UiPathのAutomation SuiteがオンプレミスでのエージェンティックAI導入を実現、規制産業の障壁を解消
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UiPath株式会社は、UiPath Automation SuiteにおけるエージェンティックAI機能の提供開始を発表しました。
UiPath Automation Suite導入の現状と課題
UiPathの委託によりIDC社が作成したInfoBriefによると、日本の企業の40%がすでにエージェンティックAIを導入済みです。さらに50%が今後12ヶ月以内に導入を計画しており、企業全体での導入へと移行している段階です。
一方で、銀行、金融サービス、公共部門、保険、医療といった規制の厳しい業界では、クラウド限定のデプロイメントモデルは導入が制限されてきました。厳格なセキュリティやコンプライアンス、データ所在地要件のもとで実際のビジネス成果を安全に実現するには、セルフホスト型のソリューションが不可欠です。オンプレミス導入が可能になったことで、こうした業界特有の制約に直接対応できるようになりました。
UiPath Automation Suiteの2つのデプロイメントモデル
Automation Suiteでは、OpenAI GPT、Anthropic Claude、Google GeminiなどのクラウドホストLLMに対応しています。これに加え、セルフホスト型のOSSモデルも利用できます。企業は、データの処理方法と処理場所を完全に制御しながら、エージェンティックAIを拡張できるようになりました。
利用可能なデプロイメントモデルは、以下の2つです。
- Automation Suite with Cloud Models:クラウドモデルを活用しつつオーケストレーションはセルフホスト型で運用するお客様向け。DeepRAG・Advanced Extraction・Autopilot for Developers・Autopilot for Everyone・ScreenPlayを含む包括的な機能を提供
- Automation Suite with Self-Hosted Models:推奨OSSモデルを自社データセンター内で完結実行するお客様向け。UiPath Maestro・Agent Builder in UiPath Studio・context grounding・GenAI Activitiesなどの中核機能を提供
クラウドモデル対応のAutomation Suiteは、ハイブリッド型デプロイにも対応しています。Automation Suite自体は自社インフラ上で稼働しながら、LLMの推論処理はお客様が指定したクラウドプロバイダーへ送られる構成です。既存のクラウドモデル契約を活用しつつ、自動化ワークロードのローカル制御を維持したい組織に適しています。
UiPath Automation Suiteの担当者コメントとロードマップ
UiPath株式会社プロダクトマーケティング部部長の夏目健氏は、次のように述べています。
「コンプライアンス要件が革新の妨げになるべきではありません。しかし、日本の規制の厳しい業界は、厳格な制約によりエージェンティックAIの初期段階での恩恵を十分に享受できていませんでした。Automation Suiteは、AIの導入とデータの管理・制御を両立させることを可能にします。」
現在、エージェンティックオートメーションの主要機能のほとんどがUiPath Automation Suiteで利用可能です。Conversational AgentおよびIXP(Intelligent Xtraction and Processing)機能は、2026年10月に提供開始予定です。
また、UiPathの開発者向けイベント「DevCon Tokyo」が7月29日(水)に開催されます。UiPathシニアバイスプレジデントのゴウタム・ゴエンカ(Gautam Goenka)氏が初来日し、テクニカルセッションを実施する予定です。
UiPath Automation Suite エージェンティックAI機能 概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供元 | UiPath株式会社 |
| 対象プロダクト | UiPath Automation Suite |
| 機能カテゴリ | エージェンティックAI / ビジネスオーケストレーション |
| 対応LLM(クラウド) | OpenAI GPT・Anthropic Claude・Google Gemini |
| デプロイメントモデル数 | 2つ(Cloud Models / Self-Hosted Models) |
| 日本企業の導入状況 | 40%が導入済み、50%が今後12ヶ月以内に導入計画(IDC社調査) |
| 今後の追加機能 | Conversational Agent・IXP(Intelligent Xtraction and Processing)(2026年10月提供開始予定) |
| 関連イベント | DevCon Tokyo・7月29日(水)開催 |
| 本社所在地 | 東京都千代田区 |
trends編集部の一言
日本企業の40%がエージェンティックAIを導入済みで、さらに50%が今後12ヶ月以内に計画しているという数字は、想像以上に足場が整ってきた状況です。業界全体としては「実験から企業全体への導入」というフェーズ転換が静かに進んでおり、今回の発表はその動きと連動するタイミングと言えます。
マーケティング業界の文脈に置き換えると、「クラウドにデータを出せない」という制約で自動化導入を断念した事例は規制産業に限らず存在してきました。セルフホスト型とクラウドモデルを組み合わせられる設計は、業界横断で語られてきたデータ管理と自動化の両立課題に応えるアプローチとして注目されます。
References
- ^ PR TIMES. 「UiPath、Automation Suite™を通じてオンプレミス環境でのエージェンティックAI導入を実現し、企業の業務効率化を支援 | UiPath株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000084.000048629.html, (参照 26-06-21).













