株式会社hokanは、MS&ADインシュアランスグループの三井住友海上火災保険株式会社と連携し、AIを活用した代理店自己点検の対話支援ツールを開発しました。
株式会社hokanと三井住友海上が進める開発の背景
2026年度より、一般社団法人日本損害保険協会による「代理店業務品質評価制度」の運営が開始されました。損害保険会社による保険代理店に対する指導等を補完するための業界共通の枠組みとして位置づけられています。
本制度では、保険募集の品質を確保・向上させるため、業界共通の評価基準に沿った自己点検チェックに主体的かつ自律的に取り組むことが求められています。保険会社においても、代理店の適切な業務運営を支援するため、対話をベースとした均質で実効性のある指導力が期待されてきました。株式会社hokanは、代理店業務における品質向上と保険会社による指導の均質化という課題をテクノロジーで解決すべきものと捉え、三井住友海上火災保険株式会社と連携して本ツールを開発しました。
近年、保険業界ではお客さま本位の業務運営やガバナンス強化が共通テーマとして、一層重視されており、保険会社と保険代理店の連携を支えるデジタル基盤の重要性が高まっています。株式会社hokanは創業以来、「保険業界流通のプラットフォーム構築」をビジョンに掲げ、保険会社・代理店・お客さまの三者すべてにとって意義のある仕組みづくりに取り組んできました。本件は、業界共通の課題である「代理店指導品質の標準化」という領域において、その考え方を保険会社と連携して具現化したものです。
hokanによるAI対話支援ツールの主な機能と特徴
本ツールの主な特徴は、次の3点です。
- 代理店監査情報・顧客アンケート等の実態データをAIが分析し、自己点検回答との乖離を検証
- 保険業法・関連法令・代理店業務マニュアル等と照らし合わせた改善ポイントや対話アドバイスをAIが作成
- 代理店との対話やフィードバック内容の記録・管理が可能
代理店ごとの特性や課題を個別に分析したうえで改善内容を提示する仕組みにより、保険会社が代理店に対して均質で深度ある代理店対話を組織的に実現できます。実際の業務運営との乖離分析や改善提案を支援する設計です。
株式会社hokanのAIを活用した代理店自己点検の対話支援ツール概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 開発企業 | 株式会社hokan(東京都中央区) |
| 代表取締役社長 | 横塚 出氏 |
| 連携先 | 三井住友海上火災保険株式会社(代表取締役社長:海山 裕氏) |
| ツール名称 | AIを活用した代理店自己点検の対話支援ツール |
| 主な機能 | 自己点検回答と実態の乖離分析、改善ポイント・対話アドバイスの作成、対話記録管理 |
| 活用データ | 三井住友海上が保有する代理店監査情報・顧客アンケート等の保険会社独自データ |
| 関連制度 | 一般社団法人日本損害保険協会による「代理店業務品質評価制度」(2026年度運営開始) |
| 関連サービス | 保険代理店向け顧客・契約管理サービス「hokan®︎」 |
| コーポレートサイト | https://www.corp.hkn.jp/ |
trends編集部の一言
2026年度から一般社団法人日本損害保険協会による「代理店業務品質評価制度」が運営開始されたという事実は、保険業界にとってコンプライアンス対応の新たな基準点と言えるでしょう。業界全体としては、制度対応を「一時的な点検作業」として、個社が個別に吸収するフェーズから、デジタル基盤を活用して「指導品質を組織的に標準化する」フェーズへと移行しつつある流れと読み取れます。
マーケティング業界の文脈に置き換えると、顧客接点の品質管理をどう「属人化させずに組織化するか」という問いは業種横断で共通する課題です。保険会社固有のデータをAIに活用させ、担当者ごとに異なる指導内容を均質化する設計は、「営業トークや提案内容のAI品質管理」に近い発想であり、対話品質の標準化を模索する業界全般にとって示唆を含む取り組みといえます。
References
- ^ PR TIMES. 「hokan、三井住友海上とAIを活用した代理店自己点検の対話支援ツールを開発 | 株式会社Hokanグループのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000179.000028337.html, (参照 26-06-24).
