株式会社すららネットは、福井県立若杉中学校で、ICT教材「すらら にほんご」と「すらら」が同時に導入されたと公表しました。
福井県立若杉中学校が多様な学びの環境整備を推進
福井県立若杉中学校には、不登校経験者や義務教育未修了者、外国にルーツを持つ生徒など、多様な背景を持つ人々が在籍しています。夜間中学には、多様な学び直しを支える場としての役割が求められている状況です。
また、従来は一斉授業を中心とした学習形態が一般的であり、生徒ごとの学習進度や日本語理解への対応が課題となっていました。特に、外国ルーツの生徒では、日本語習得が教科学習の理解に直結する点が現場で認識されています。
さらに、日本語学習と教科学習を分断せず、段階的かつ並行して、支援する体制づくりも求められてきました。同校では、学習者ごとの理解度に応じた支援環境の整備を進めています。
「すらら」と「すらら にほんご」が個別学習を支援
同校には、年齢や国籍、学習経験が異なる生徒が在籍しており、一人ひとりに応じた学習環境への対応が重視されています。松山教諭は「すらら」と「すらら にほんご」を、個々の理解度に応じた学習支援の手段として捉えています。
また、授業で活用している教員からは、生徒の意欲向上や前向きな姿勢につながっているとして、学習の質の変化を実感する意見が寄せられています。主な意見は次の3点です。
- 数学科における導入動画を活用した段階的な学習
- 社会科で学習状況に応じた問題レベルを自ら選択できる点
- 英語科で系統立てられたリストを通じたつまずきの可視化
加えて、「すらら にほんご」と「すらら」の同時導入により、日本語理解にとどまらず、数学や社会、英語などの教科学習へ段階的に移行できる環境が整えられました。学び直しを必要とする生徒を含め、幅広い学習支援につながる取り組みです。
今後は基礎学力の定着や学び直しへの意欲喚起にも活用しながら、より良い運用方法を模索していく考えを松山教諭が示しました。同校では、継続的な活用方法の検討も進めていく方針です。
「すらら にほんご」と「すらら」のサービス概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社すららネット |
| 対象サービス | すらら にほんご すらら |
| 対象分野 | 日本語学習 基礎学力支援 |
| 「すらら」の主な機能 | レクチャー機能 ドリル機能 テスト機能 |
| 「すらら にほんご」の主な機能 | 書写機能 |
| 「すらら にほんご」の対応言語 | 英語 クメール語 インドネシア語 |
| 導入実績 | 国内3,100校以上の学校や学習塾 |
| 今後の展開 | 中国語 ネパール語 ポルトガル語 フィリピノ語 スペイン語 ベトナム語 など11言語の追加予定 |
trends編集部の一言
夜間中学で日本語学習と教科学習を並行して支援する取り組みは、学び直し支援の観点から注目したい動きだと感じます。特に、外国ルーツの生徒や義務教育未修了者など、多様な背景を持つ学習者へ対応する点は、今後の教育現場でも重要性が高まりそうです。
また、学習進度や理解度に応じて教材を使い分けられる仕組みは、一斉授業だけでは、対応が難しい課題への選択肢となるでしょう。夜間中学に限らず、個別最適化された学習環境を整える動きは、各地域で広がっていく可能性があるのではないでしょうか。
さらに、「すらら にほんご」の対応言語拡充が進めば、日本語支援と教科学習を並行して、進める環境整備も進展しそうです。多様な学習者を支えるICT活用事例として、今後の運用動向にも関心が集まりそうだと感じます。
References
- ^ PR TIMES. 「福井県立若杉中学校が開校と同時にAI教材「すらら にほんご」「すらら」を同時導入 | 株式会社 すららネットのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000615.000003287.html, (参照 26-05-09).
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