株式会社ロゼッタは2026年4月21日、製薬ドキュメント専門AI「ラクヤクAI」のCSR自動ドラフティングツールにおいて、従来約4週間を要していた作成期間を約2日に短縮し、90%以上の工数削減を確認したと発表しました。
ラクヤクMWエディタが治験総括報告書の作成工程を効率化
CSR(Clinical Study Report:治験総括報告書)は、新薬開発において必須となる公式文書であり、ICH E3ガイドラインに基づき、厳密に構成される高度専門文書です。1つの開発プロジェクトで、10~20以上のCSRが作成されるケースもあり、本文だけでも100ページを超えることが一般的とされています。
完成までには「データ整理」や「記述作業」、「品質チェック(QC)」など複数工程を経て、4~6か月を要し、ドラフト作成だけでも約4週間かかる状況が製薬業界における大きな負担となっていました。「ラクヤクMWエディタ」は、CSRや治験実施計画書(プロトコール)、承認申請資料(CTD)などの作成プロセスをサポートする、ライティング支援ツールとして開発されています。
CSR自動ドラフティングツールの主な機能
「ラクヤクMWエディタ」のCSR自動ドラフティングツールは、医薬品開発におけるメディカルライターの執筆作業をAIで支援し、全体のコストと時間の大幅な短縮を目的としています。根拠文書のアップロードによる章単位の自動ドラフト作成や、AIが参照した元データの該当箇所を確認できる機能など、実務に即した設計が特徴です。
- 根拠文書から章ごとに自動ドラフト作成
- 生成根拠の参照箇所を確認可能
- 生成文章の別候補を提示
- フォントやレイアウトの編集機能
- AIチャットボット機能
生成AI活用で課題とされるハルシネーション(誤生成)への対策として、「複数LLMを組み合わせた独自の生成制御」と「Human-in-the-Loop(人による確認プロセス)」を導入しています。医薬品開発に求められる厳格な文書品質にも対応可能な設計で、メディカルライティングの経験を持つ社内専門家による検証を経て、90%以上の工数削減が確認されました。
ラクヤクAIのCSR自動ドラフティングツール概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 開発元 | 株式会社ロゼッタ |
| ツール名 | ラクヤクMWエディタ |
| 対象文書 | CSR・プロトコール・CTD等 |
| 従来の作成期間 | 約4週間 |
| 短縮後の期間 | 約2日 |
| 工数削減率 | 90%以上 |
| 共同研究先 | 国立がん研究センター中央病院 |
| 今後の目標 | CSR全体の作成期間を50~60%削減 |
trends編集部の一言
治験文書の作成に約4週間かかっていた工程が約2日に短縮されるという数字は、製薬業界以外の立場から見てもインパクトがあります。自分自身もマーケティング施策のレポート作成で「定型的な構成なのに毎回時間を取られる」という経験があるため、根拠文書をアップロードするだけでドラフトが生成される仕組みには業種を超えた可能性を感じました。
生成AIの精度に対する不安は業界を問わず共通の課題ですが、複数LLMの組み合わせとHuman-in-the-Loopを組み込んでいる点は実運用を強く意識した設計だと感じます。製薬業界のドキュメント業務を担当する方にとって、まずはドラフト作成から段階的にAIを導入するアプローチとして検討材料になりそうです。
References
- ^ PR TIMES. 「ラクヤクAI、CSRドラフト作成期間を90%以上短縮 | 株式会社ロゼッタのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000807.000006279.html, (参照 26-04-22).
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
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