UiPath株式会社は、UiPath Automation SuiteにおいてエージェンティックAIの新機能を発表しました。
UiPath Automation Suite導入の背景と公共部門の課題
公共部門では現在、サービスを向上させながらより少ないリソースでより多くの成果を上げることが求められています。すでに多くの機関が、データ入力や報告作業といった反復的な業務を処理するためにRPAを導入し、生産性とコスト効率の面で成果を上げてきました。
エージェンティックオートメーションは、その次の段階として位置づけられます。ルールベースの業務を超え、論理的で適応性や協調性を必要とする複雑なプロセスを自動化できるため、重要な業務全体において、より大きな効果を発揮できました。
UiPath Automation Suiteに追加された主な機能
今回の機能拡張により、各機関はクラウドホスト型またはセルフホスト型の大規模言語モデルを活用して、インフラ内にエージェンティックAIを導入できます。AWS、Microsoft Azure、OpenShiftの各環境で動作するため、各機関が既存のインフラをそのまま活用できます。
主な追加機能は次の6点です。
- 柔軟なモデル展開:OpenAI、Google Gemini、Anthropicのクラウドホスト型モデルまたは完全なセルフホスト型モデルに対応
- セルフホスト型AI機能:推奨オープンソースモデルを自社データセンター内で完全に実行し、UiPath MaestroやAgent Builder in UiPath Studio、GenAI Activitiesを自社インフラ内で利用可能
- オーケストレーション:UiPath Maestroがエンタープライズ向け制御プレーンとして多段階プロセスをリアルタイムに可視化・制御
- 信頼と統制:ISO/IEC 42001、FedRAMP、AIUC-1などの主要基準を満たす統一ガバナンスモデルで完全な監査性とデータ保護を実現
- エージェンティックテスティング:UiPath Test CloudがSDLC全体にエージェンティックインテリジェンスを導入し、大規模テストの効率性と信頼性を向上
- エコシステム連携:Microsoft、OpenAI、Nvidia、Google Cloud、Salesforce、Snowflakeなどとの連携で既存の技術投資を活用しながら安全に拡大
UiPath株式会社 プロダクトマーケティング部 部長の夏目 健氏は、「政府機関がエージェンティックオートメーションを導入するにあたりUiPathが注力するのは、各機関がデータやモデル、そしてAIの活用方法を管理できるよう支援することです。AI、自動化、オーケストレーションを統合したUiPath Platformにより、各機関はワークフローをエンドツーエンドで実行し、サービスの提供を向上させ、運用上のセキュリティおよびコンプライアンス基準を満たすことが可能になります」と述べています。
また、開発者向けイベント「DevCon Tokyo」が7月29日(水)に開催されます。UiPathシニアバイスプレジデント エンジニアリング部門責任者 兼 インド開発拠点責任者であるゴウタム・ゴエンカ(Gautam Goenka)氏が初来日し、UiPath Automation Suiteを含む最新製品群を紹介するテクニカルセッションが実施される予定です。
UiPath Automation Suiteの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | UiPath株式会社 |
| 本社所在地 | 東京都千代田区 |
| 代表者 | 長谷川 康一(会長CEO) |
| 対象サービス | UiPath Automation Suite |
| 対応環境 | AWS、Microsoft Azure、OpenShift |
| 主要規格対応 | ISO/IEC 42001、FedRAMP、AIUC-1 |
| 利用可能なモデル例 | OpenAI、Google Gemini、Anthropic(クラウドホスト型)、推奨オープンソースモデル(セルフホスト型) |
| 公式サイト | www.uipath.com/ja |
trends編集部の一言
「データをどこに置くか」「AIにどこまで任せるか」という問いは、マーケティングの現場でも年々切実になっています。顧客データや行動ログを扱うツールでも、クラウド集約に慎重な企業は少なくありません。セルフホスト環境でエージェンティックAIが動く選択肢が生まれた点は、業界全体として注目しておく価値があるのではないでしょうか。
ISO/IEC 42001やFedRAMPへの対応を正面から打ち出した設計は、規制対応を重視する組織からの関心が高まりつつある動向を反映しています。マーケティング業界の文脈に置き換えると、ガバナンス要件の厳しい親会社や官公庁系クライアントとの協働場面でも、信頼基盤の整ったプラットフォームへの需要は業界横断で広がりつつあると捉えられます。
References
- ^ PR TIMES. 「UiPath、公共部門向けのオンプレミス型エージェンティックAI、UiPath Automation Suite™を提供開始 | UiPath株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000081.000048629.html, (参照 26-06-21).
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