レバレジーズ株式会社は、「キャリアチケット」に登録している2028年3月卒業予定の大学生・大学院生140名を対象に、就職活動における生成AI利用の実態調査を実施しました。
キャリアチケット就職の調査で判明した28卒の生成AI活用状況
28卒の学生のうち、就職活動で生成AIを「特に活用していない」と回答したのは15.0%に留まり、全体の85.0%が何らかの形で活用しているという結果です。具体的な用途では「志望動機・自己PRの作成や添削(72.9%)」が最多となっており、次いで「企業研究(45.0%)」が続きました。
就活の早期化が進む中で、情報収集や文章作成の効率化手段として、生成AIが深く定着している実態がうかがえます。早期化就活において時間的な余裕が限られる学生にとって、情報収集や文章作成を効率化する有力な手段として生成AIが定着しているようです。
キャリアチケット就職の調査が示すハルシネーション経験者は約6割でファクトチェック徹底は半数未満
企業研究で生成AIを利用すると回答した学生を対象に、公式サイトやIR資料など一次情報でのファクトチェック状況を確認したところ、「毎回、必ず確認する」と答えた学生は46.0%に留まりました。「ほとんど行わない(AIの回答をそのまま信頼している)」と答えた学生も6.3%存在しており、半数以上が事実確認を徹底できていない実態が明らかとなっています。
就活中に生成AIがハルシネーション(虚偽情報)を出力した経験があると答えた学生は60.5%にのぼりました。「わからない/確かめたことがない」という回答も16.8%存在しています。ハルシネーションを経験した学生のうち、約3割は「特に実害はなかった(30.6%)」と回答した一方、残りの約7割が何らかのネガティブな影響を受けたと答えています。
ネガティブな影響の内訳で最多だったのは、「AIの回答を疑わなければならず、かえって調査の手間が増えた(36.1%)」というタイムロスへの不満です。また少数ながら、「存在しない制度や実績を信じ込み、志望順位を誤って判断しそうになった」という経験を持つ学生が5.6%存在しており、選考の意思決定を揺るがしかねないリスクも確認されました。
キャリアチケット就職の調査で見るAI時代を見据えた職種志向と代替されにくいスキルへの意識
AIの普及や業務の自動化が進む中で、キャリアを選ぶ上で生成AIに代替されにくい「専門性」や「現場知見」をどの程度重視するかを聞いたところ、「非常に重視する(22.9%)」と「やや重視する(55.7%)」を合わせた約8割(78.6%)が「重視する」と回答しました。AI時代を意識したキャリア観が、すでに業界や職種選びに影響を及ぼしている様子がうかがえます。
具体的に志望または検討している職種については、以下の結果となりました。
- 1位:創造・企画職(マーケティングや戦略立案を含む)57.1%
- 2位:営業・対人交渉職 40.7%
- 3位:IT専門職(AIエンジニアやデータサイエンティストなど)18.6%
AIに代替されにくいとされる「創造性」「人間関係の構築」「共感力」を伴う職種への志向が集まっている結果です。「創造・企画職」「営業・対人交渉職」が上位を占めた点は、AI時代に代替されにくいとされる創造性や人間関係の構築、共感力を伴う職種への志向が集まっている様子がうかがわれます。
キャリアチケット就職の調査概要と運営会社概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 調査対象 | 「キャリアチケット」に登録している2028年卒業予定の大学生 |
| 調査期間 | 2026年5月22日~6月12日 |
| 調査方法 | webアンケート調査 |
| 回答者数 | 140名 |
| 調査主体 | レバレジーズ株式会社 |
| サービス名 | キャリアチケット就職 |
| サービス種別 | 新卒学生向けキャリア支援サービス |
| 運営会社 | レバレジーズ株式会社 |
| 本店所在地 | 東京都渋谷区渋谷二丁目24番12号 渋谷スクランブルスクエア24階 /25階 |
| 代表取締役 | 岩槻 知秀 |
| 資本金 | 5,000万円 |
| 設立 | 2005年4月 |
| 事業内容 | IT、医療・ヘルスケア領域をはじめとした人材事業、SaaS事業、M&Aコンサルティング事業 など |
| 展開サービス数 | 60以上 |
| 2025年度年商 | 1700億円突破(会計基準変更後) |
trends編集部の一言
28卒の85.0%が就活で生成AIを活用しているという数字は、想定以上に普及が進んでいることを示すデータです。業界全体としては、「便利だからこそ、どこまで信頼してよいか」という問いは、業界を問わず、共通の課題として浮上しています。約6割がハルシネーションを経験しているという結果は、AIリテラシーの教育がツール普及に追いついていない現状を示しているとも考えられます。
一方で、約8割がAIに代替されにくい「専門性」や「現場知見」を重視しているという点は、学生がすでにAI時代の働き方を現実的に考え始めていることの表れです。マーケティング業界の文脈に置き換えると、AIが情報収集や文章生成を担う分、「一次情報を取りに行く力」や「判断の根拠を説明できるか」がより問われるようになるのではないでしょうか。キャリアチケット事業本部 本部長・手賀 亮汰氏が指摘する「AIには可視化できない企業の本質的な魅力」という視点は、採用だけではなくコンテンツ戦略全般においても、注目しておく価値があります。
References
- ^ PR TIMES. 「28卒の就活時、生成AIの「ハルシネーション」経験者は約6割。効率化の裏でファクトチェック徹底は半数未満に留まる結果に | レバレジーズ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000963.000010591.html, (参照 26-07-03).
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