店舗集客の支援会社がAI検索向けに店舗情報を整備、見え方の観測もめざす
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Googleマップの口コミ対策までは手を付けたものの、ChatGPTなどのAI検索で自店が挙がるかは確かめていないのではないでしょうか。店舗集客の支援各社は、情報を記事にする、地域メディアやGoogleに出す、AI検索での見え方を計測するという形で、AI検索への対応を始めています。
この記事では、AI検索を意識した店舗集客の手段として、店舗の一次情報を外部メディアへ出す機能や地域メディアの整備、店舗在庫の可視化、見え方の計測まで詳しく解説します。AI検索を見据えて店舗の集客を見直したい事業者の方は、ぜひ参考にしてください。
- この記事の材料:発表4件
- 発表主体:合同会社56project、株式会社カンリー ほか1件
- 出典の最終掲載:2026.09.08
この記事がまとめた発表
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[1] 【口コミ365】AIO対策を強化する「note記事制作機能」を提供開始画像:発表資料より(PR TIMES)
- [2] 「AIに埋もれる地域」をなくす。AI検索対応型地域メディア「MachiMise亀戸」、掲載50店舗に
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[3] カンリー、Hakuhodo DY ONEのAIO研究開発組織「ONE-AIO Lab」とパートナーシップ契約を締結画像:株式会社カンリーの発表資料より(PR TIMES)
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[4] AI検索時代の店舗集客支援アプリ「AI検索くん」を正式リリース ChatGPT・Google AIモードを含む検索状況を計測し、改善ポイントを提示画像:株式会社Forestronの発表資料より(PR TIMES)
AI検索を見据えて口コミをnote記事にする機能
イエロ株式会社の「口コミ365」は、導入店舗数が10,000店舗を超えた店舗向けの口コミ・MEO・AIO対策ツールです。AIO(AI Optimization/AI検索最適化)対策を強化する新機能として、次の2つのnote記事制作機能の提供が始まりました。
- 店舗情報と口コミからnote記事を作る
- インフルエンサーの体験をnote記事にする
店舗情報と口コミ、体験したインフルエンサーのアンケート回答を、それぞれnote記事に変える機能です。イエロ株式会社は、日本でAI検索が引用するドメインを調べたAhrefsの2026年6月版ランキングで、note.comが前回5位から2位へ上昇したと紹介しています。
店舗情報と口コミからnote記事を作る
1つめの機能では、店舗の基本情報やサービスの特徴、過去に寄せられた口コミをもとに、AIがnote向けの記事を制作します。店舗がすでに持っている情報を使った記事化が、機能の対象です。[1]
記事化の対象と提供の形は、以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 使う情報 | 店舗の基本情報や口コミ |
| 作るもの | note向けの記事 |
| 書ける題材 | 店舗の特徴や利用シーン |
| 提供の形 | オプション機能 |
店舗側が毎回ゼロから企画や構成、執筆を行う必要がないため、蓄積してきた情報を使って継続的な発信につなげられます。ただし、機能の範囲は記事の制作までであり、noteへの投稿は自動では行われません。
インフルエンサーの体験をnote記事にする
もう一つの機能は、インフルエンサーによるnote記事の制作を支援するものです。イエロ株式会社は、SNSの短い投稿では伝えきれない店舗の魅力を、詳しいコンテンツとして発信できると説明しています。[1]
記事ができるまでの流れは、以下の通りです。
- 店舗やサービスを体験
- 専用アンケートに回答
- AI記事を確認・調整し本人が投稿
投稿はインフルエンサー自身のnoteから行われるため、店舗の公式情報とは別に、実際に利用した第三者の受け止めがWeb上へ残ります。AIが記事の制作を担う形にして、インフルエンサー側の執筆負担を抑える狙いです。
飲食店からAI検索対応を進める地域メディア
合同会社56projectは、東京都江東区亀戸でAI検索対応型の地域メディア「MachiMise亀戸」を運営しています。生成AIの回答の中で地域の個人商店が埋もれる状況を課題として、次の2つの取り組みを進めています。
- 店舗ページに構造化データを入れる
- AI検索の推薦結果を毎週観測する
