Hanji株式会社は、AIチューター「Knock」に、生徒の手書き答案に直接赤入れで添削を行う「赤入れ添削機能」の提供を開始しました。
Knockの手書き答案に直接赤入れするAI添削の仕組み
「赤入れ添削機能」は、生徒が解いた問題と手書きの答案を撮影してKnockにアップロードするだけで、答案画像上に直接赤入れを行う形式で添削結果を表示します。誤答箇所の的確な指摘や理解を深めるためのアドバイスを視覚的に提示する設計です。
添削結果の返却は数十秒〜1分程度で完了します。指摘内容に不明点があれば、その場でAIに追加の質問が可能です。学習中の疑問をその場で解消しながら、自学自習を効率的に進められたことが多数の利用者から報告されています。
本機能の開発にあたっては、高校生の実答案を数百枚にわたって確認するとともに、先生方との度重なるディスカッションを行いました。「生徒がよくつまずくパターン」「先生ならではの指摘の仕方」「先生が採点する時に特に重視するポイント」を、体系的に整理しています。専門的な知見に基づく独自のデータベースを構築・活用することによって、大学入試レベルの問題まで対応可能な添削品質を実現しました。
Knockの学習者と指導者の双方に向けた3つの効果
本機能が学習者と指導者にもたらす主な効果は以下の3点です。
- 視覚的な赤入れでつまずき箇所を直感的に把握できる
- 追加質問機能で学習の手を止めずに疑問を即時解消できる
- 指導者の一人ひとりへの丁寧な添削に関わる業務負担を軽減できる
将来的には、添削データからクラス全体の学習傾向を把握し、実際の授業指導に還元できるような機能拡張も視野に入れています。クラス全体の学習傾向を把握し授業指導へ還元する機能拡張を視野に入れているという点で、個別添削の枠を超えた展開が期待されるのではないでしょうか。
AIチューター「Knock」の特徴と概要
AIチューター「Knock」には、汎用型のAIツールとは異なる3つの特徴があります。以下の通りです。
- 教育特化の生成AI:日本の学習指導要領にあわせ、学年に応じた説明が可能な高精度な解説
- 思考力を引き出す設計:ヒントやステップ解説で自ら考えながら理解を深める仕組み
- 直感的な使い心地:ボタン選択式の操作でストレスなく学習に集中できる設計
アプリストアでは、10,000人以上のレビューで★4.8を獲得しました。個人プラン(無料版と有料版あり)に加え、学校や塾単位での利用も受け付けています。日々の学習の記録ができる「Studygram」機能も公開済みで、随時機能を追加していく方針です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | Hanji株式会社 |
| 代表取締役CEO | 村田 洋佑氏 |
| 所在地 | 東京都品川区東五反田2-5-2 THE CASK GOTANDA |
| 設立 | 2023年12月26日 |
| 事業内容 | 中高生向けAIチューター「Knock」の開発・提供 |
| 新機能 | 赤入れ添削機能 |
| 添削返却時間 | 数十秒〜1分程度 |
| 対応レベル | 大学入試レベルの記述問題まで |
| 開発参照数 | 実答案 数百枚 |
| アプリ評価 | 10,000人以上のレビューで★4.8 |
| コーポレートサイト | https://hanji.inc/ |
trends編集部の一言
数十秒〜1分程度で手書き答案への赤入れ添削が返却されるという点は、単純に速いというだけではなく、学習の流れを止めないという意味で注目に値します。「即時返却」が学習意欲に直結するという考え方は、業種を問わず、共感できる設計思想です。
実答案を数百枚確認し、先生との議論を重ねた上でデータベースを構築した開発プロセスは、AIツールの精度担保という観点から示唆を持ちます。EdTech業界全体としては、学習支援AIの価値が回答生成の速度からフィードバックの質へと移りつつあり、現場データの蓄積と専門家との共同検証を経たサービス設計が競争優位の軸になりつつあります。EdTechスタートアップとして、地道な現場検証を経た点は業界動向としても注目される取り組みです。
References
- ^ PR TIMES. 「AIチューター「Knock」に数学の赤入れ添削機能を追加 | Hanji株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000167901.html, (参照 26-06-25).
