ルビナソフトウエアは2026年6月1日、AIを駆使した次世代のデザインプロセスで開発上流工程を支援する新部門「ルビナDMO(Design Management Office)」を正式に設立しました。
ルビナDMOが上流工程にAIを持ち込みソフトウェア開発の課題を解消
新しいサービスやプロダクトの構想はあっても、要件を文章や資料だけで定義し、関係者の合意を得るのは容易ではありません。議論の土台となる"実物"が存在しないからです。
近年、ソフトウェア開発の現場でもAI活用が広がりました。しかし、その多くはコーディングやテストといった工程にとどまっており、最も時間がかかる上流工程(要件定義・仕様策定)にはAIの恩恵が十分に届いていない状況です。ルビナDMO(Design Management Office)は、その空白地帯に踏み込む部門として設立されます。
ルビナDMOの対話型プロセスとプロトタイプ活用
ルビナDMO設立の背景には、上流工程における合意形成の難しさがあります。要件を言葉だけで共有しようとすると、関係者間の認識齟齬が生じやすく、着手後の仕様変更につながるケースが後を絶ちません。
主な支援の流れは、次の4点です。
- 要件定義の前段階から専門チームが伴走支援
- 対話を通じた短期間での動くイメージ(プロトタイプ)の提示
- 動くイメージを活用した関係者全員の合意形成支援
- 対話の過程で言語化できていなかった要件の抜け漏れを回避
構想が目に見える形になることで、経営層や現場、関係部署が同じゴールを共有したまま開発をスタートできます。ルビナの標準化された開発基盤「ルビナスタンダード」に基づくAI駆動の進め方では、開発に着手する前の段階で"動くサービス/製品"のイメージが明確になるため、着手後の仕様変更も大幅に抑えられます。
ルビナDMOを支える「ルビナスタンダード」
ルビナDMO(Design Management Office)のスピードと品質を支えているのが、設計・実装の基盤「ルビナスタンダード」です。UX/UIの共通仕様・エラー処理などの共通仕様・モダンなインフラアーキテクチャの共通仕様に加え、PCI DSS準拠レベルにも対応するセキュリティの共通仕様(対応実績あり)を含みます。毎回ゼロから設計するのではなく、信頼性の高い"型"を土台にすることによって、立ち上がりを早めつつ、品質を担保する設計です。
上流工程の後は、経験豊富な開発メンバーが詳細設計・実装から運用・保守までを一貫して引き継げる体制を持っています。メンテナンス負荷を抑えるアーキテクチャ設計により、運用コストの最適化も見据えた構成です。
ルビナDMO(Design Management Office)概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 運営会社 | ルビナソフトウェア(LUVINA SOFTWARE JSC) |
| 日本支社 | 神奈川県川崎市高津区坂戸3-2-1 KSP西棟6階 |
| 設立 | 2004年 |
| 部門設立日 | 2026年6月1日設立予定 |
| 従業員数 | 約750名 |
| 主な認証 | CMMI Level 3 / ISO 27001 / ISO 9001 |
| 推奨プロジェクト | 旅行・ECなどB2C向けサービスを展開する企業など |
| 開発実績 | 100%日系企業向けオフショア開発を22年継続、プライム上場企業の基幹システムを10年以上担当 |
| コーポレートサイト | https://luvina.jp/ |
trends編集部の一言
22年・約750名・100%日系特化という数字は、ベトナムオフショア開発の中でも際立つ実績です。プライム上場企業の基幹システムを10年以上継続して担うという点は、単なる受託開発の域を超えた、長期パートナーシップの証と言えるでしょう。業界全体としては「オフショア=コスト削減」という文脈で語られがちですが、この実績は品質と継続性でも評価されていることを示しています。
新規サービスの要件定義における合意形成の難しさは、オフショア開発に限らず業界横断で語られてきたテーマです。マーケティング業界の文脈に置き換えると、上流工程で"動くイメージ"を用いてビジネス側と開発側が同じゴールを共有するアプローチは、コミュニケーションコストの削減と手戻りリスクの低減を同時に実現する設計思想として、業界全体の関心が高まっています。
References
- ^ PR TIMES. 「ベトナムITのルビナ、AIを駆使した次世代デザインプロセスで開発の高速化・高品質化を実現する新部門「ルビナDMO」を設立 | ルビナソフトウエアジャパン株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000174983.html, (参照 26-06-01).
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