花まる教育研究所が保護者268名を調査、子どもの生成AI利用に5割が前向きも9割弱が家庭内で話し合えず
公開:
花まるグループが運営する花まる教育研究所は、2026年4月15日、保護者268名を対象に実施した「子どもと生成AIの関わりに関する意識調査」の結果を公表しました。
花まる教育研究所の調査で判明した保護者と生成AIの利用実態
調査によると、保護者自身の生成AI利用率は83.0%に達しており、「よく使っている」(40.0%)と「たまに使っている」(43.0%)を合わせた数値です。利用場面では「日常の調べもの」(59.2%)や「仕事の効率化」(51.3%)が上位を占めた一方で、「子育て・教育に関する場面」での活用は20.0%にとどまりました。
子どもに生成AIを使わせることについては、「積極的に使わせたい」(18.1%)と「どちらかといえば使わせてもよい」(36.2%)を合わせて54.3%が前向きな回答を示しています。一方で「まだ判断できない・考え中」(30.9%)を含む4割以上が慎重な姿勢をとっており、保護者自身は日常的に活用しながらも子どもへの適用には判断を保留している構図が浮かび上がりました。
子どもの生成AI利用で保護者が抱える不安要因
子どもと生成AIの関わり方について、悩みや迷いが「ある」と回答した保護者は55.1%にのぼり、過半数が何らかの葛藤を抱えている状況です。不安理由としては「AIに頼りすぎてしまうこと」(66.4%)が最多となり、「自分で考える力が育たなくなること」(63.4%)、「間違った情報を信じてしまうこと」(54.7%)が続きました。
- AI依存への懸念(66.4%)
- 思考力低下への不安(63.4%)
- 誤情報リスク(54.7%)
- 宿題のAI任せ(35.1%)
- コミュニケーション減少(24.2%)
「使い方やルールをどう教えればいいかわからないこと」(22.6%)という回答も一定数あり、利便性を認識しつつも、教育的な指針が不足している実態が読み取れます。自由記述では「AIはもう避けては通れないが、まず子供たちの中に豊かな言葉を持ち、その言葉で考える力を育てたい」といった声も寄せられました。
家庭内の話し合いと子どもの利用把握に関する課題
夫婦やパートナー間で、子どもの生成AI利用について「すでに具体的に話し合ったことがある」と回答した保護者は、11.3%にとどまりました。「少し話題にしたことはあるが、深くは話し合っていない」(27.9%)と「話し合いたいと思っているが、まだできていない」(17.0%)を合わせると、44.9%に達しています。
- 具体的に話し合い済み(11.3%)
- 話題にしたが深掘りせず(27.9%)
- 話し合いたいが未実施(17.0%)
- 話し合っていない/考えたことがなかった(40.4%)
子どもの生成AI利用状況を「親も把握している」と回答したのは26.0%で、「使っていると思うが、詳しくはわからない」(17.0%)を合わせても、43.0%にとどまりました。「使ったことはないと思う」(50.9%)を含め、家庭ごとに利用状況の認識差が大きく、社会的なルール整備が課題であることが浮き彫りになっています。
花まる教育研究所の意識調査の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 調査主体 | 花まる教育研究所 |
| 調査期間 | 2026年2月15日〜3月8日 |
| 調査対象 | 花まる学習会主催高濱正伸講演会に参加した保護者 |
| 有効回答数 | 268名 |
| 調査方法 | インターネット調査 |
| 実施地域 | 東京都、茨城県、兵庫県 |
trends編集部の一言
保護者の83.0%が生成AIを使いながらも子どもへの適用に5割以上が悩んでいるという結果は、自分自身がノーコードツールや生成AIを業務で試す中で感じている「便利だけど人に勧めるのは別問題」という感覚と重なります。業務効率化の文脈では自分で試行錯誤しながらリスクを判断できますが、子どもの教育となると判断基準が曖昧なまま走らざるを得ない点に、保護者特有の難しさがあると感じました。
家庭内での話し合い率が11.3%という数値は、社内でAIツール導入を検討する際にも通じる課題です。ツールの選定以前に「どう使うか」「どこまで任せるか」の方針を関係者間で共有しないまま運用が始まってしまうケースは少なくなく、教育現場でも同様の構造が見えてきます。今回の調査結果は、子育て世代の担当者が社内のAI活用方針を考える際にも参考になる視点を含んでいるのではないでしょうか。
References
- ^ PR TIMES. 「5割の親が子どもの生成AI利用に前向きも、約6割が使わせ方に悩み 不安の理由1位「AI依存」2位「思考力低下」3位「誤情報リスク」 【花まる教育研究所 子どもと生成AIの関わりに関する実態調査】 | 株式会社こうゆうのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000080.000012991.html, (参照 26-04-16).
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。




