体制にあるとしています。記事は、実験と企業のROIの間にあるギャップを埋める運用の設計図を示す内容だと紹介されています。

境界として、この5%という数値の出典や調査方法は、まとめページに書かれていません。Medium側の記事本文は本記事では取得していないため、内訳は公式のリンク先で確認してください。

Google CloudのAI Agent Clinic

2つ目はAI Agent Clinicの最新回です。技術専門家が開発者と組み、ライブのサッカー分析エージェント「PlaybackIQ」を最適化する60分の動画だと紹介されています。

内容は、OpenTelemetryでGemini Enterprise Agent Platformのボトルネックをトレースし、高い同時実行数へのスケーリングに対応するためCloud Runへデプロイするというものです。応答時間を80%削減したとまとめページは説明しており、これはGoogle Cloudが示す事例の値です。

紹介文の原文は、まとめページのAI Playbookの項目と、まとめページのAI Agent Clinicの項目でそれぞれ確認できます。2つは同じ週次ページ内の別項目です。

Google Cloud週次まとめに残る過去週の項目

ローリング更新ページにはJul 6 - Jul 10より前の週も時系列で残り、取得時点ではJun 29 - Jul 3からJan 19 - Jan 23まで確認できました。本記事は過去週を個別に扱いませんが、同じページを下へたどると参照できます。

ただし、過去項目が公開当時から変更されないという保証は、公式ページに書かれていません。過去週の内容は、まとめページのJun 29 - Jul 3以前の週セクションで確認できます。

Google Cloud 7月6日〜10日週の掲載項目

Jul 6 - Jul 10週の掲載項目と提供状態を、次の表にまとめました。

Jul 6 - Jul 10週の掲載項目と提供状態
項目 内容・提供状態
発表元 Google Cloud
対象範囲 Jul 6 - Jul 10週の掲載項目
Cloud Runサンドボックス 公開プレビュー(public preview)
サンドボックスの既定 外向きネットワークアクセスはゼロ(出典はブログ)
Cloud Runのサービスヘルス 一般提供(Generally Available)
サービスヘルスの前提 異なるリージョンの2サービス以上・各リージョンで最小1インスタンス
Cloud NGFWのサンドボックス 年内にプレビュー提供予定
Cloud NGFWウェビナー 7月16日11時 EDT(米国東部夏時間)
Australia API Horizon シドニー・キャンベラ・メルボルン
State of AI Infrastructure 83%がインフラ更新が必要と回答
AI Playbook Google Cloud Consultingの読み物
AI Agent Clinic 応答時間80%削減の事例動画
過去週の項目 同じページに時系列で掲載

trends編集部の一言

この週の掲載項目で読み違えたくないのは提供状態の差で、Cloud Runサンドボックスは公開プレビュー、Cloud Runのサービスヘルスは一般提供(GA)、Cloud NGFWの高度なマルウェアサンドボックスは年内のプレビュー提供予定と、3つの状態が混在しています。サービスヘルスを検討する場合は、異なるリージョンの2つ以上のサービスや各リージョンの最小インスタンスといった公式ドキュメントの前提条件と制限から確認するのが出発点です。

一次情報はローリング更新のまとめページのため、本記事の内容は取得時点(2026年7月10日週の掲載分)にもとづきます。

References

  1. Google Cloud. 「What's new with Google Cloud」. https://cloud.google.com/blog/topics/inside-google-cloud/whats-new-google-cloud/, (参照 2026-07-13).
  2. Google Cloud. 「Google Cloud Run sandboxes are in public preview」. https://cloud.google.com/blog/topics/developers-practitioners/google-cloud-run-sandboxes-are-in-public-preview, (参照 2026-07-13).
  3. Google Cloud. 「Automate cross-region failover with Cloud Run service health」. https://cloud.google.com/run/docs/configuring/configure-service-health, (参照 2026-07-13).
  4. Google Cloud. 「State of AI infrastructure report overview」. https://cloud.google.com/blog/products/compute/state-of-ai-infrastructure-report-overview, (参照 2026-07-13).
  5. Google Cloud. 「Cloud Run release notes」. https://docs.cloud.google.com/run/docs/release-notes, (参照 2026-07-13).

※本記事は公式発表を基に編集しています。内容はAIで確認していますが、誤りや最新情報との差異がある場合は、以下フォームよりご報告ください。

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