株式会社Atsumellは、AI仕様書エディタ「Kakusill」が、株式会社Another worksの運営するプロフェッショナル人材紹介「プロウィズ」へ導入されたことを発表しました。
Kakusill導入の背景にある要件言語化の課題
少子高齢化による労働人口の減少やDX推進の加速を背景に、複業・業務委託という形で即戦力のプロ人材を取り入れる企業が急増しています。一方で、「課題はあるが、依頼内容を要件として適切に言語化・整理できない」という理由から、外部人材の登用に踏み出せない企業も少なくありませんでした。
AI駆動開発時代においても、言語化されていない現場の「暗黙知」や「前提条件」をAIや外部人材に正しく渡しきれないことが、開発プロジェクトや専門人材活用における最大のボトルネックとなっています。こうした課題を背景に、「プロウィズ」へのKakusill導入が実現しました。
プロウィズとKakusillの組み合わせで実現すること
Another worksが培ってきた複業人材活用支援のノウハウと、「Kakusill」の能動的な構造化・仕様化機能を掛け合わせることで、「プロウィズ」を活用する企業に対して2つの価値を提供します。
主な効果は、以下の通りです。
- 課題整理からプロジェクト立ち上げまでのリードタイム短縮
- 要件定義負担の軽減による外部人材登用ハードルの引き下げ
- 業務委託・開発プロジェクトのコミュニケーションコスト削減
企業が抱える課題や依頼内容を「Kakusill」へ落とし込むと、ガイド型AIエージェントが言語化されていなかった要求・要件を能動的に抽出し、構造化します。要件定義の負担が軽減されることで、これまで複業・業務委託人材の登用にハードルを感じていた企業にとっても、外部人材の活用を検討できる環境が整います。
AI仕様書エディタ「Kakusill」の特徴
「Kakusill」は、システム開発における暗黙知をAIが収集・管理することによって、AI駆動開発時代の手戻りをなくすための仕様書エディタです。単なるドキュメント管理ツールではなく、AIが「能動的に」暗黙知を引き出し、チームの認識を統一する点が特徴です。
AIを使った要件定義に初めて取り組む担当者でも、ガイド型AIエージェントが一つひとつの作業をナビゲートするため、スムーズに導入できます。株式会社Atsumell代表取締役の山口公徳氏は、「Kakusillは、貴重な知見(暗黙知)をAIで構造化し、誰もが即座にプロジェクトを推進するための"共通言語"に変えるプロダクトです」と述べています。
株式会社Another worksと「複業クラウド」の概要
Another worksは、「挑戦するすべての人の機会を最大化する」をVisionに掲げ、複業を通じた新たな挑戦や可能性が広がる社会を目指す企業です。主力事業の複業マッチングプラットフォーム「複業クラウド」は、2026年6月時点で累計登録タレント数10万人、累計導入数2,500、累計導入自治体数250自治体を突破しています。
同社は、個人のスキルを活かした複業の社会実装を推進しています。代表取締役社長は大林 尚朝氏で、今回の「Kakusill」導入により「プロウィズ」の企業支援強化を図りました。
AI仕様書エディタKakusillのサービス概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| サービス名 | Kakusill |
| 対象 | ITコンサルティング企業、SIer、事業会社(DX・情シス部門) |
| 主な機能 | ドキュメント/ホワイトボード/DBの融合エディタ、AI仕様書作成支援 |
| 所在地 | 東京都中央区日本橋茅場町一丁目8番1号 |
| 代表取締役 | 山口公徳 |
| 設立 | 2022年9月 |
| 投資家 | KUSABI1号投資事業有限責任組合、さくらインターネット代表取締役 田中邦裕氏 |
| 採択実績 | 東京都、三井物産、総務省、経済産業省 |
| URL | https://www.atsumell.com/ |
trends編集部の一言
「複業クラウド」が2026年6月時点で累計導入数2,500、累計導入自治体数250自治体を突破しているという数字は、外部人材の活用が特定業種にとどまらず、広がっていることを示しています。外部人材活用市場全体では、「活用したいが要件を言語化できない」という構造的なボトルネックが導入障壁として繰り返し指摘されてきました。マーケティング領域においても、施策の企画段階でフリーランス専門家への依頼内容を整理する作業に工数が集中する傾向は業界横断で観察されており、要件定義の負担軽減を入口とするアプローチへの関心は高まっています。
ガイド型AIエージェントが暗黙知を能動的に引き出す設計は、AIツール導入支援市場においても、導入初期のハードルを下げる手法として注目される傾向にあります。
References
- ^ PR TIMES. 「AI仕様書エディタ「Kakusill」、プロフェッショナル人材紹介「プロウィズ」へ導入 | 株式会社Atsumellのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000107796.html, (参照 26-06-12).