MachiMise亀戸は2026年7月30日に10店舗で本格公開し、公開から約1か月で掲載店舗数が50店舗に達しました。56projectは、50店舗の掲載をゴールではなく、街をAIが理解できる地域情報基盤をつくる仮説の第一段階だと位置づけています。
店舗ページに構造化データを入れる
MachiMiseでは、掲載店舗を一覧にするだけではなく、店舗ごとにAI検索を意識した個別ページを設けています。56projectは、AIや検索エンジンが店舗情報を機械的に理解しやすい構造を採用したと説明しました。[2]
個別ページで整理している情報は、以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 基本情報 | 店舗名やジャンル、所在地 |
| 利用の条件 | 営業時間や価格帯、アクセス |
| 店舗の説明 | 店舗の特徴やSNS情報 |
| 機械可読の工夫 | JSON-LDの構造化データ |
| AI向けの文章 | サイトに実装したAI推薦文 |
飲食店を最初の対象に選んだ理由として、56projectは店舗が街に数多くあり、地域名と目的を組み合わせた検索が日常的に行われる点を挙げています。同社は、飲食店向けに検証したローカルページの仕組みを他業種の地域事業者へ応用できるかを、今後検証する予定です。
AI検索の推薦結果を毎週観測する
56projectは、AI検索対応のページを作って終わりにせず、実際のAI検索結果を継続して観測しています。前回の発表では、亀戸の居酒屋をコスパで探す検索についてChatGPTやGemini、Google AIを調べたと説明しました。[2]
56projectは、3つのAIが共通して推薦した個人商店はゼロだったと報告しました。地域の個人商店がAIから見えていない状況を続けて可視化するため、定点観測サービス「GEOスコープ」を運用しています。
GEOスコープで観測している内容は、以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 観測の対象 | 亀戸の2つの検索語 |
| 観測の頻度 | 毎週火曜日 |
| 見る指標 | AI掲載ランキング |
| エンジン別 | AIエンジンごとの掲載数 |
| 変化の記録 | 時系列推移と店舗別結果 |
観測の結果をもとに改善するところまでを、1つのサイクルとして運用しています。56projectは、亀戸で得た知見をもとに対象エリアを江東区全域へ拡大し、東京や全国へ展開できるモデルの構築をめざすとしています。
AI検索で参照される店舗在庫の可視化
株式会社カンリーは、株式会社Hakuhodo DY ONEの研究開発組織「ONE-AIO Lab」とパートナーシップ契約を締結しました。契約によってONE-AIO Labで「カンリーローカル在庫」の取扱いが始まるため、店舗の側で押さえておきたい点は次の2つです。
- Googleに店舗のリアルタイム在庫を出す
- 在庫データでエージェンティックコマースに備える
カンリーは、AIが購買の意思決定を支える場面で、実店舗の在庫情報をAIが参照できるデータとして最適化するとしています。同社は、店舗内という物理空間に最適化されてきた在庫情報を、デジタル空間へ広げる必要があると説明しました。
Googleに店舗のリアルタイム在庫を出す
カンリーローカル在庫は、Google検索やGoogleマップ、Googleショッピング上に各店舗のリアルタイムな在庫状況を表示させるサービスです。消費者が検索の時点で近くの店舗に欲しい商品があるかを把握できる環境を整えます。[3]
カンリーが挙げている導入の価値は、以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 露出の強化 | 在庫を根拠にAIが提案 |
| 送客の質 | 来店前の在庫確認で無駄足を防ぐ |
| 店舗の業務 | 在庫確認の電話対応を削減 |
| OMOの推進 | 自社ECやブランドサイトへの導線 |
カンリーは、Googleの公式パートナープログラム「Local Feed Partner Program」の認定を活かし、複雑なデータ連携を代行する技術を持つと説明しています。
在庫データでエージェンティックコマースに備える
エージェンティックコマースとは、AIが自律的に最適な商品を提案し、購買までを支える買い物の形です。カンリーは、AIが回答の根拠として参照するデータの鮮度が問われ、店舗のリアルタイムな在庫状況の有無が来店と購買の成否を左右するとしています。[3]
提携で扱う役割は、以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| カンリーの役割 | 在庫データの連携を代行 |
| ONE-AIO Labの役割 | AI検索体験の最適化を研究 |
| 扱う商材 | カンリーローカル在庫 |
| 狙う領域 | エージェンティックコマース |
