株式会社ザクティは、フォークリフト向け安全DXソリューション「フォクレコAI+」の提供を2026年7月中旬に開始すると発表しました。
フォクレコAI+が実現する危険検知から改善までのワンストップ運用
物流倉庫や製造工場では、AI人物検知システムやドライブレコーダーの導入が進んでいます。しかし、危険が多発している場所の特定や時間帯別のリスク集中状況、車両ごとのヒヤリハット件数の把握といった分析には、多くの時間と労力がかかります。安全対策によって改善効果が出ているかの確認も含め、これらは管理者の大きな負担となっていました。
収集したヒヤリハット情報を全社的な安全活動へ活かしきれていないことも課題です。こうした背景を踏まえ、株式会社ザクティは「危険を検知するためのシステム」から「安全を管理し、改善するためのシステム」へと進化させた「フォクレコAI+」を開発しました。なお、2026年4月よりアサヒロジ株式会社でのトライアル導入が開始されています。
フォクレコAI+のトライアルにおけるアサヒロジ株式会社の評価
アサヒロジ株式会社では、約100台を9拠点にトライアル導入しました。ヒヤリハット状況をレポート形式で可視化できるため、リスクが集中している時間帯やフォークリフトを把握しやすくなったとのことです。
特に、6つに分類された危険シーンは、安全指導や注意喚起のポイントを明確にするうえで役立っているとの評価を得ました。トライアル終了後の導入拠点へのアンケートでは、管理監督者27名を対象に実施し、約9割が「全社展開を推奨」と回答しています。安全企画推進部 主事 小松 収氏は次のように述べました。
「これまで経験や感覚に頼りがちだった安全活動を、データに基づいて進められるようになったことが、大きな価値だと感じています。」
フォクレコAI+の主な機能
「フォクレコAI+」は、以下の機能を一つのプラットフォームで提供します。
- AIによる人物検知とリアルタイム音声・警告灯での注意喚起
- 危険シーンの自動記録と6分類によるヒヤリハット集計・分析
- 危険発生件数の推移・前月比較・期間比較・フォークリフト別比較・拠点別比較の自動レポート化
- AIによる危険内容解説・危険度評価・優先確認映像の抽出
- 分析結果のPDF・PowerPoint形式での出力
これらの分析結果は、安全会議や月次報告資料としてそのまま活用できます。また、顧客の映像・データを外部のAI学習に利用しないセキュリティを担保したAIを採用し、通信・保存データの暗号化やアクセス管理といった情報セキュリティ対策のもとで運用される設計です。
フォクレコAI+のサービス概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| サービス名 | フォクレコAI+ |
| カテゴリ | フォークリフト向け安全DXソリューション |
| 活用プラットフォーム | XBP(映像活用業務プラットフォーム) |
| 提供開始 | 2026年7月中旬 |
| 対象現場 | 製造・物流現場 |
| 危険分類数 | 6つ |
| 出力形式 | PDF・PowerPoint |
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社ザクティ |
| 大阪本社 | 大阪府大阪市 |
| 代表者 | 喜久川 政樹氏 |
| 設立 | 2012年4月 |
| 資本金 | 1億円 |
| URL | https://xacti-co.com |
trends編集部の一言
管理監督者27名を対象にしたアンケートで約9割が「全社展開を推奨」と回答した結果は、現場での手応えを端的に示すものです。物流DX領域では、蓄積した安全データを分析・改善活動につなげる取り組みが広がりつつあります。業界全体としては、「危険を記録する」段階から「記録したデータをもとに改善サイクルを回す」段階へのシフトが加速しており、フォクレコAI+が示す検知から報告資料出力までの一気通貫設計は、その流れを象徴する事例と捉えられます。
References
- ^ PR TIMES. 「ザクティ フォークリフトのヒヤリハットをAIが分析する「フォクレコAI+」を発表 | 株式会社ザクティのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000110529.html, (参照 26-06-17).
