株式会社レクリエは、AI画像フォレンジック・ソリューション「EJIS LENS(イージス・レンズ)」を正式発表しました。
EJIS LENSが対応する生成AI時代の画像リスク
生成AIの急速な進化により、現在では誰でも短時間で高精度な画像生成・改変を行える時代となりました。その利便性の裏側では、AI生成画像が実写として流通したり、出所不明の素材が組織内で共有されたりするリスクが急速に拡大しています。
特に自治体や報道、広報、広告、教育など、「社会に対して情報発信を行う組織」においては、「画像の信頼性」そのものが組織の信用問題へ直結する時代に入りつつあります。株式会社レクリエは、こうした課題に対し、「画像確認を属人的な作業から、組織的なインフラへ変える」ことを目的として、EJIS LENS をゼロベースで設計・開発しました。
EJIS LENSの主な特徴
EJIS LENS の主な特徴は、以下の4点です。
- AI改変・生成検知(フォレンジック解析)
- Web類似・同一画像検索
- 著作権侵害リスク試算
- チーム運用・証跡管理
AI改変・生成検知では、独自に構成した9つの解析モジュールにより、画像の真正性を多角的に分析します。AIによる生成や合成、改変の可能性をスコア化し、「幾何学的構造の偏り」「写真的整合性」など、判定根拠を自然言語でレポート出力しました。担当者個人の感覚ではなく、組織として、説明可能な判断を支援する設計です。
Web類似・同一画像検索では、インターネット上から類似・同一画像を高速検索し、無断転載リスクや出所不明画像の検出を支援します。PDF・PowerPoint 内に含まれる画像も自動抽出して解析できるため、営業資料・広報資料など組織内に大量に存在する非構造コンテンツも包括的に検査できるでしょう。
著作権侵害リスク試算では、画像利用用途や推定リーチ数をもとに、著作権法114条を参考にした潜在リスク試算を自動生成しました。法務・コンプライアンス部門や弁護士相談時の事前整理資料として活用できます。チーム運用・証跡管理機能では、解析履歴や承認フロー、判断ログをクラウド上に自動保存し、「いつ・誰が・どのように確認したか」を組織として保持する仕組みです。
EJIS LENSに込められた設計思想と今後の展望
「EJIS」は、Evidence(証拠)・Judgment(判断)・Intelligence(状況把握)・System(基盤)を意味する、株式会社レクリエ独自のコンセプト名称です。ギリシャ神話に登場する「神々の盾(=AEGIS)」に由来しており、単なる防御ツールではなく、組織が「なぜその画像を使ったのか」「どのように確認したのか」を説明できる状態をつくることを目指しています。
レクリエは、広島大学 大学院からの学術指導を受けながら、EJISシリーズの研究・発展を進めています。AI画像解析精度の向上やフェイクコンテンツ検知、マルチモーダル解析、著作権・知財リスク分析など、学術的知見と現場実装を融合した次世代プラットフォームとしての発展を視野に入れた取り組みです。
EJIS LENSの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供元 | 株式会社レクリエ |
| 本社所在地 | 広島県広島市 |
| 代表取締役 | 檜垣嘉孝氏 |
| サービス名 | EJIS LENS(イージス・レンズ) |
| カテゴリ | AI画像フォレンジック・ソリューション |
| 解析モジュール数 | 9つの解析モジュール |
| 参照法令 | 著作権法114条 |
| 学術連携 | 広島大学 大学院 |
| サービスURL | https://lp.lens.ejis.ai/ |
trends編集部の一言
「9つの解析モジュールで判定根拠を自然言語レポートとして出力する」という設計は、マーケティングや広報の現場に引きつけて考えると、インパクトがあります。マーケティングの現場では、制作会社から納品された素材の出所確認が「目視と感覚」に頼りがちという課題があり、組織として説明可能な判断ログを残せる仕組みには業界を超えた可能性があります。生成AI時代のマーケティング業界全体としては、コンテンツの真正性をどう担保するかという問いが、一部の先進的な組織だけではなく幅広い現場の共通課題へと広がっている段階です。
生成AIの普及によって「見た目では判別できないコンテンツ」が増えていく流れは、マーケティング業界でも加速しています。広報資料や提案書に意図せず、無断転載素材が混入するリスクは、決して他人事ではないでしょう。PDF・PowerPoint まで包括的に検査できる点は、コンプライアンス対応の強化が急務となっている市場の流れに沿った実務的な設計と言えるでしょう。
References
- ^ PR TIMES. 「AI画像時代の“説明責任”を再設計 レクリエ、画像真正性検証プラットフォーム「EJIS LENS」を発表 | 株式会社レクリエのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000174225.html, (参照 26-06-01).
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