カンリーは、店舗経営を支えるインフラをつくるという方針のもと、同じ志を持つ企業との提携を広げるとしています。
AI検索での店舗の見え方を計測するアプリ
株式会社Forestronは、2026年9月8日に店舗集客支援アプリ「AI検索くん」の正式提供を開始しました。ChatGPTやGoogle AIモード、Googleマップ、Google検索での店舗の見え方を対象に、次の2つを行います。
- ChatGPTやGoogleでの掲載を計測する
- 計測結果から今日やることを示す
Forestronは、専門知識がなくても計測結果をもとに日々の改善を積み重ねられる形を目指すと説明しました。ただし同社は、検索順位の上昇やAI検索での紹介・掲載、集客・売上の向上などを保証するものではないと明記しています。
ChatGPTやGoogleでの掲載を計測する
AI検索くんは、店舗が検索でどのように見えているかを3つの領域で継続して計測します。Forestronは、別々に確認する必要があった状況をアプリ一つでまとめて把握できると説明しました。[4]
AI検索くんが計測する3つの領域は、以下の通りです。
| 領域 | 計測する内容 |
|---|---|
| GEO | ChatGPTやGoogle AIモードでの紹介 |
| MEO | Googleマップでの表示順位 |
| SEO | Google検索での表示順位 |
GEO(Generative Engine Optimization/生成エンジン最適化)は、生成AIの回答の中で店舗の情報が理解され、紹介されやすい状態をめざす取り組みです。PROプランでは、競合店との比較や差分の分析にも対応します。
計測結果から今日やることを示す
AI検索くんは、計測して終わるのではなく、状況や変化を整理して店舗が次に取り組むべき「今日やること」を提示します。Forestronは、改善のポイントを具体的な行動まで落とし込むと説明しました。[4]
提示される行動の例は、以下の通りです。
- ホームページにFAQを追加
- Googleマップに店舗写真を追加
- 未返信の口コミに返信
AIに任せられる作業はアプリが実行し、人にしかできない作業だけを店舗側へ依頼する形です。Forestronは、店舗側が人にしかできない仕事に集中できるとしています。
無料トライアルは14日間で、開始にクレジットカードの登録は要りません。通常料金はスタンダードが月額4,980円、PROが月額9,800円で、9月30日までの加入者には11月30日まで月額2,980円と4,980円の発売記念価格が適用されます(いずれも税込)。
AI検索の店舗集客で確かめたい条件
各社の手段は、note記事の制作、地域メディアへの掲載、Googleへの在庫情報の連携、AI検索での見え方の計測と、担う範囲が異なります。自店に足りないものがどれかが、手段を選ぶときの出発点です。
手段ごとに確かめたい条件は、以下の通りです。[1][2][3][4]
| 手段 | 確かめたい条件 |
|---|---|
| note記事の制作 | 投稿と確認を誰が担うか |
| 地域メディアへの掲載 | 対象の地域と業種に合うか |
| 店舗在庫の連携 | 在庫データを更新できるか |
| 見え方の計測 | 検索語と競合を決められるか |
情報を出す先と、見え方を確かめる方法は、取れる手段によって異なります。店舗の側では、自店が今どの段階にあるかを踏まえて、手段ごとの条件に当てはめます。
出典
- ^ PR TIMES. 「【口コミ365】AIO対策を強化する「note記事制作機能」を提供開始」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000163728.html, (参照 26-09-24).
- ^ PR TIMES. 「「AIに埋もれる地域」をなくす。AI検索対応型地域メディア「MachiMise亀戸」、掲載50店舗に」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000167714.html, (参照 26-09-24).
- ^ PR TIMES. 「カンリー、Hakuhodo DY ONEのAIO研究開発組織「ONE-AIO Lab」とパートナーシップ契約を締結」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000620.000037205.html, (参照 26-09-24).
- ^ PR TIMES. 「AI検索時代の店舗集客支援アプリ「AI検索くん」を正式リリース ChatGPT・Google AIモードを含む検索状況を計測し、改善ポイントを提示」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000189493.html, (参照 26-09-24).







