【時間がない人向け】記事の3行要約
- Word for Windowsのデフォルト貼り付けオプションが「書式をマージする」に変更
- 「書式を保持」は多くのユーザーのニーズを満たしておらず、他のプログラムから貼り付ける際のデフォルトを「書式をマージする」に
- 元に戻したい場合は、ファイル>オプション>詳細設定>切り取り、コピー、貼り付けから設定可能
Microsoft、Word for Windowsの貼り付けオプションを改善
Microsoft 365 Insiderチームは2024年5月8日、Word for Windowsのデフォルトの貼り付けオプションを「書式をマージする」に変更したと発表した。これはユーザーからのフィードバックを基に実装されたもので、他のプログラムからコンテンツを貼り付ける際に、元の書式を保持するのではなく、貼り付け先の書式に合わせるようになる。[1]
従来の「書式を保持」オプションでは、貼り付けたコンテンツの書式を手動で修正する必要があり、多くの時間を費やすことになっていた。一方「書式をマージする」オプションでは、意味のある書式(太字、下線、リストやテーブルの構造など)は保持しつつ、フォントファミリーやサイズ、色などは貼り付け先の書式に合わせることができる。
また、「書式なしテキスト」オプションでは、リストやテーブルの構造なども含めてすべての書式を削除し、テキストのみを貼り付けることが可能だ。「書式をマージする」は、「書式なしテキスト」のようなシンプルさを保ちつつ、画像やリンク、リスト、テーブルなどの要素を保持したい場合に適したオプションと言える。
ユーザーのニーズに応えるWord貼り付けオプションのデフォルト変更
今回のデフォルト変更は、Word for Windowsユーザーのバージョン2405(ビルド17624.20000)以降で利用可能となる。ただし、Web版のWordやMac版のWordでは、デフォルトの貼り付けオプションを設定する機能は提供されない。
なお、従来の「書式を保持」をデフォルトに戻したい場合は、「ファイル>オプション>詳細設定>切り取り、コピー、貼り付け」から設定を変更できる。ユーザーのニーズに合わせて、柔軟に貼り付けオプションを選択できるようになっているようだ。
Microsoftでは今後も、ユーザーのフィードバックを基にWord for Windowsの機能改善を進めていく方針だ。貼り付け作業の効率化により、ドキュメント作成により多くの時間を割けるようになることが期待される。
trends編集部「K」の一言
今回のWord貼り付けオプションのデフォルト変更は、多くのユーザーが抱えていた課題に真摯に向き合ったMicrosoftの姿勢の表れだと言えるだろう。「書式を保持」は元のコンテンツの見た目を再現するには便利な一方で、貼り付け後の書式調整に手間がかかるというジレンマがあった。「書式をマージする」をデフォルトにすることで、その煩わしさから解放されるユーザーは少なくないはずだ。
また、オプションを柔軟に変更できる点は非常に素晴らしいと感じた。用途によっては「書式を保持」の方が適している場合もあるだろう。ユーザーがその時々のニーズに合わせて最適なオプションを選べるようにしておくことで、Wordがより使いやすいツールになっていくことを期待したい。
一方で、Web版やMac版では同様の設定変更ができない点は、プラットフォーム間の一貫性という意味で若干の不満が残る。今後のアップデートでこれらのバージョンにもデフォルトオプションの設定機能が追加されることを期待したい。
References
- ^ Microsoft 365 Insider. 「Updated default paste option in Word for Windows」. https://insider.microsoft365.com/en-us/blog/updated-default-paste-option-in-word-for-windows, (参照 24-05-09).
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