【AWS】認定資格12種類の一覧や難易度、費用などを解説

【AWS】認定資格12種類の一覧や難易度、費用などを解説

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AWSの資格一覧

AWS認定資格は、Amazon Web Services(AWS)が提供する「クラウドサービスに関する知識」と「スキルを証明する国際的な認定制度」です。現在、4つのカテゴリーに分けられた12種類の資格が存在し、初心者から上級者まで幅広いレベルのエンジニアや技術者が自身のスキルレベルに応じて取得できます。

各資格カテゴリーは、Foundational(基礎)、Associate(アソシエイト)、Professional(プロフェッショナル)、Specialty(専門知識)の4つに分類されています。それぞれのカテゴリーによって難易度や必要とされる実務経験年数が異なり、体系的にステップアップしながら学習を進めることによって、クラウド技術の専門性を段階的に高められます。

Foundational(基礎)レベル

Foundationalレベルは、AWS初心者やクラウド技術の基礎を学びたい方向けの入門資格です。技術的な事前経験は不要であり、エンジニアだけでなく営業職やマーケティング職など、非技術職の方でも取得を目指せます。

資格名 略称 受験料 試験時間 問題数
Cloud Practitioner CLF-C02 100 USD 90分 65問
AI Practitioner AIF-C01 100 USD 90分 65問

Cloud PractitionerはAWSクラウドの基本概念や主要サービス、料金体系、セキュリティの基礎などを学習できます。AI Practitionerは2024年に新設された資格で、人工知能機械学習の基本的な概念、AWSのAIサービスをビジネスに活用する方法について学べます。

Associate(アソシエイト)レベル

Associateレベルは、1年程度のAWS実務経験を持つ方を対象とした中級資格です。実践的なスキルを証明する資格として、クラウドエンジニアの多くが最初に目指すレベルとなっており、設計・開発・運用などロールベースの専門知識が求められます。

資格名 略称 受験料 試験時間 問題数
Solutions Architect SAA-C03 150 USD 130分 65問
Developer DVA-C02 150 USD 130分 65問
SysOps Administrator SOA-C02 150 USD 130分 65問
Data Engineer DEA-C01 150 USD 130分 65問
Machine Learning Engineer MLA-C01 150 USD 130分 65問

Solutions Architectは人気がある資格で、スケーラブルで高可用性のあるシステム設計スキルを証明します。DeveloperはAWS上でのアプリケーション開発、SysOps Administratorは運用管理、Data Engineerはデータパイプラインの構築、Machine Learning EngineerはMLモデルの本番環境へのデプロイと運用に関する知識が問われます。

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Professional(プロフェッショナル)レベル

Professionalレベルは、2年以上のAWS実務経験を持つ上級エンジニア向けの最高難度の資格です。複雑で大規模なクラウド環境の設計・構築・運用能力が求められ、複数のAWSサービスを横断的に理解し、ビジネス要件に応じた最適なソリューションを提案できる能力が必要です。

資格名 略称 受験料 試験時間 問題数
Solutions Architect SAP-C02 300 USD 180分 75問
DevOps Engineer DOP-C02 300 USD 180分 75問
Generative AI Developer GAD-P01 300 USD 180分 75問

Solutions ArchitectはAssociateレベルの上位資格で、エンタープライズレベルの複雑なアーキテクチャ設計が求められます。DevOps EngineerはCI/CDパイプライン、監視、自動化などDevOpsプラクティスの実装能力を証明し、2025年11月からベータ試験が開始されるGenerative AI Developerは生成AIソリューションの構築に特化した新資格です。

Specialty(専門知識)レベル

Specialtyレベルは、特定の技術分野における深い専門知識を証明する資格です。プロフェッショナルレベルと同等またはそれ以上の難易度を持ち、各専門分野で5年以上の実務経験があることが推奨されています。

資格名 略称 受験料 試験時間 問題数
Advanced Networking ANS-C01 300 USD 170分 65問
Security SCS-C03 300 USD 170分 65問
Machine Learning MLS-C01 300 USD 180分 65問

Advanced NetworkingはVPC設計やハイブリッド接続など複雑なネットワーク構成、Securityは暗号化やアクセス制御などセキュリティ全般、Machine Learningは機械学習モデルの構築からデプロイまでの専門知識が問われます。なお、Machine Learningは2026年3月31日をもって廃止される予定であり、Securityは2025年11月に新バージョンSCS-C03へ更新されます。

AWSの資格の取得方法

AWS認定資格を取得するためには、まずAWSアカウントの作成から始め、試験申し込み、受験、そして合格後の資格維持まで、一連のプロセスを理解しておくことが重要です。受験方法にはテストセンターでの受験とオンライン監督付き試験の2つの選択肢があり、それぞれに異なる準備と要件があります。

資格取得までの流れは、目標とする資格の選定、学習計画の策定、実際の学習と試験対策、模擬試験による実力確認、本試験の受験、そして資格取得後の継続的な学習という段階を経ます。各段階において適切な準備と対策を行うことによって、効率的に資格取得を目指せます。

