Amazon S3とは
Amazon S3とは、Amazon Web Services(AWS)が提供するオブジェクトストレージサービスであり、インターネット経由でデータの保存と取得を実現するクラウドストレージです。正式名称はAmazon Simple Storage Serviceといい、バケットと呼ばれる論理的なコンテナ内に、オブジェクト形式でファイルやデータを格納する仕組みを採用しています。
このサービスは画像や動画などの静的コンテンツ、バックアップデータ、ログファイル、データレイクの構築など幅広い用途に対応できます。データが消失する可能性は極めて低く、自動的に複数の場所にコピーを保存することで、障害が起きてもデータにアクセスできる仕組みになっています。
バケットとオブジェクトの基本構造
S3におけるバケットはデータを格納する最上位のコンテナであり、グローバルに一意な名前を付ける必要があります。バケット名は3文字以上63文字以下の英数字とハイフンで構成され、DNS命名規則に準拠した形式で作成しなければなりません。
| 要素 | 説明 |
|---|---|
| バケット | オブジェクトを格納する最上位コンテナ |
| オブジェクト | データ本体とメタデータで構成 |
| キー | オブジェクトの一意識別子 |
| リージョン | バケットを配置する地理的な場所 |
オブジェクトはデータ本体とメタデータから構成され、最大5テラバイトまでのファイルサイズに対応しています。各オブジェクトにはキーと呼ばれる一意の識別子が割り当てられ、バケット内でのファイルパスのような役割を果たします。
ストレージクラスの種類と選択基準
S3では「用途」や「アクセス頻度」に応じて、複数のストレージクラスを提供しており、コストとパフォーマンスのバランスを最適化できます。S3 Standardは頻繁にアクセスされるデータ向けで最も高速なアクセスを提供し、S3 Intelligent-Tieringはアクセスパターンに基づいて自動的にストレージクラスを移動させる仕組みです。
S3 GlacierやS3 Glacier Deep Archiveはアーカイブ用途に特化しており、データ取り出しに数時間から12時間程度の時間を要する代わりに大幅にストレージコストを削減できます。ライフサイクルポリシーを設定することで、作成から一定期間経過したオブジェクトを自動的に別のストレージクラスへ移行させる運用も実現可能です。
| ストレージクラス | 用途 |
|---|---|
| S3 Standard | 頻繁なアクセスに最適 |
| S3 Standard-IA | 低頻度アクセス向け |
| S3 Glacier | 長期アーカイブ用 |
| S3 Glacier Deep Archive | 最も低コストな長期保管 |
| S3 One Zone-IA | 単一ゾーンでの低頻度アクセス |
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