株式会社ウォーカーは2026年7月24日、同社が運営する投稿プラットフォーム「miraipage」において「AIファクトチェック」機能の提供を開始しました。
書く速度と確かめる速度の差が開く背景
生成AIの普及により、文章を書く速度は大きく上がりました。その一方で、内容が事実かどうかを確かめる手間は、以前とほとんど変わっていません。書く速度と確かめる速度の差が開き続けている点が、誤情報が増える理由のひとつだと同社は説明しています。
検索や校閲、AIとの対話でも事実確認は可能ですが、検索や校閲、AIとの対話でも事実確認は可能ですが、これらはいずれも、抽出・検索・出典の提示までを一貫して行い、その結果を記事に残すところまでは対応していません。miraipageは、その一連の作業を1回の操作にまとめ、結果を公開ページのシグナルとして残す仕組みを用意しています。
AIファクトチェックの仕組みとバッジ条件
本機能は、まず本文から統計・数値・日付・固有の出来事・第三者への帰属・引用などの検証可能な事実的主張を、重要な順に最大8件抽出します。意見・主観・予測・一般論は対象外です。抽出した主張について、AIがWeb検索を用いて「裏付けあり」「確認できず」「反証あり」のいずれかを判定します。判定には、Anthropicの「Claude(Sonnet 4.6)」と同社のWeb検索ツールが使用されています。
主張ごとに、判定・理由・参照した情報源のURL(最大3件)を並べたレポートが表示されます。裏付けが取れた主張が1件以上あり、かつ反証された主張が0件だった記事には、公開ページで「ファクトチェック済」バッジが表示されます。反証された主張が1件でもある場合や、すべての主張が「確認できず」だった場合、検証できる事実的主張が1件も無かった場合には、バッジは付与されません。
バッジは書き手の操作では付け外しできず、バッジ列の書き込みはサーバ処理経由に限定されています。判定は記事の内容に紐づいており、本文・タイトル・副題を変更するとバッジは外れ、改めてチェックできる仕組みです。また、反証件数と検証件数はAIの申告値を採らず、判定結果からシステム側で数え直しています。
AIファクトチェックの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社ウォーカー |
| 対象サービス | miraipage |
| 提供開始日 | 2026年7月24日 |
| 対象プラン | Pro(月額980円/年額9,800円) Premium(月額2,980円/年額29,800円) |
| 実行回数 | 月10回まで(日本時間の暦月でリセット) |
| 対象フォーマット | 記事のみ(小説・漫画・スライド等は対象外) |
| 本文の長さ上限 | 16,000字まで |
| 提供環境 | Webサイト(miraipage) |
trends編集部の一言
反証も裏付けも見つからない主張は「反証あり」ではなく「確認できず」に分類し、バッジ付与の条件から外すという設計は、細部まで詰められた印象を受けます。裏取りできない記述で固めた記事がバッジを得てしまう抜け道を、あらかじめ塞ぐ発想として興味深い動きです。
マーケティングの現場でも、生成AIで作成したレポートや訴求文の事実確認に十分な時間を割けないという課題は共通しています。書き手自身がAIを使って一次的な裏取りを済ませておく仕組みは、情報発信の初期段階における品質担保の一つの形として注目されます。
「ファクトチェック済」を第三者機関の認定ではなく、書き手のセルフチェックの証跡として位置づけている点も印象的です。AIによる自動判定を過信させない線引きは、生成AIが関わるコンテンツ全般において、今後の設計思想の参考になりそうです。
References
- ^ PR TIMES. 「AIが記事の事実主張を点検する「AIファクトチェック」、クリエイター向け「miraipage」が提供開始 | 株式会社ウォーカーのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000057.000041726.html, (参照 26-07-25).
※本記事は一次情報(PR TIMES)を基に編集しています。内容はAIで確認していますが、誤りや最新情報との差異がある場合は、以下フォームよりご報告ください。
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