AWSアカウントの作成と試験申し込み

AWS認定試験を受験するには、まずAWSアカウントを作成する必要があります。アカウント作成は無料で行え、AWS公式サイトのaws.trainingにアクセスし、必要な情報を入力することによって簡単に登録できます。

  • AWSアカウント作成時にクレジットカード情報の登録が必要(無料利用枠の範囲内であれば課金されない)
  • aws.trainingサイトから試験の予約と管理が可能
  • 試験言語は日本語を選択でき、英語が母国語でない受験者には30分の試験時間延長特典あり
  • 試験予約時に割引バウチャーやクーポンコードを適用可能

試験申し込み後、受験日時と場所を選択します。テストセンターでの受験を選択した場合はPearson VUEテストセンターの予約システムから最寄りの会場を選び、オンライン試験を選択した場合は自宅や職場など静かな個室環境を準備します。

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受験方法と当日の注意事項

受験方法として、テストセンターとオンライン監督付き試験の2つが選択できます。テストセンターでの受験には、顔写真付きの本人確認書類2種類(運転免許証とクレジットカードなど)が必要であり、試験開始30分前までに到着することが推奨されています。

  • テストセンター:専用の試験会場で受験、持ち込み物は制限される
  • オンライン試験:Webカメラとマイクを使用した監督下で受験、机上には何も置けない
  • 試験中の離席は原則禁止、独り言や視線の動きも不正行為とみなされる可能性あり
  • 試験終了後、暫定結果が即座に表示され、正式な結果は5営業日以内に通知

オンライン試験では、安定したインターネット環境と静かな個室が必須です。試験前にシステムチェックを行い、Webカメラで部屋全体を確認する手順があるため、余裕をもって準備することが大切です。

資格の維持と更新方法

AWS認定資格の有効期限は取得日から3年間です。資格を維持するためには、有効期限が切れる前に再認定を受ける必要があり、同じレベルの試験を再受験するか、より上位レベルの資格に合格することによって更新できます。

  • 有効期限の6か月前から再認定試験の受験が可能
  • 上位資格に合格すると、下位資格の有効期限も自動的に延長される
  • 合格者には次回試験で使用できる50%割引クーポンが提供される
  • 一部の認定では継続的な学習活動による更新オプションも提供

資格更新は単なる有効期限の延長だけでなく、AWSの最新サービスや機能についての知識をアップデートする機会でもあります。定期的な再認定を通じて、常に最新のクラウド技術に精通したエンジニアとしてのスキルを維持できます。

AWSの資格の勉強方法

AWS認定資格の効果的な勉強方法は、公式リソースの活用から始まり、実践的なハンズオン学習、そして模擬試験による知識の定着まで、段階的なアプローチが重要です。各レベルの資格によって必要な学習時間は異なりますが、Foundationalレベルで20~40時間、Associateレベルで60~100時間、Professionalレベルでは150~200時間以上の学習が目安となります。

学習方法を組み合わせることによって、理論的な知識と実践的なスキルをバランスよく身につけられます。独学でも十分に合格は可能ですが、体系的な学習計画を立て、継続的に学習を進めることが成功への鍵となります。

AWS公式リソースの活用

AWSが提供する公式学習リソースは、試験対策の基盤となる重要な教材です。AWS Skill Builderでは600以上の無料オンデマンドコースが提供されており、各認定資格に対応した体系的なカリキュラムで学習を進められます。

公式トレーニングには、AWS Cloud Practitioner EssentialsやArchitecting on AWSなどの人気コースがあります。これらのコースは試験範囲を網羅的にカバーしており、初学者でも段階的に理解を深められる構成になっています。

サードパーティ教材と書籍の活用

公式リソースに加えて、サードパーティが提供する教材も効果的な学習ツールです。UdemyやCoursera、Pluralsightなどのオンライン学習プラットフォームでは、日本語対応のAWS認定試験対策コースが多数提供されており、動画形式で体系的に学習できます。

  • オンライン学習プラットフォーム:セール期間を利用すればコストパフォーマンスよく受講可能
  • 市販の参考書・問題集:体系的な知識の整理と試験形式への慣れに有効
  • 模擬試験サービス:本番と同様の形式で実力を測定し、弱点を把握
  • 技術ブログやQiita記事:実務経験者による実践的なノウハウを学習

書籍では、各資格レベルに対応した対策本が出版されています。初心者向けの入門書から、Professionalレベル向けの高度な内容まで幅広く揃っており、自分のレベルに合わせて選択することが大切です。

ハンズオンとAWS無料利用枠の活用

実際にAWSサービスを操作することは、座学だけでは得られない実践的な理解につながります。AWS無料利用枠を活用すれば、12か月間一定の範囲内で主要サービスを無料で利用でき、コストをかけずに実践的なスキルを身につけられます。

  • EC2インスタンスの起動と管理、S3バケットの作成とデータ保存
  • VPCネットワークの構築、セキュリティグループの設定
  • CloudFormationテンプレートによるインフラのコード化
  • Lambda関数の作成とAPI Gatewayとの連携

ハンズオン学習では、公式チュートリアルやワークショップを活用することで、段階的に複雑なアーキテクチャの構築方法を学べます。実際に手を動かして構築することによって、試験で問われるシナリオ問題への対応力も自然と身につきます。

※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。

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