積水ハウス株式会社は、株式会社博報堂と協業し、AIを活用した学びサービス「PLATFORM HOUSE NOZOKKU(プラットフォームハウスノゾック)(α版)」を公開しました。
PLATFORM HOUSE NOZOKKU(α版)と「プラットフォームハウス構想」が掲げる「学び」の定義
積水ハウスは「プラットフォームハウス構想」として、人生100年時代の幸せの基盤となる「健康」「つながり」「学び」を無形資産として、提供することを掲げてきました。同構想において「学び」とは、自分時間でやりたいことや興味・関心を見つけ、ありたい自分へ一歩踏み出すことと定義されています。
「PLATFORM HOUSE NOZOKKU(プラットフォームハウスノゾック)(α版)」は、この「学び」をテーマとした新サービスです。AI生成コンテンツは、SNSのような投稿者の自己ブランディングや承認のための自己表現に左右されない内容となっています。ユーザーは、コンテンツを閲覧する際に、SNS投稿者との関係性や対人配慮から解放され、自身の自然な感情・反応を客観的に捉えやすくなります。
「PLATFORM HOUSE NOZOKKU(α版)」の主な技術機能
サービスの体験価値を創出する主な技術機能は、以下の4点です。
- 暮らしのコンテンツ生成ロジックによる「偶然の出会い」の創出
- 独自レコメンドアルゴリズムによるAIインターフェース
- 「ストックリスト」によるパーソナルスクラップスペース
- アクセスログ解析による「関心マネージャー」機能
コンテンツ生成では、世の中に公開されている「#やってみた」記事を分析し、「書き手の感情の機微が伝わる表現」などの変数を体系化した独自のロジックを構築しました。「タイムライン画面」では、「興味内」のコンテンツ、新たな発見を促す「興味外」のコンテンツ、多様な切り口で興味を刺激する「企画ボックス」を組み合わせて表示します。「マイページ」ではアクセスログ解析により、閲覧傾向の高いコンテンツに紐づくモチベーションタグのベスト3などを確認できます。
「PLATFORM HOUSE NOZOKKU(α版)」概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| サービス名 | PLATFORM HOUSE NOZOKKU(プラットフォームハウスノゾック)(α版) |
| 提供形態 | 追加料金なしのα版として試験運用 |
| 対象者 | 「PLATFORM HOUSE touch(プラットフォームハウスタッチ)」契約者およびその同居家族 |
| 開発体制 | 積水ハウス株式会社・株式会社博報堂による共同開発 |
| コンセプト | 興味・関心との「偶然の出会い」 |
| 主な機能 | AI生成コンテンツ表示・ストックリスト・関心マネージャー・AIキュレーター |
| 関連構想 | プラットフォームハウス構想(健康・つながり・学びの無形資産提供) |
trends編集部の一言
SNSから切り離されたAI生成コンテンツで「潜在的な興味・関心」を掘り起こすという設計は、情報過多の現代における新しい着眼点です。同種サービスでは、SNS上の行動データやアルゴリズムによるレコメンドが主流となっているなか、積水ハウス株式会社と株式会社博報堂の協業による本サービスは、住宅起点のファーストパーティデータと「偶然の出会い」設計を組み合わせる点でアプローチが異なります。マーケティング業界全体としても、ユーザーが自分では言語化できない潜在ニーズをどう引き出すかは長年の課題であり、「偶然の出会い」を意図的に設計する発想には業界横断の示唆が含まれているのではないでしょうか。
積水ハウスと博報堂という住宅・広告の異業種連携が「学び」という無形価値を軸に動き始めた点も注目されます。生活ログと興味・関心データを組み合わせてサービスを進化させる方向性は、マーケティング業界の文脈に置き換えると、ファーストパーティデータ活用の一つの具体解として位置づけられそうです。
References
- ^ PR TIMES. 「自身の興味・関心との出会いを通じて、ありたい自分への一歩を踏み出すきっかけを作る AIを活用した学びサービス「PLATFORM HOUSE NOZOKKU」α版を公開 | 株式会社博報堂のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001178.000008062.html, (参照 26-06-25).
