NTT西日本株式会社は、AIの普及などにより高まるデータセンター需要に応えることを目的に、大阪と福岡に次世代AI対応型のデータセンターを新設すると発表しました。
NTT西日本のデータセンター新設の背景と目的
AIの進化・普及に伴い、推論精度の向上や回答速度の高速化に対するニーズが高まっています。国内外を問わず、AI対応型データセンターの建設需要が増加している状況です。
大阪エリアは、日本国内のデータセンター集積地の一つであり、将来的な供給不足が予測されています。一方、福岡エリアは海底ケーブルの陸揚げを機に、海外との接続点として、新たな集積地に育つことが期待されています。NTT西日本は両エリアを戦略的中核拠点と位置付け、持続的かつ高品質なデジタルインフラの提供を目指しました。
NTT西日本の大阪南データセンターと博多データセンターの概要
新設される2拠点の主な特長は以下の通りです。
- 大阪南データセンター:ITロード8MW・2031年度竣工予定・大阪府大阪市中央区
- 博多データセンター:ITロード5MW・2029年度竣工予定・福岡県福岡市博多区
- 両拠点ともAI向け液冷対応(一部フロア)
- APConnectによる大阪・福岡・東京間の相互接続
- 博多データセンターは海底ケーブル直結によりアジアへのゲートウェイ拠点に
大阪南データセンターは、堂島・曽根崎に次ぐ都市型ネットワークデータセンターとして位置付けられました。既存の堂島・曽根崎データセンター等と光ファイバーで直結し、事業者間の光相互接続にも対応します。博多データセンターは、海底ケーブルと直結することによって、アジアと大阪・東京を結ぶゲートウェイ機能を担う拠点です。
NTT西日本の次世代AI対応型データセンター概要
| 項目 | 大阪南データセンター | 博多データセンター |
|---|---|---|
| 所在地 | 大阪府大阪市中央区 | 福岡県福岡市博多区 |
| ITロード | 8MW | 5MW |
| 竣工予定時期 | 2031年度 | 2029年度 |
| 液冷対応 | 一部フロア対応 | 一部フロア対応 |
| 接続 | 堂島・曽根崎等と光ファイバー直結、APConnect経由で福岡・東京と接続 | 海底ケーブル直結、APConnect経由で大阪・東京と接続 |
| 位置付け | 大阪エリアの生成AIを支える都市型ネットワークデータセンター | アジアのゲートウェイ拠点 |
| 運営会社 | NTT西日本株式会社 | |
| 代表取締役社長 | 北村亮太氏 | |
| 本社所在地 | 大阪府大阪市 | |
trends編集部の一言
大阪エリアで将来的なデータセンター供給不足が予測されているという指摘は、AIインフラへの需要増加が日本国内でも具体的な課題として顕在化してきたことを示しています。データセンター市場全体としては、AI処理需要の急増を背景に国内各地で供給制約が意識され始めており、インフラ整備の遅れが事業継続リスクに直結する局面に入ったと言えます。
海底ケーブルの陸揚げ拠点である福岡を活用し、アジアと国内主要都市をつなぐ構成は、単なる国内インフラ増強にとどまらない視点です。マーケティング業界の文脈に置き換えると、アジア圏向けのデータ処理や広告配信基盤を巡っては接続先の多様化への関心が高まる可能性があり、AIインフラ業界における地方拠点の戦略的価値が改めて問われる動きとして注目されます。
References
- ^ PR TIMES. 「AIOWNの推進を支える次世代AI対応型データセンターを開設 | NTT西日本株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000609.000032702.html, (参照 26-06-25).
