株式会社AGESTは、次世代総合品質ソリューション「QA for AI駆動開発」の提供を開始しました。
QA for AI駆動開発の提供背景とAI駆動開発の品質課題
Claude Codeなどの自律型AIエージェントの台頭により、ソフトウェア開発のスピードは劇的に向上しているのが現状です。一方で、AIは仕様通りにコードを書いて検証するVerificationは、できてもそれだけでは、不十分という問題があります。そのシステムがユーザーの要求を本当に満たしているかというValidationの判断は難しく、開発現場での課題となっていました。
開発現場では、「開発スピードは上がったものの、予期せぬ不具合が発生する」「AIへのインプットが不十分で要求定義との不一致が発生する」「AIが作成したコードに深刻度の高い脆弱性が含まれないか不安が残る」といった悩みが顕在化しています。株式会社AGESTは、こうした課題を解決するために「QA for AI駆動開発」を開発しました。
「QA for AI駆動開発」の2つの品質視点と3つのアプローチ
「QA for AI駆動開発」は、AI駆動開発の品質課題を解決する総合品質ソリューションです。単なる開発の高速化で終わらせず、品質をともに向上させるために「2つの品質視点」と「3つのアプローチ」で構成されています。
2つの品質視点は次の通りです。
同サービスは、AI駆動開発特有のリスクである要求の乖離、非機能品質の欠如、ブラックボックス化の排除を目指します。続いて3つのアプローチは以下の通りです。
- インプット品質の向上:要件定義や設計などの上流ドキュメントをAI向けに最適化し、指示のブレや手戻りを防止
- AI生成物リスクの徹底検証:機能テストに加え、脆弱性診断や性能テストなど非機能面のリスクまで多角的に検証
- 妥当性確認の自動化:独自の「AIユーザークローン」やATDD(受入テスト駆動開発)を活用し、高速な品質確認をCI/CDへ組み込む
同サービスでは、AIのスピードに同期した高度な品質保証の提供を目指しています。不具合の検出にとどまらず、ビジネス価値を最大化する「攻めの品質保証」を目指した設計です。
「QA for AI駆動開発」の提供概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社AGEST |
| 本社所在地 | 東京都文京区 |
| 代表者 | 二宮 康真氏(代表取締役 社長 執行役員 CEO) |
| サービス名 | QA for AI駆動開発 |
| カテゴリ | 次世代総合品質ソリューション |
| 品質視点 | 製品品質(動作確認)/利用時品質(妥当性確認) |
| 主なアプローチ | インプット品質の向上 AI生成物リスクの徹底検証 妥当性確認の自動化 |
| 主要技術 | AIユーザークローン、ATDD(受入テスト駆動開発)、CI/CD連携 |
| 公式サイト | https://agest.co.jp |
trends編集部の一言
「開発スピードは、上がったが予期せぬ不具合が増えた」という声は、AIツールの導入が進むほど各所で聞かれるようになりました。Verificationは、できてもそれだけではという問題提起は、AI活用が進む業界全体に通じる指摘です。
業界全体としては、開発の自動化が加速する一方でValidationの担保をどう組み込むかという論点が、AI開発支援市場における共通の課題として浮上しています。品質保証を開発フローの外に置かず、内側に統合しようとするアプローチは、その問いへの一つの回答と読み取れます。
AIに任せる範囲と人が責任を持つ範囲の整理は、マーケティング業界を含めたビジネス全般で今後さらに重要な論点になっていくでしょう。「AIユーザークローン」やATDD(受入テスト駆動開発)をCI/CDに組み込む設計は、業界横断で注目される動向です。
References
- ^ PR TIMES. 「AGEST、AI駆動開発における全工程の品質課題を解決するソリューション「QA for AI駆動開発」の提供を開始 | 株式会社AGESTのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000080.000137899.html, (参照 26-06-19).
