株式会社COMPASSは、AI型教材「キュビナ」が福岡県北九州市の市立全小中学校および特別支援学校で正式採用されたことを発表しました。
キュビナを北九州市こどもまんなか教育プランの一環として採用
福岡県北九州市は、「北九州市こどもまんなか教育プラン」の「ミッション」の一つとして「誰一人取り残さない学びと、未来を見据えた先端的な学びを進める」を掲げてきました。個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実、ICT活用といった取り組みをその実現に向けて推進してきました。AI型教材「キュビナ」の正式採用は、こうした教育方針の延長線上にある選択です。
導入にあたり、北九州市教育委員会 教育長 太田 清治氏は次のようにコメントしています。同市ではこれまでの学力向上の取り組みによって、「授業の理解度」や「粘り強く取り組む姿勢」の向上という成果が得られてきました。太田 清治氏は「「基礎的・基本的な知識の定着」や「学習習慣の確立」においてさらに効果的なアプローチを進める必要がある」と説明し、「キュビナ」が一人ひとりの進み具合に合わせた「オーダーメイドの学び」を届けられる点について、それぞれの課題に合わせた効果的なサポートにつながると考えていると説明しています。
太田 清治氏はあわせて、学校でのみんなで顔を合わせる授業やノートに書いてじっくり考えるといった従来の学びを大切にしながら、新しい道具としてアプリを組み合わせていく方針を示しました。子どもたちが「わかる喜び」を実感し、自ら進んで学びを進める「自律的な学習者」へ成長できるよう、学校や家庭と連携して取り組むとしています。
キュビナは全国100万人以上が利用するAIアダプティブラーニング教材
学習eポータル+AI型教材「キュビナ」は、AIが子どもたち一人ひとりの習熟度に合わせて最適な問題を出題するアダプティブラーニング教材です。全国220以上の自治体、小中学校約3,300校で100万人以上に利用されています。
「キュビナ」の主な特徴は次の3点です。
- 小中9教科、教科書準拠問題を中心とした10万問以上を搭載
- 見取り支援や演習問題配信機能で教員の働き方をサポート
- 学習eポータルとしてのMEXCBT連携をはじめ、学習者中心の教育データ利活用にも取り組む
デジタルテスト(CBT)サービス「キュビナ テスト」のリリースをはじめ、機能・コンテンツのアップデートを継続しています。経済産業省「未来の教室」実証事業採択(2018〜2020年度)、「日本e-learning大賞 経済産業大臣賞」「グッドデザイン賞」を受賞しており、公教育の現場における実績も積み重ねてきました。
AI型教材「キュビナ」概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社COMPASS(東京都文京区) |
| 代表取締役 | 佐藤潤氏 |
| サービス名 | 学習eポータル+AI型教材「キュビナ」 |
| 北九州市での利用開始対象 | 小学1年生〜中学3年生(2026年7月より) |
| 対応教科 | 小中9教科 |
| 問題数 | 10万問以上(教科書準拠問題を中心) |
| 導入実績 | 全国220以上の自治体、小中学校約3,300校、100万人以上 |
| 受賞歴 | 日本e-learning大賞 経済産業大臣賞、グッドデザイン賞 |
| 公式URL | https://qubena.com/ |
trends編集部の一言
全国220以上の自治体・約3,300校・100万人以上という導入規模は、公教育向けEdTechとしては国内でも有数の実績です。マーケティングの現場でも「全員に最適化されたコミュニケーション」は長年の課題ですが、教育現場において、一人ひとりの習熟度に合わせた問題出題という形でそれを実現している点は、業界を超えた示唆があります。
注目したのは、太田 清治氏のコメントにある「これまでの学びを大切にしながら、新しい道具として組み合わせる」という姿勢です。AIツールの導入において「既存の業務・文化を置き換えるのではなく補完する」という設計思想は、マーケティング業界でのAI活用でも既存の業務フローや組織文化との補完関係を重視する設計が論点になりやすい傾向があります。デジタルと対面を組み合わせる設計は、マーケティング領域でも顧客接点を再設計する際の論点として注目されます。
References
- ^ PR TIMES. 「AI型教材「キュビナ」、福岡県北九州市で正式採用 〜市立全小中学校・特別支援学校で利用〜 | 株式会社COMPASSのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000263.000024557.html, (参照 26-07-03).
